一、スクール オブ 宙間中継基地(スペース・ストップオーバー)
 
 地球−リスタルラーナを結ぶ長い長い、二年間にも渡るワープ航路のちょうど中間点、つまり地球から一年行程のところに巨大な人工衛星があった。
それは長い航海の際に燈台の役目をし、また疲れた船の修理やエネルギーの補給をすることも可能だった。
 そして、二星間国家(地球系星間国家連邦とリスタルラーナ系連合国)間の国交樹立とともに建造されたこの宙間中継基地にはもう一つの機能(システム)があった。
すなわち、リスタルラーナ最高の教育機関であるスリナエロス・ソロン・スレルナン。
各国の学生たちは、地球語の『スクール オブ スペース・ストップオーバー』と掛け合わせて、三年前にリスタルラーナ首都惑星上から移転して来たこの学校をS.S.S.(スリーエス)と呼んでいた。
 S.S.S.(スリーエス)には幼児科(3〜5歳)と基本科(6〜8歳)を除いた全ての教育施設といくつかの専属研究所があり、位置の関係から必然的に全寮制、両連邦最高の教育を受けられる上に、授業料その他は一切無料である。
 ただし、この学校に入学するには、基本科卒業の際に全星の生徒が受ける学力適性検査をへて、およそ千倍近い競争率の各星立の特殊要員(エリート)養成学校(スクール)に入学し、その中からさらに二百分の一の割合で選ばれるのを待たねばならなかった。
しかも、こうして入学した百二十名の生徒も、半年おきの進級試験のために、卒業時には3分の2の八十名に減っているのだった。
 
 
 
(※「天上にかかる雲の上の道のはるかかなたに輝く虹の橋の向こうのお城」……という、実にハヅカシイ絵が色鉛筆で描いてあります………………☆(+^◇^;+)☆ )

(*ついでに言うなら日記や作文用の「たてがきノート」使用だ!!)
 
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