[総括]
地球と呼ばれる惑星と重なりあう、もしくは隣接して存在したとされる空間、エルシャムリア・ボルドガスドム・ダレムアスの三界は、地球(ティカーセラス)とあわせて[かつてありし四世界]と呼び慣されている。各世界を統べる四柱の神は兄弟姉妹であると人間には解釈されていた。
神代末期の争いにより長姉リーシェンソルの開いたエルシャムリアは滅び、残る三界を結ぶ通廊は封印された。長い(地球時間で約2万年)時の流れのなかで互いの存在自体が忘れられた頃、主神グァヒーギルに飽きられたボルドガスドムの崩壊が始まった。が、造物主に見捨てられても、ひとたび存在することを始めた生命は死なないものである。かくてボルドガスムの皇帝ガザルアジャールは禁じられた扉を破り、隣世界ダレムアスへの侵攻を開始する。
[鬼]と呼ぶボルドム人の侵略によって緒戦で統皇そのひとを失った大地世界ダレムアスは泥沼の局地抵抗戦を余儀なくされた。地球世界に難を逃れていた皇女マーライシャが帰還し、分裂しかけていた各勢力を束ねて大規模な反撃にうつる。形勢不利とみたボルドムが地球の「地下勢力」(と考えた)セブンス・コングロマリットと手を結んだことにより、ことは三つ巴の争いとなる。
いっときボルドガスムに拉致されたマーライシャは侵略戦の直接原因がグァヒーギルにあると知り、生還の後、ダレムアスの眠れる女神マライアヌを尋ねあて、万物を造る[神]たるものへの疑問を投げかけた。
女神の娘である同名の神女マーライシャの助力を得て最後の決戦に勝利をおさめた皇女。ボルドムからの移住民をも受け入れ再び境界の通廊を封印するが、同時に彼女は半身である地球人の少年を失わなければならなかった。
[皇女を中心とした動きの概要]
(前生編)
幼くして西皇子クアロスと婚約。兄皇子マリシアルとの淡い恋に惑い、大局を誤って皇都ルア・マルラインとともに落命。
(転生編)
不死戦士アズユライ(黒百合)によって記憶を封じられ、地球世界で「幸福な少女時代」というやつを取り戻す。翼 雄輝・清峰 鋭 の二名とともに帰還。はじめ地球へ戻ろうとし、月女神レリナルディを訪ねた。記憶(人格)回復の後、兄皇子の死[>宝玉物語]を知る。[>記憶の旅]
叔母である斎姫を訪ね、斎都戦にあたって指揮をふるうが、男装のため「皇子復活!」の報が各地に飛ぶ。圧政を敷くボルドム地方部隊を撃退しつつ、探索網をかいくぐり、地球人国・南都・北荒野などを巡り、大地世界全土の戦線の再統一を図る。[>(複数)]
西への砂漠の旅の途路、軍司令のボルドム帝子を殺害。その双子の兄に捕らえられ地洞世界に幽閉される。無事脱出するが、鬼族を単純な「悪」と決めつけることはできなくなる。[>暗夜]
帰還した皇女を出迎えたのは許婚者である西皇子クアロスだった。
七つの門のうち四までを封じ込め、大地軍を統率して大規模な会戦を迫る。が、地球人将軍マダロ・シャサ(雄輝)を失った皇女は自失し、敗退した。[>遼恋(りょうれん)]
雄輝、生還。再び戦線のたてなおしを図るが、地球人の介入により大地の力がそがれ、事態は深刻化した。西皇帝クアロス、皇女をかばって死去。女神に意思を問うて始源平野マドリアウィを訪ねる。神女の力を得た決戦の前夜、皇女は地球人としとねを共にした。
外伝[宝玉物語]
放浪中の薬師のおばば(実は黒百合という説も)に拾われ、山奥の「道の果ての村」で育った〈星の娘〉マシカ。皇都戦から落ちのびた飛仙フェルラダルを救ったことから大地世界の危機を知る。[>山百合と銀の楡]
飛仙にもらった宝玉〈女神ルマルウンのかけら〉を胸に、復活した〈鬼〉族の出没に脅えつつ山で暮らすマシカ。冬も近いある日、「道の果ての村」には珍しい下界からの客人が訪れた。偽名をなのり、疲れはてたふうの少年をもてなすうちに二人の間に淡い恋が芽生える。が、マシカは鬼の首領から望まれた身だった。気を揉んだ首領に期限より早く連れ去られるマシカ。譲られた宝玉を懐に、追う少年。鬼の城に忍びこみ、少女を救って落命した少年こそ、大地世界の皇子マリシアルだった。[>宝玉物語]
皇子落命の報を皇女に告げ、
外伝[地球干渉編]
[リツコ冒険記]
朝日ヶ森学園から三人の生徒が姿を消して五十年。新理事長となった 楠 律子の孫、高原リツコ十二歳は、「夏休みを利用してアルバイトをしないか?」ともちかけられ、離婚訴訟中の両親から離れられるとばかりに森の奥の通路へでかける。
[惑恋]
大地世界へ侵入した地球人商社軍の強制キャンプに拉致され、男達のなぐさみものにされた少年、セネ。逃亡後、皇女軍の参謀役として働くが、口にすることも出来ない過去と、皇女への報われない片恋が彼を苦しめていた。
