えのきのひこ …… もしくは おぎのひこ だったかもしれない
おさのひこ?
天沢退二郎的ファンタジー
年中雨に降りこまれ、雨神と土中の
森の神「えばらすばらの神」(こっちが大玉)をのろいつつ、
のがれられずに洗濯とかに追われてくらしている街。
別地方から来た小学生の一団、不思議な老人。
えのきのひこは、山の中のえぼらおばらの杭を老人に教えられて
たたきわりに行き、
えばらおばらと共に土中に
「えのきのひこ〜〜!」
ファンタジーにおいて
戦いは、こういう風に純精神的に行なわれるべきなのかもしれない。
おぎのひこは強かったし、小悪魔どもを恐れなかった。ただ、死ぬのがつらかった。
○ 上のしらぎく
入園試験
指輪のお話破った たいこきく組の教室に
クラス間大戦争
自伝・すみれ組の章
「いつか自由になるんだ……」
から自由に書き始めてごらん。
りまの記録より
不思議な事件が次々起こること
担任の女の先生、
夢合はせ、竜子たちの打診、
黒い小さな おかしなむれ ……etc.……
旧暦15夜
15夜、すすき、心象世界(はざま)へ。
「暗いものに気をつけなさい。暗黒の邪魔夢(やまむ)に。
影は木に宿る。人の心をかげらせる。」
あら、わたしの姓も木の名前だわ。
竜子たちとは 後半別行動をとり、
魔法に目覚める。そのことは黙っているが、
朝日ヶ森へ行く決心をする。
※イメージイラストあり※
「地球は(いろんなヒーローがいて)にぎやかな星だって
評論あったでしょ。あんな感じだよね、実際」
「うん、一般の人間は、自分たちが
どんなにあぶなっかしく住んでるか、知らないんだ。」
「借りものだもんね、『空の民族』にとっては……」
(アイルミヤ)
どちらへ? と尋ねると
「わたしは探しているの。」
汽車から降りたった
彼女が言った。
「知っていますか? この宇宙が生まれる前にも
ここには宇宙があったということ」
知っています。この宇宙もわたしたちと同じ。
生き死んで、生き死んで、はてしない繰り返し
の中で、何かを探しているのだということ。
「この眼?
ああ、気にしなくてよろしい。わたしは自分の意志で
(自らこの両目を潰したのです。)
※この目が失明するにまかせたのです。(?)
おかげで普通の人々のように花や景色や明るい
物事の明るい表象をだけ見て過ごすことはできなくなりましたが、
そのかわり
このおかげでわたしは暗くよどんだ偽の真実の先の、
真実の光を信じ見通せるようになりました。
「盲目の律子」