尾霧竜子(青い花or青い王子の草原)…… 一の木 宮
 楠木りま …… 清瀬律子
 
 あなり
 あいるみや

 外海 錦 …… 竜子の娘? かもしれない
 
 
 一の木 宮 (青い花の草原)の娘「尾霧竜子」、その娘、外海 錦 、楠りま と 妹・律子、その血縁、清瀬律子。
 
 すずかけ台小学校(不死の木村)
 田島団地
 
 十五夜の銀すすき、
 樽台団地 言霊小学校 大和田小学校


 
 
 律子(リツコ)、八歳。
お父さんが死んだ。お兄さんが死んだ。お母さんが行方知らずになった。
それで妹は遠くの小母さんの家(うち)に引きとられて行き、律子はしせつに入った。
九歳。律子はすっかり変わってしまっていた。一人で起き、一人で食べ、一人で寝た。
一人で学校へ行った。学校へ行っても一人だった。先生に当ててもらえなかった日には、一日中、ひとっことも口を利かない日も、めずらしくなかった。
十歳、律子は五年四組になった。……
 
五年四組になっても、律子はあいかわらず一人だったが、もう、学校へ行きたくないとか、お家(うち)に帰りたいとか、死にたいとかは、考えないことにした。五年四組には、尾霧竜子(おぎりたつこ)がいた。
 律子は、尾霧さんとは話をしたことがない。それどころか、むこうでは律子の顔を おぼえていないかもわからないくらいだった。
 

 
1945 「青い鈴の花の草原」
   ……一の木宮おぎりたつこ、“亜空間”に迷い込み、
   青い王子、白い人あなり に出会う。終戦。
 
1960 楠木りま生まれる。同、立子うまれる。
   この年、清瀬、不意に現れ、嫁して楠木清瀬となる。
 
1970 楠木父子、山火事で死亡、清瀬行方不明となる。
 
1980
 
1990
 
2000 “学校” 清峰 鋭 、国立新教育機関実験棟から脱走。
        森の中で緑の少女に助けられる。
 

 
 
 
◎ シリーズ・暗闇の童話集(ブラック・メルヒェン・ファンタジー)について
 
  どうしたって小品の連作である。
  地理的な架空的小宇宙が形を成し始めている他は、
  人物設定、人物相互の関係、年次設定その他一切が
  未完成。むしろそのままで書き始めてしまってよい
  と思う。不可思議さが出て。
  時間的なわくとしては、
  終戦から21世紀つまり2000年までの55年間。
  最初が終戦間際の“青い鈴の花の草原”、終しまいが
  これはもう大分S・F色の濃い“学校”(鋭の話)で、
  登場人物の年齢層も大体この間、つまり活動範囲は
  小学生である。尾霧竜子は例外。
作品を書くに当たっては、心理・人物描写の文章は一切不要。材料は主にわたし自身の空想歴から取り、従って出てくる“不思議”の種類には一切わくを設けない。ひたすら天沢退二郎(と宮沢賢治?)を参考にする事。迫力のありすぎる長寿人は出ない。
 
 
◎ シリーズ・朝日ヶ森小宇宙(仮題)について
 
  国民戦線<>人民戦線
 
  まだH・F(ヒストリー・フィクション)的人民戦線には至らない、前段階的な、学生たち、主として中学、の裏舞台。“暗闇の童話集”の次、“新世界戦隊人民戦線”の前のS・Fとファンタジーがちゃんぽんな世界。マーシャも少し出てくるし、律子(多重生活を強いるしかないようだ)やリーナなんか。 朝日ヶ森周辺の不思議と、その外で確かに動き始めている世界の異常。旧いものと新しく目覚めた者たちの様々な関係。
この時点になると旧いものたちの大部分はあらかた姿を消し、前はごく少数を占めるに過ぎなかった“黒いもの”と緑衣隊とが、不気味なものたちのメインとして浮かび上がってくる。それに引きかえ主人公たちの“味方”である善神たちや“白い力”は姿を失い、ごく強大な力を持つ数人の魔法使いと前哨線エスパー、新たに『科学技術クラブ』が戦列に加わる。
前後のシリーズの過渡期で、やはりブラック・ファンタジーの系列であるから、人物はそれ程大事に扱わなくても良い。このシリーズには、直接、それらしい長寿人・不思議人は登場しない。ほぼ朝日ヶ森中学部のみの閉じた世界である。
 