地球と呼ばれる惑星と重なりあう、もしくは隣接して存在したとされる空間、エルシャムリア・ボルドガスドム・ダレムアスの三界は、地球(ティカーセラス)とあわせて[かつてありし四世界]と呼び慣されている。各世界を統べる四柱の神は兄弟姉妹であると人間には解釈されていた。
神代末期の争いにより長姉リーシェンソルの開いたエルシャムリアは滅び、残る三界を結ぶ通廊は封印された。長い(地球時間で約2万年)時の流れのなかで互いの存在自体が忘れられた頃、主神グァヒーギルに飽きられたボルドガスドムの崩壊が始まった。が、造物主に見捨てられても、ひとたび存在することを始めた生命は死なないものである。かくてボルドガスムの皇帝ガザルアジャールは禁じられた扉を破り、隣世界ダレムアスへの侵攻を開始する。
[鬼]と呼ぶボルドム人の侵略によって緒戦で統皇そのひとを失った大地世界ダレムアスは泥沼の局地抵抗戦を余儀なくされた。地球世界に難を逃れていた皇女マーライシャが帰還し、分裂しかけていた各勢力を束ねて大規模な反撃にうつる。形勢不利とみたボルドムが地球の「地下勢力」(と考えた)セブンス・コングロマリットと手を結んだことにより、ことは三つ巴の争いとなる。
いっときボルドガスムに拉致されたマーライシャは侵略戦の直接原因がグァヒーギルにあると知り、生還の後、ダレムアスの眠れる女神マライアヌを尋ねあて、万物を造る[神]たるものへの疑問を投げかけた。
女神の娘である同名の神女マーライシャの助力を得て最後の決戦に勝利をおさめた皇女。ボルドムからの移住民をも受け入れ再び境界の通廊を封印するが、同時に彼女は半身である地球人の少年を失わなければならなかった。
[皇女を中心とした動きの概要]
(前生編)
幼くして西皇子クアロスと婚約。兄皇子マリシアルとの淡い恋に惑い、大局を誤って皇都ルア・マルラインとともに落命。
(転生編)
不死戦士アズユライ(黒百合)によって記憶を封じられ、地球世界で「幸福な少女時代」というやつを取り戻す。翼 雄輝・清峰 鋭 の二名とともに帰還。はじめ地球へ戻ろうとし、月女神レリナルディを訪ねた。記憶(人格)回復の後、兄皇子の死[>宝玉物語]を知る。[>記憶の旅]
叔母である斎姫を訪ね、斎都戦にあたって指揮をふるうが、男装のため「皇子復活!」の報が各地に飛ぶ。圧政を敷くボルドム地方部隊を撃退しつつ、探索網をかいくぐり、地球人国・南都・北荒野などを巡り、大地世界全土の戦線の再統一を図る。[>(複数)]
西への砂漠の旅の途路、軍司令のボルドム帝子を殺害。その双子の兄に捕らえられ地洞世界に幽閉される。無事脱出するが、鬼族を単純な「悪」と決めつけることはできなくなる。[>暗夜]
帰還した皇女を出迎えたのは許婚者である西皇子クアロスだった。
七つの門のうち四までを封じ込め、大地軍を統率して大規模な会戦を迫る。が、地球人将軍マダロ・シャサ(雄輝)を失った皇女は自失し、敗退した。[>遼恋(りょうれん)]
雄輝、生還。再び戦線のたてなおしを図るが、地球人の介入により大地の力がそがれ、事態は深刻化した。西皇帝クアロス、皇女をかばって死去。女神に意思を問うて始源平野マドリアウィを訪ねる。神女の力を得た決戦の前夜、皇女は地球人としとねを共にした。
外伝[宝玉物語]
放浪中の薬師のおばば(実は黒百合という説も)に拾われ、山奥の「道の果ての村」で育った〈星の娘〉マシカ。皇都戦から落ちのびた飛仙フェルラダルを救ったことから大地世界の危機を知る。[>山百合と銀の楡]
飛仙にもらった宝玉〈女神ルマルウンのかけら〉を胸に、復活した〈鬼〉族の出没に脅えつつ山で暮らすマシカ。冬も近いある日、「道の果ての村」には珍しい下界からの客人が訪れた。偽名をなのり、疲れはてたふうの少年をもてなすうちに二人の間に淡い恋が芽生える。が、マシカは鬼の首領から望まれた身だった。気を揉んだ首領に期限より早く連れ去られるマシカ。譲られた宝玉を懐に、追う少年。鬼の城に忍びこみ、少女を救って落命した少年こそ、大地世界の皇子マリシアルだった。[>宝玉物語]
皇子落命の報を皇女に告げ、
外伝[地球干渉編]
[リツコ冒険記]
朝日ヶ森学園から三人の生徒が姿を消して五十年。新理事長となった 楠 律子の孫、高原リツコ十二歳は、「夏休みを利用してアルバイトをしないか?」ともちかけられ、離婚訴訟中の両親から離れられるとばかりに森の奥の通路へでかける。
[惑恋]
大地世界へ侵入した地球人商社軍の強制キャンプに拉致され、男達のなぐさみものにされた少年、セネ。逃亡後、皇女軍の参謀役として働くが、口にすることも出来ない過去と、皇女への報われない片恋が彼を苦しめていた。
『 (無題) 』 (@高校在学中?)
