『 だから平和を歌おう 』 (@中学か高校。)
2006年11月1日 連載(2周目・最終戦争伝説)平和の歌を歌おう
友だちが死んだから
鳩は戦いの為の蹴爪を持たない
だから歌おう 白い喉を赤く染めて
平和の歌を歌おう
平和の歌を歌おう
学生達は兵器廠に通っている
道路には地雷が埋められたし
ミサイルが山を覆っている
この上は竹槍をでも磨こうか?
今は玉砕するにしても二億の総人口
毎日の食糧さえ貧しくなっていくのに
戦車に乗って
戦場に通勤しろと言うのか
だから平和の歌を歌おう 友達が死んだから
平和の歌を歌おう 俺たちの歌を
『 憲法改悪反対 』 (@中学 = 1970年代後半)
2006年11月1日 連載(2周目・最終戦争伝説)憲法改悪反対!
わたしは声を大にして叫びたいのだが
わたしの回りには「なんとなく」が漂い
シラケ世代の仲間たちの内にあって
真念から出る声ですらが
空に追われる
軍備拡張反対!
わたしは戦争の悲惨さを訴えたいのだが
大人たちはそれを白眼視する
何を若造が と
「戦争を知らない子供たち」が
何をえらそうに言うのかと
『 (無題) 』 (@中学?年の4/21)
2006年11月1日 連載(2周目・最終戦争伝説)はじめは冗談だったのさ
この俺 たちが 社会批判 (!?)
メッチャ 古いぜ
はいからあ だよなァー
だけどヨォ おまえら
新聞見たこと あるかい
ドンパチ 人間 死んでらァ
あきれるほどだぜ メッチャシブイぜよ
※歌詞。ブルーハーツみたいな学生有志のパンクバンドが学祭で演奏して問題視され、停学〜退学になるという設定。
『 (無題) 』 (@高校1年の時、……だと思う。)
2006年11月1日 連載(2周目・最終戦争伝説)戦争はきっと始まってしまう
人間が理想だけを抱いていられるのは ほんの一時のことだ。
戦争はまたきっと始まってしまう
人間が理想を抱いていられるのは ほんの一時のことだ。
いつか、60年代安保闘争の歴史小説だけは書きたい。
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『 from 「日本沈没」 』 (@中学……だったかな……?)
2006年11月1日 連載(2周目・最終戦争伝説)「だけど
執行猶予を
わたしたち
よく知っている。今、人と神々=自然の仲がうまくゆかずにいる
のは、子らである人が 丁度 反抗期とも言うべき
時期にさしかかっているから、だわ
「
一人一人が小さい分だけ以外と強いもんだけれど、
地殻変動には耐え得たところで60回分もの放射能で
自滅しちまったんじゃ
……これだと当初の設計である「第四種兵器」戦、という
状況設定とは根本からくいちがいますな。
自然科学関係を一からかじらなけりゃならんし……。
『 (無題……夢より。) 』 (@高校だったかな?)
2006年11月1日 連載(2周目・最終戦争伝説) コメント (3)誰が
彼は横たわっていた。
「何故。」
と、彼女は地面を踏み鳴らした。
「なぜ、こんなことをするの、なぜ戦わなくちゃならないの。
人が死ぬばかりじゃない。次々死ぬばかりじゃない。」
誰もなにも言わなかった。誰もなにも言えなかった。
彼は
聞いたような気がした。重い沈黙。その陰にある、ひとつの想い。
「闘かわなければ
(殆どもう僕は死んでるな)
他人ごとのようにそう感じながら、それでも不思議と彼の声には
はりがあるような気が
誰も彼に「 しゃべっちゃいけない」とは、云わなかった。
今、彼が話そうとしていることは、明らかに彼の、『遺言』。
そして彼は、皆の沈黙を、代弁しようとしているのだった。
「戦争が起ったら。こんな風なレジスタンスの小競りあいでなく、
本物の戦争が起こったら。
死ぬのは僕だけじゃない。何百人、何千人の僕が
仲間にみとってもらうこともできず、僕は信じるとおりに生きた、と満足
しながらこの世を去ることもできず……肉体(からだ)も、魂も、
血みどろになって……
のたうちまわって……
僕が死ぬことで僕の弟は死なずにすむかもしれない。僕がここに
こうしていることで、もし、あの……僕の、生徒たちが きちんと大人になって
結婚して、子供……なら、
僕は
壊れた廃水管のような音がどこかでして、ひどく鮮やかなあかいろを
したものが、どこからこれだけ、と ぼんやり彼女に思わせるくらい、
華やかに床をそめあげていった。
僕は………
何だというのだろう。彼は、いなくなってしまったのに。
× × ×
「 あたし、田舎へ帰るわ。」
その言葉を彼女はとても静かに云った。
「 田舎へ帰るわ。もう疲れたの。
秋には柿がなるし、紅葉がキレイよ。あたしはもういちどチョークを
持って……彼の喪があけたら、平凡で、穏やかで、病気と交通事故
以外の死の心配なんかとはおよそ無縁な、優しい人と結婚し……
子供を産んで…… 孫の顔を見て……
平凡に老いて、死ぬわ。」
短い夏の終りだった。
「子供を産むわ。」
サヨナラのかわりに そう言いおいて。
日本が、世界にむけて進撃を開始したのは、翌年12月のことで
ある
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