 
◎ 一の木宮 及び 尾霧竜子について
 
  きつい感じの子。リーダー格。
  宮の力は血統によるもので、不死の木村の不思議人たちに属し、他所者の得体の知れないのと幾晩も行方をくらましたり、たばこめいたものを持ち歩いたりしているので、世間からは不良と目されている。
  竜子が“知って”いるのは『青い鈴の花の草原』以来で、青い王子に与えられた魔力を拠り所に、彼の願いの為に動いている。
  宮があなりの娘、あなりがりまの母親で、ちなみに竜子の娘が外海錦にあたる。
  不思議の才能においては、二人とも、どちらの楠とも対等であるが、与えられた魔力であるので、時、つまり治まる事が治まった時にはその力を失う。ただし宮の場合は封じられるだけで、子の代へと潜在する。二人とも、最後には洋子のように駆け抜けて行く。
 
   竜子14歳時に“お宮”は小5か6?
   姉妹と間違われるほど雰囲気が似ている。

 
(★鉛筆描きのイメージイラストがあるのですが、
 お見せできないのが……以下略★)
 
 色の黒さも手伝ってか、何とはなしにインド人めいた顔だちで、びっくりする程黒眼が大きく、時々には緑がかって光を帯びたりする。
クラスでもすごく目立つ方だが、有馬たちのようにクラスメイトを牛耳ろうとはしない。常に自分のやりたいようにやっていて、邪魔をされた時の怒りようは、余程の相手でない限り即座に逃げ返らせてしまう。

 
 
◎ あなり
  青い王子と共に、封じ込められようとする亜空間に暮らしている女性である。一聞して白痴とわかる話し方をし、はかなげで、幼女のままの“白い女性(ひと)”。
 
 
◎ 楠(くすのき) りま
 
  妹・立?子。縁者に清瀬律子がいる。 7歳(妹3歳)の時に事故で父と兄が死亡、母が失踪し、一人で田島団地のはずれにある孤児院にひきとられた。生まれつき全盲だった妹への光と引きかえに声を奪われているので、話す事はできない。ホームでは教母たちに陰惨にいじめられ、学校ではおしであるために孤独であるが、本人の態度もどちらかといえばかなり反抗的で、しょっちゅう脱走しては木霊台のはずれの古い自分の家で時間を過ごしている。母、清瀬。 清瀬とあなりは同一人でもある。
 
   「暗いものに気をお付なさい。暗黒の邪魔夢に。
    影は木に宿る。人の心をかげらせる。」
      あら、あたしの姓も木の名前だわ。

 
 
 

  朝日ヶ森主要部見取り  
 
     大朝日ヶ森           閃ウラン鉱脈
 

 ○あぜにくる大滝
 |                     
物忘れ沢         
 |
 ○あぜにくる小滝
 |
 ○雹湖                 石炭層
 |                       地下発電所
物忘る谷        □12号棟 −−地下ケーブル−−
 |
 ○霧湖         □本部棟    アーヅマハヤ
 |                        地下水流
 |            □中        
 ○あぜでく洞(どら)   □高
 |            □大学部  地下   有澄家別荘 
 ○月畝州沼         女子寮  組織  林道 
 \
  \  銀百青川(物忘る川)  
                           朝日岳↑
                        登山道
       ↓二面渡野街へ             山小屋
 
  10km  

 
二面渡(戸)野街(間地,魔地): どうしてこんな所に集落が発生し得たのか、朝学生にもよく解らんという不思議な町。起源は学園と同じ位まで逆のぼるらしく、郊外の座敷童子(わらし)つき藁ぶき農家からバラの洋館、ごく一般的なパン屋に至るまでなんでもござれ。“気違い踊り”その他にも関係しているらしいのだがさだかではない。
 
 
◎ 有澄家の朝日ヶ森山荘について。
 

 ※ いにしえの朝日新聞の広告の切り抜きが「イメージイラスト」
   として貼り付けてあるのですが、皆さんに…………以下略w

 隠し階段やら何やらからくりが多くて、忍者屋敷めいた趣きを持つ家である。
 
 
◎ フィルムライブラリー

 ※ いにしえの朝日新聞の記事の切り抜きが「イメージイラスト」
   として貼り付けてあるのですが、皆さんに…………以下略w

 
 
※ 清峰鋭とマーライシャ(日本人に変装中)/ともに12歳?の、
  シャーペン描きのイラストがあるのですが……以下同文w

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