2006年7月18日 連載(2周目・大地世界物語) コメント (1) 扉はきつく閉ざされておりました。そろそろと火の手がのまわりはじめた奥宮の広間の中央に、彼女はひとり毅然と立ち尽して何事かを待っていました。足音が聞こえて来ます。疲れ切った、けれどどんな深傷の痛みをも忘れて果てて、ただにひた走って来る足音なのでした。待っていた貴女はわずかに扉に、歩み寄りたげにして止めました。
「マーイアラフ!」
彼は取りつくなり激しく扉を打ち始めました。
打ち砕かんばかりに扉は激しく乱打されました。
「マーイアラフ! 居るのだろうそこに。マーイア!」
青銀の光が輪郭を透かし、飛仙の力が扉を押し開こうとします。貴女はためらわずたおやかな腕をあげ、碧の輝やきが放たれて扉を包みこみました。
「マーイアラフ、何をする?!」
「お静かに、兄上様」
飛仙一族の貴女は、 ました。
「皇(おう)陛下にはすでに御他界なされました。今や奥津城になろうとするこの宮へ、何の用がおありで騒ぎを持ち込まれようというのです。」
「マーイアラフ! そなたは……」
扉の外で、妹の決然とした声を耳にしながらなおもその結界力を打ち砕こうとむなしく振り当てた両腕に、がくりと体を預けて彼は声を絞り出しました。
「……頼む。出て来るのだ。マーイアラフ。私達にならまだいくらでも逃げのびる途はある。出て来るのだ。死が怖ろしくはないのか。」
「兄上様、皇は亡くなられたのです」
「マーイアラフ! そなたは未だ千年と生きてはいないのだぞ!」
「……故意に、お忘れですか、お兄さま?」
燃え広がる炎の広間の中で妹は美しく微笑みました。
「節を通させて下さいませ。わたくしは、皇に嫁した、ダレムアスの女皇(めのきみ)なのですよ。人の子たる皇陛下の命数に、殉じます」
「マーイアラフ!」
「仙女皇セイラ。あなたがたを悲しませた娘(セイ ウィラ ノリ ウィラ ウァマ)、ですわ。お許し下さいませ、皆を嘆かせたわたくしの、これが最後の我がままですわ」
エルフエリは力を失い、扉に背をもたせました。
「そうか……」
「わたくしは、短き生を自ら選び取ったのですから。それが予定より早まってしまったとは言え」
「そなたはこの日の来る事を予覚していたのだな。未来(さき)を視る瞳の陛下」
若々しい女皇は答えず、兄もそれ以上言葉を継ぎませんでした。炎が静かに城中を飲みつくそうとしていました。明るい広間の内ではオレンジの炎が。崩折れるエルフエリの囲りでは暗く昏い赤い焔が。
「お兄さま? 御逃げ下さいませ」
「……小さかった私のマーイアー。酷い事を言うな」
「皇女と皇子達は逃げのびました。子供達をお願い申します」
「マーイアラフ!」
打ち砕かんばかりに扉は激しく乱打されました。
「マーイアラフ! 居るのだろうそこに。マーイア!」
青銀の光が輪郭を透かし、飛仙の力が扉を押し開こうとします。貴女はためらわずたおやかな腕をあげ、碧の輝やきが放たれて扉を包みこみました。
「マーイアラフ、何をする?!」
「お静かに、兄上様」
飛仙一族の貴女は、 ました。
「皇(おう)陛下にはすでに御他界なされました。今や奥津城になろうとするこの宮へ、何の用がおありで騒ぎを持ち込まれようというのです。」
「マーイアラフ! そなたは……」
扉の外で、妹の決然とした声を耳にしながらなおもその結界力を打ち砕こうとむなしく振り当てた両腕に、がくりと体を預けて彼は声を絞り出しました。
「……頼む。出て来るのだ。マーイアラフ。私達にならまだいくらでも逃げのびる途はある。出て来るのだ。死が怖ろしくはないのか。」
「兄上様、皇は亡くなられたのです」
「マーイアラフ! そなたは未だ千年と生きてはいないのだぞ!」
「……故意に、お忘れですか、お兄さま?」
燃え広がる炎の広間の中で妹は美しく微笑みました。
「節を通させて下さいませ。わたくしは、皇に嫁した、ダレムアスの女皇(めのきみ)なのですよ。人の子たる皇陛下の命数に、殉じます」
「マーイアラフ!」
「仙女皇セイラ。あなたがたを悲しませた娘(セイ ウィラ ノリ ウィラ ウァマ)、ですわ。お許し下さいませ、皆を嘆かせたわたくしの、これが最後の我がままですわ」
エルフエリは力を失い、扉に背をもたせました。
「そうか……」
「わたくしは、短き生を自ら選び取ったのですから。それが予定より早まってしまったとは言え」
「そなたはこの日の来る事を予覚していたのだな。未来(さき)を視る瞳の陛下」
若々しい女皇は答えず、兄もそれ以上言葉を継ぎませんでした。炎が静かに城中を飲みつくそうとしていました。明るい広間の内ではオレンジの炎が。崩折れるエルフエリの囲りでは暗く昏い赤い焔が。
「お兄さま? 御逃げ下さいませ」
「……小さかった私のマーイアー。酷い事を言うな」
「皇女と皇子達は逃げのびました。子供達をお願い申します」
『 やまゆりと銀の楡 …四界神話… 』 (@社会人)
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語)
「 リーシェン …… セイウィラ -(兄妹)- フェル=マシカ
| グアヒ ……… || ………………………………↑
| マライアヌ …… 皇
? ティアス
○ 神代 …… 4世界神(ルマルウン悲話)
○ 前代 …… セイラの降嫁
○ 現在 …… フェル、マシカ
マリシアル、マーライシャ
鬼王(<重要!!)ステロタイプ悪役or
被差別民族の長?
「わかたれた血筋を戻してはなりませぬ。
それはただの郷愁にすぎないから」
『 宝玉物語 概要 』 (☆中三、とノートの表紙に書いてある☆)
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語) それを持つ者の願いなら なんでも一つだけかなえてくれる
という上(かみ)つ昔の魔法のかかった 宝玉 "ルマルウンのかけら" 。
ただし"正当な持ち主"よりゆずり受けたので なければその力を
発揮しない。
ある日、山すその小さな村に住むオテンバな少女マシカは
山奥の小さな湖水に一人の美しいエルフが舞いおりて来たの
を見つけた。
エルフは月立(つきたち)の国の女王に仕える騎士であり、大事な伝言を
たずさえて急ぎの使者としてつかわされたのだが途中 肩に傷を負って
手当て のために一時おりたったのだった。
マシカの家で手当てを受けたエルフは 一週間後 マシカに対する愛を告げ、"ルマルウンのかけら" をマシカの手にのこして旅出った。
数年後(ダレムアスでは5・6年ぐらいではほとんど年を取りません)
マシカの村に一人の放浪騎士がやってきてマシカの家に泊まった。
彼は実は都からおちのびてきたマーシャル王子で あったのだが、
身分を偽り ヤスカルと名乗っていた。
ヤスカは どこか妹姫におもかげの似たマシカを愛するように
なり、二人はよく遠乗りに出かけた。
しかし、山奥の城に住むボルドムント鬼王がマシカの容色に
目をつけ(ロリコンッ)てヤスカを殺そうとし、マシカは王子を助けるために
宝玉を使ってしまった。
さらわれて行くマシカから宝玉を受けとった王子は必死でマシカ
を救い出したが傷を負い、鬼王と相打ちになって死んだ。
この時、フェイリーシャの形身である "白の破魔弓" がマシカの手に残された。
さらに 数年たって マシカのもとへ マーシャが訪れ、再び勢いをもちなおした鬼王がマーシャの命とマシカをねらって村に襲いかかった。
村人たちは自らを犠牲にしてマーシャとマシカを地下道から逃がし、村は鉄砲水につぶされた。
マーシャと わかれたマシカは 髪を切り、エルフを探して旅出った。
という上(かみ)つ昔の魔法のかかった 宝玉 "ルマルウンのかけら" 。
ただし"正当な持ち主"よりゆずり受けたので なければその力を
発揮しない。
ある日、山すその小さな村に住むオテンバな少女マシカは
山奥の小さな湖水に一人の美しいエルフが舞いおりて来たの
を見つけた。
エルフは月立(つきたち)の国の女王に仕える騎士であり、大事な伝言を
たずさえて急ぎの使者としてつかわされたのだが途中 肩に傷を負って
手当て のために一時おりたったのだった。
マシカの家で手当てを受けたエルフは 一週間後 マシカに対する愛を告げ、"ルマルウンのかけら" をマシカの手にのこして旅出った。
数年後(ダレムアスでは5・6年ぐらいではほとんど年を取りません)
マシカの村に一人の放浪騎士がやってきてマシカの家に泊まった。
彼は実は都からおちのびてきたマーシャル王子で あったのだが、
身分を偽り ヤスカ
ヤスカは どこか妹姫におもかげの似たマシカを愛するように
なり、二人はよく遠乗りに出かけた。
しかし、山奥の城に住むボルドムント鬼王がマシカの容色に
目をつけ(ロリコンッ)てヤスカを殺そうとし、マシカは王子を助けるために
宝玉を使ってしまった。
さらわれて行くマシカから宝玉を受けとった王子は必死でマシカ
を救い出したが傷を負い、鬼王と相打ちになって死んだ。
この時、フェイリーシャの形身である "白の破魔弓" がマシカの手に残された。
さらに 数年たって マシカのもとへ マーシャが訪れ、再び勢いをもちなおした鬼王がマーシャの命とマシカをねらって村に襲いかかった。
村人たちは自らを犠牲にしてマーシャとマシカを地下道から逃がし、村は鉄砲水につぶされた。
マーシャと わかれたマシカは 髪を切り、エルフを探して旅出った。
『 ルマルウンのかけら 』 (@中2?の、絵物語風のイラスト表紙)
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語) 上つ昔 一人の女神ありき
ルマルウンという名の女神ありき
女神ルマルウン 他の神々と違いて
その魂(こころ)をば 水晶の中に住まわせたり
淡色の紫水晶の中に住まわせたり
(女神イラスト)
ルマルウン 大地(ダレムアス)に生きる神なれど
天(あま)つ神人(かみうど)のごと美(かな)しければ
神々 皆 かの女神(ひと)を愛すなり
人間(ひと) 皆 かの女神(ひと)を愛すなり
ルマルウンという名の女神ありき
女神ルマルウン 他の神々と違いて
その魂(こころ)をば 水晶の中に住まわせたり
淡色の紫水晶の中に住まわせたり
(女神イラスト)
ルマルウン 大地(ダレムアス)に生きる神なれど
天(あま)つ神人(かみうど)のごと美(かな)しければ
神々 皆 かの女神(ひと)を愛すなり
人間(ひと) 皆 かの女神(ひと)を愛すなり
『 (中学2年ぐらい?の、メモ書き2件) 』
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語)
白都と大地の民との関り、
白都(皇宮)の情景、
道果て位置、文化レベル、
楽士の説明、と村の位置
マシカの生い立ち、
精族と人間との関り。
ルマルウンのかけらの
実際の効用
ボルドムの説明(起源等)
☆今年中。
木:6:00
ジョイナス4F
森
村
満月亭 街道
旧
街
道
星ヶ沼・村
山の中の道
魔法使い
仙人、仙女、
精霊、エルフェリ
『 (1985.3.23) 』
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語) コメント (1)
マシカが何辺から来たのかはだあれも知らない。マシカも
知らない。
マシカは ばばさに 拾われてこの村へ来た。まだ少しばかり
は若かったばばさは、この "道の果ての村" で、薬師をつとめていた。
『 マ シ カ に つ い て 』 (@高校かな?)
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語) コメント (1) マ・シカ、 "お星さん" の意。飛仙(エルフエリ)フェルラダルから サユライ(=仙族語。山百合)の名をもらい、普段はマシカドリーシャ(星の娘)で通している。
血統がはっきりしないため、正式に名乗る時にも "星の娘サユライ" のみで、いずれにせよダレムアトとしては非常に珍しい姓名である。(サユライには野の星の異称もある)。
輪廻してサキになる魂である事は既決の通りだが、性格は本質的にはひねてないままに育った場合のサキであり、その名の示す通り かげりを持たないままで より深遠なるものに近づく事のできる
資質を持つ。 物腰態度はごく大らかで愛らしく、姫と言うよりはむしろ "永遠の少女" であり、地球の血統による不屈の毅さと大地の民の明るい楽天気質が見事に調和している。
サキと違って素直に他人に頼るので、その本来の精神力とあいまって非常に大きな力を持っている。ただしダレムアスにおいては超能力という形では発現せず、魔法使いや不思議人たちのような能力でもなくて、ただ本人も気づかない "運の強さ" や精霊たちからの自主的な援助、勘の鋭さ 等として表れている。意識的に魔法を使う事にかけては、残念ながらいたってお粗末な成績しかあげていない。
蛇足ですが唐代の長安の宮のひとつに飛仙宮というやつがありました。
血統がはっきりしないため、正式に名乗る時にも "星の娘サユライ" のみで、いずれにせよダレムアトとしては非常に珍しい姓名である。(サユライには野の星の異称もある)。
輪廻してサキになる魂である事は既決の通りだが、性格は本質的にはひねてないままに育った場合のサキであり、その名の示す通り かげりを持たないままで より深遠なるものに近づく事のできる
資質を持つ。 物腰態度はごく大らかで愛らしく、姫と言うよりはむしろ "永遠の少女" であり、地球の血統による不屈の毅さと大地の民の明るい楽天気質が見事に調和している。
サキと違って素直に他人に頼るので、その本来の精神力とあいまって非常に大きな力を持っている。ただしダレムアスにおいては超能力という形では発現せず、魔法使いや不思議人たちのような能力でもなくて、ただ本人も気づかない "運の強さ" や精霊たちからの自主的な援助、勘の鋭さ 等として表れている。意識的に魔法を使う事にかけては、残念ながらいたってお粗末な成績しかあげていない。
蛇足ですが唐代の長安の宮のひとつに飛仙宮というやつがありました。
『 宝 玉 物 語 』 もしくは 『 山百合と銀の楡 』
設定ノート by
マヤ・トーノ・トウ・トオメ
遠海 真谷人(とうみ・まやと)
貴野 真谷 (とうの・まやと)
『 (無題) 』 (@専校?)
2006年7月19日 連載(2周目・大地世界物語)それゆえに昔語りを始めよう。
大地の国と呼ばれるダレムアス世界のひとすみに、山多き(ミアティネア)地方の山人(ミアト)の国というのがある。その山人(ミアト)の国の都から、人の生きて入るあたわざる聖なる神々の土地、マドリアウィ連山の白雪の峰々の方へ向けて、宿場すらなき旧街道をほそぼそと旅すること二ヶ月(ふたつき)あまり。そこにむかし、 "道の果ての村" というのがあった。
そこから先にはもう獣の通う道しかない。始源の神の国(マドリアウィ)山のやまふところに、抱かれるようにしてある小さな村であった。
○
「お婆(ばば)さまァ!」
『 (無題) 』 (@派遣中orヒキコモリ中?)
2006年7月20日 連載(2周目・大地世界物語) コメント (1)
みちの涯(はて)の村というは名のとおり草深き街道の涯てるに在りて、両の懸崖に深山の星花群れ咲く木の下闇に挟まれながら、山人(ミアト)の者でも二日、慣れぬ者なら三晩の野宿を経た後に、ようよう辿りつこうかという人跡稀な地の小なる僻村である。
深山の星花(みやまのほしはな)= シャガ
花見草(はなみぐさ)= うちの庭のピンクのやつ(桃色月見草)。
(マシカの上半身図。シャーペン+色鉛筆描き、あり。)
大地世界(ダレムアス)は実はよく考えたら私が持っている唯一のファンタジーワールド(大きいのはこれだけ。小さい亜空間レベルは幾つかあるが)だし、単純に「未来社会」または「宇宙空間」という設定しかなかったエスパに比べ、一から自分の好み(理想)通りに造りあげようとした最初の世界でもあるしで、結局のところ選択肢と迷いと願望が多すぎて、いまだに実態が固定化していない。ので、とーぶん書けないんである、と、つい今朝がた気がついた。他のファンタジー世界を創造して、「そこでやりたいこと」を振り分けて整理しないと設定が固着できないだろーなこれは★
今たまっている机の上のワープロの仕事2件(……と思っていたら電話が鳴って、さらに急ぎのテープ起こしが1件増えてしまった★……工事の騒音は、いつ終わるんだー?!)と、それを理由にさぼり続けている書類の整理が片づいたら、『リステラス星圏史略』という話のアラスジに手をつけて明美ちゃんを悩まそー!とか考えてはいるんだが、ダレムアス物語は、その1部(導入部?)を占めるである。(ファイブスター物語を読み始めたけどズルイぞあれはー! あーんないーっかげんな描き方で読者がついてきて商業ベースに乗るって言うなら、いつでも私だってプロになったるわい!)
……じゃなくて、ダレムアスの話。(……しかし大工さんがウルサイと言って、仕事も読書もできない(やらない)くせに、なぜこういう話は書ける…? とか言ってるうちに、またもう1枚タタミはがすからとか言って、タンスまで移動した……!
ガウガウ〜!)
大地世界。ダレムアス。ダィレムアースとかディレマスとか“誰夢明日”(たれかあすをゆめみん)とか、言語によって色々な呼ばれ方はしている。上古代に4柱の兄弟姉妹神によって創られた隣接する4世界(当初は亜空間。のち、時空震の影響で通常空間に次元落ちした)のうちの1つで、妹であるマライアヌ女神(ディアドライム)(別称は慈母の夢マリアンドリーム)の主導によって創造された。彼女を補佐した神々が主だった者だけで9柱?あり、生物層や社会体制については立憲君主制というか、合議制に近い設定だった。この点で、主導神のほとんど独断で造営された、姉神リーシェソルトの天球界(エルシャムリア)、兄神(名前忘れた★)の地洞界(ボルドガスドム)、弟神ティアスラァルの地球界(ティカーセラス)とは、一線を画している。4界の下位の神々や住人たちは当初は平和裡に往来していたが、主神同士のあいだに諌かいが生じるに及んで次第に疎遠になり、接点(次元通路)を残して国使のみの訪問となり、やがて戦乱の時代を経て街道は完全に封印され、互いに伝説の彼方へと忘れ去ることになった。
この主神たちの諌かいについては、兄神がみずからの民をたわむれに造りまた殺すのを楽しみとしたこと、弟神が創界なかばにして飽きてしまい生物層を混乱のままに放置したこと、この2点を姉神が厳しく非難したことを、主な要因とする。兄神は長姉であるリーシェンソルトに邪恋を抱いてもおり、うるさい口を黙らせついでに我がものにせんとして、異形の民を創造して軍を編成し、天球界に攻め込むに及んだ。安寧きわまりない学究都市であった天球界の民の大半は消滅し、姉神リーシェンソルトはこれにより界の閉鎖を宣言し、結界を築いて休眠してしまう。これより4界は3界となり、互いにバラバラな歴史を築くこととなった。
兄姉あるいは弟妹(ていまい)またはごく親しい者への一方的な恋慕は、この4界に繰り返し現れる一種のカルマである。大地世界の女神マライアヌは被造物であるはずの民の一人との恋に陥り、自ら定めた法(寿命の差がありすぎる異族間での婚姻を結んだ者は、短命な側の死とともに帰天(ゲームオーバー)しなければならないという始源の法定が大地世界にはある)を遵守せんがために、人族の命数に殉じて歴史のなかばにして帰天したが、その物語には当初の許婚者と見なされていた男神(副神)(パートナー)が、女神の悲嘆を愁えるあまり、恋敵である人間の男をかばって先に落命したという逸話もある。主神・副神の2柱をともに予想外に早く失った大地世界は、その後、女神と人間の男とのあいだに生まれた半神女マリステアの子孫(皇族)を統治者として、長くゆるやかな歴史をつむぐこととなる。
創造なかばにして主神を失った大地世界は物理法則?の長である大地の女神が生物種の後見をも兼ねることとなったが、自然界の精霊らを統治する存在である大地母神は人界の歴史に介入することは殆どなかった。ダレムアスの界(大地)はいまだ成長期にあり拡大を続けており、人族の築いた集落や都邑どうしが次第に遠距離に散らばっていくに従って、神都に住まう皇族の統治は及び難いものになり、また、4界争乱時の移民(難民)である異族らはそれぞれの王を仰ぐことを好んだ為に、大地の民としての一体感は失われていく。
やがて「遠方に離れた民を見捨てるのか」と、神都皇族の怠慢に憤った皇子の一人が西方の砂漠地帯に西(モルナス)皇朝を築き、その心情に同調する国々と、神都の権威を無視する行為と憤った都市群との間で戦闘(とは言え大地世界のそれは“こぜりあい”程度)が起こった。ダレムアス唯一の内乱時代である。数世代の混乱を経て、神都皇族は全土の統治に都合のよい平野部への遷都を決意し、街道沿いの沃野に聖美白都(ルア・マルライン)を築く。西(モルナス)皇族は白都(マルライン)皇族の権威を預かる存在と定義づけられ、西方の民のよりどころとなる。皇族同士の根に残った反感をやわらげる為に、いずれ双方の皇族からふさわしい許婚者を出して、分かれた血族を再び統一するものという約束を残して……。
やっとフェルにーちゃんが出たぞ。
飛仙の一族はもともと天球界(エルシャマーリャ)の住人であり、争乱の衝撃にも帰天することなく耐え、女神リーシェンソルトに殉じて眠りにつくことも安楽としなかった、天球人としては異色の根性すわった人々の子孫である。とは言えダレムアスや地球の一般人から見ればはるかに思索的で穏やかで高尚な連中である。地球へ移住した同族たちは“精霊”(ファミコンで言うハイエルフの方。『指輪物語』では森の精霊(シルヴァンエルフ)とも)“神仙”などとも呼ばれ、また南米大陸では「海の向こうに去った白い神々」の伝承のもとともなった。日本と呼ばれる島国に争乱時代より前に移民(婿入り?)した者たちの末は善野(おおの)に子孫を残し、白鳥天宮(しらとりてんぐう)(白色天狗)の名で祖神として奉られている。余談だがダレムアス(皇女戦記)シリーズの主要キャラである“地球人”翼 雄輝(つばさ・ゆうき)(このナマエ変えようかー★)はこの直系の当主一族の最後の生き残りであった。大地世界においては北東部の広大な森林地帯を占有?しており、大地の民の崇敬を受けてはいるが、あまり人界に関わることはない、謎の存在でもある。
東西皇朝の分裂の混乱が修復されてから数世代。白都皇朝に、ある暢気(のんき)な皇太子が生まれ、若い頃に見聞修行?と称して大地世界のかなり広い範囲を単身旅行した(それ自体はべつに珍しいことではない)。旅のついでに表敬訪問した飛仙の森で一族の長の娘でありフェルラダルの最愛(溺愛★)の妹でもあるマリスシアラルル姫に一目惚れして、種族と寿命の違いも省みずにその場でプロポーズしてしまい、なんと一発でOKもらって嫁さんに連れて帰ってしまった。この後、仙界では彼女のことを「人間に嫁いで逆縁の不孝(親の寿命より10分の1ぐらいで早死)をする」という意味で、「我らを悲しませた娘」(セイウィラ・ノリウィラウァマ)の名で呼ばれることになる。(人界での略称は女皇(めのきみ)セイラである★)
以降、未練たらたらの兄君フェルラダルは婿いびり?を兼ねて妹の顔を見るために白都(マルライン)に入り浸るようになった。俗界を離れた仙族のくせに……ヒンシュクなんである★ 妹によく似た姪のマーライシャは猫可愛がりするが、婿似の甥であるマリシアルの方は、同性でもあるしで、どうもイジメて遊んでいたような気が……★(仲が悪いわけではない)
この辺のホームコメディはさておいて、みなそれぞれ大地世界に対して責任のある身である。長らく封印されたまま所在地すら定かではなくなっていた異界通路がこじ開けられて洞地界の鬼どもが攻め入って来るぞ……という予言がなされ、統治者たちは大パニックとなる。なにしろ千年かけて百人ほどが“戦死”したぐらいの内乱しか経験がない上に、それをまた深く反省しちゃってスポーツとしての武芸すら下火になっていた時代である。どーっしろと言うんだーっ!という叫びは誰もが持ったが、そこで動揺していては女神の末である皇族の名がすたる。最善の道を模索して打てる限りの手は打つことになる。その一貫として、口約束のまま何代もお流れになっていた白都・西皇族間の婚姻を行って全土の結束感を強めておかなければ……というので、白の皇女マーライシャと西の皇子クアロスの婚約が整えられた。妹を溺愛する体質?を伯父から受け継いだ?皇子マリシアルは、連れて逃げようかとまで苦悩するが、責任感の強い妹自身に一蹴されるし彼自身なにより皇太子としての自覚はあるしで、マーライシャは少女の身で西方はるかに輿入れすることになる。(入れ替わりに西の末皇子マデイラが人質?として白都に来る約束だった)
皇女の行列が白都を出発したその日の夕刻、かつての所在地が判明せずに封印の強化がなされていなかった最後の異次元通路が、実は白都のすぐ近郊にあったという報告があり……燃え上がる城下を見おろした皇たちは呟いた。「もう遅い……」。(ちなみに、この白都通路の4つ辻の1つが地球の善野(おおの)に通じており、後に地球勢力の侵攻の拠点となった)
この上は西方勢力と合流して再起を図った方が良うございます……と諌める重臣たちを蹴散らして白の都に単身(同行していたフェルにーちゃんは、妹かわいさで後見人の責任放り出して一人で先に飛んでってしまった★)騎乗で戻ったマーライシャが、やはり近郊の出先から駆け戻った後、父母皇から「後を頼む」と言われて再び蹴り出されて来たマリシアルと再会を果たして、二人で東方に逃げ伸びた……その後の話が、『大地世界物語・皇女戦記編』で、きみの言うところのダレムアス・シリーズなんである。
空を飛んで妹夫妻であり至上の主君でもある大地の男女皇を救けに戻ったフェルラダルは、妹に対して、再び空を飛んで(嫁いでのち重り兼用の装身具をつけて大地の民として地上でのみ暮らしていた)逃げれば良いではないか!と説得するが、すでに命数のつきた男皇のからだを抱いたまま、「女神ですらその定めに殉じられましたのに、たかが飛仙の身で掟が破れましょうか?」と微笑み返されてしまい為すすべもなく、皇子と皇女を頼みますと言われたあげく飛仙の次期族長としての責任まで説かれてしまい(そこまで言われないと妹と心中する覚悟で動かなかったフェルさんもなー…★)結局、炎上する白都から最後に逃げ落ちた。ひとまず故郷である仙族の森に帰ろうか、それとも皇子と皇女を探すのが先か……と迷ううちに追撃軍から弾傷を負い、方向を誤って大地の背骨(ミアティネア)(山脈)地方の山人(ミアト)の国に迷い込み、墜落して山娘マシカに一命を救われた……(実は死にたかったので大きなお世話だったかも★)のが、『宝玉物語』のイントロとなっている。望みをかなえる宝玉である“女神ルマウルンのかけら”は通常は飛仙の女性たちが代々受け継ぐものであり、形見としてセイラ妃から預けられていただけなので、本来なら飛仙の森に戻すかマーライシャに渡すかするのが筋だったのでは……と思うが、当時のフェルさんに理性を期待してはいけない。おかげでキャラと話が増えてしまった……★
捨て子である星の娘(マ・シカ)の出生の秘密は作者もまだ知らない。謎のままで捨て置いても構わないエピソードなのかも知れない。言動(発想)のパターンからすると地球界系の血筋を引いているのは確かであるが……(いま気がついたが母親かも知れない候補キャラが一人いる★……マシカはもともと和田慎二の明日香シリーズから生まれたキャラなのは確実ではある)。フェルラダルと出会って自分の不思議さを自覚し、マリシアルと恋をしてそれを失った後、マーライシャの到来を待って共に故郷を後にする。その後しばらく自分自身の謎を探す旅をするが、世界の動乱を目のあたりにしてはそんなことどーでもよくなってしまい、皇女と再会した後は侍女がわりや影武者のまねごとなどして重要な役割を果たす。
マーライシャとその腹心である鋭(リレキス)それぞれの内心を知る親友でもあった。戦乱の集結後、初恋の相手であるフェルラダルを口説き落として?結婚したようである。その後の暮らしぶりや子孫の有無や、宝玉の行方については、作者もいまだ知らない。
今たまっている机の上のワープロの仕事2件(……と思っていたら電話が鳴って、さらに急ぎのテープ起こしが1件増えてしまった★……工事の騒音は、いつ終わるんだー?!)と、それを理由にさぼり続けている書類の整理が片づいたら、『リステラス星圏史略』という話のアラスジに手をつけて明美ちゃんを悩まそー!とか考えてはいるんだが、ダレムアス物語は、その1部(導入部?)を占めるである。(ファイブスター物語を読み始めたけどズルイぞあれはー! あーんないーっかげんな描き方で読者がついてきて商業ベースに乗るって言うなら、いつでも私だってプロになったるわい!)
……じゃなくて、ダレムアスの話。(……しかし大工さんがウルサイと言って、仕事も読書もできない(やらない)くせに、なぜこういう話は書ける…? とか言ってるうちに、またもう1枚タタミはがすからとか言って、タンスまで移動した……!
ガウガウ〜!)
大地世界。ダレムアス。ダィレムアースとかディレマスとか“誰夢明日”(たれかあすをゆめみん)とか、言語によって色々な呼ばれ方はしている。上古代に4柱の兄弟姉妹神によって創られた隣接する4世界(当初は亜空間。のち、時空震の影響で通常空間に次元落ちした)のうちの1つで、妹であるマライアヌ女神(ディアドライム)(別称は慈母の夢マリアンドリーム)の主導によって創造された。彼女を補佐した神々が主だった者だけで9柱?あり、生物層や社会体制については立憲君主制というか、合議制に近い設定だった。この点で、主導神のほとんど独断で造営された、姉神リーシェソルトの天球界(エルシャムリア)、兄神(名前忘れた★)の地洞界(ボルドガスドム)、弟神ティアスラァルの地球界(ティカーセラス)とは、一線を画している。4界の下位の神々や住人たちは当初は平和裡に往来していたが、主神同士のあいだに諌かいが生じるに及んで次第に疎遠になり、接点(次元通路)を残して国使のみの訪問となり、やがて戦乱の時代を経て街道は完全に封印され、互いに伝説の彼方へと忘れ去ることになった。
この主神たちの諌かいについては、兄神がみずからの民をたわむれに造りまた殺すのを楽しみとしたこと、弟神が創界なかばにして飽きてしまい生物層を混乱のままに放置したこと、この2点を姉神が厳しく非難したことを、主な要因とする。兄神は長姉であるリーシェンソルトに邪恋を抱いてもおり、うるさい口を黙らせついでに我がものにせんとして、異形の民を創造して軍を編成し、天球界に攻め込むに及んだ。安寧きわまりない学究都市であった天球界の民の大半は消滅し、姉神リーシェンソルトはこれにより界の閉鎖を宣言し、結界を築いて休眠してしまう。これより4界は3界となり、互いにバラバラな歴史を築くこととなった。
兄姉あるいは弟妹(ていまい)またはごく親しい者への一方的な恋慕は、この4界に繰り返し現れる一種のカルマである。大地世界の女神マライアヌは被造物であるはずの民の一人との恋に陥り、自ら定めた法(寿命の差がありすぎる異族間での婚姻を結んだ者は、短命な側の死とともに帰天(ゲームオーバー)しなければならないという始源の法定が大地世界にはある)を遵守せんがために、人族の命数に殉じて歴史のなかばにして帰天したが、その物語には当初の許婚者と見なされていた男神(副神)(パートナー)が、女神の悲嘆を愁えるあまり、恋敵である人間の男をかばって先に落命したという逸話もある。主神・副神の2柱をともに予想外に早く失った大地世界は、その後、女神と人間の男とのあいだに生まれた半神女マリステアの子孫(皇族)を統治者として、長くゆるやかな歴史をつむぐこととなる。
創造なかばにして主神を失った大地世界は物理法則?の長である大地の女神が生物種の後見をも兼ねることとなったが、自然界の精霊らを統治する存在である大地母神は人界の歴史に介入することは殆どなかった。ダレムアスの界(大地)はいまだ成長期にあり拡大を続けており、人族の築いた集落や都邑どうしが次第に遠距離に散らばっていくに従って、神都に住まう皇族の統治は及び難いものになり、また、4界争乱時の移民(難民)である異族らはそれぞれの王を仰ぐことを好んだ為に、大地の民としての一体感は失われていく。
やがて「遠方に離れた民を見捨てるのか」と、神都皇族の怠慢に憤った皇子の一人が西方の砂漠地帯に西(モルナス)皇朝を築き、その心情に同調する国々と、神都の権威を無視する行為と憤った都市群との間で戦闘(とは言え大地世界のそれは“こぜりあい”程度)が起こった。ダレムアス唯一の内乱時代である。数世代の混乱を経て、神都皇族は全土の統治に都合のよい平野部への遷都を決意し、街道沿いの沃野に聖美白都(ルア・マルライン)を築く。西(モルナス)皇族は白都(マルライン)皇族の権威を預かる存在と定義づけられ、西方の民のよりどころとなる。皇族同士の根に残った反感をやわらげる為に、いずれ双方の皇族からふさわしい許婚者を出して、分かれた血族を再び統一するものという約束を残して……。
やっとフェルにーちゃんが出たぞ。
飛仙の一族はもともと天球界(エルシャマーリャ)の住人であり、争乱の衝撃にも帰天することなく耐え、女神リーシェンソルトに殉じて眠りにつくことも安楽としなかった、天球人としては異色の根性すわった人々の子孫である。とは言えダレムアスや地球の一般人から見ればはるかに思索的で穏やかで高尚な連中である。地球へ移住した同族たちは“精霊”(ファミコンで言うハイエルフの方。『指輪物語』では森の精霊(シルヴァンエルフ)とも)“神仙”などとも呼ばれ、また南米大陸では「海の向こうに去った白い神々」の伝承のもとともなった。日本と呼ばれる島国に争乱時代より前に移民(婿入り?)した者たちの末は善野(おおの)に子孫を残し、白鳥天宮(しらとりてんぐう)(白色天狗)の名で祖神として奉られている。余談だがダレムアス(皇女戦記)シリーズの主要キャラである“地球人”翼 雄輝(つばさ・ゆうき)(このナマエ変えようかー★)はこの直系の当主一族の最後の生き残りであった。大地世界においては北東部の広大な森林地帯を占有?しており、大地の民の崇敬を受けてはいるが、あまり人界に関わることはない、謎の存在でもある。
東西皇朝の分裂の混乱が修復されてから数世代。白都皇朝に、ある暢気(のんき)な皇太子が生まれ、若い頃に見聞修行?と称して大地世界のかなり広い範囲を単身旅行した(それ自体はべつに珍しいことではない)。旅のついでに表敬訪問した飛仙の森で一族の長の娘でありフェルラダルの最愛(溺愛★)の妹でもあるマリスシアラルル姫に一目惚れして、種族と寿命の違いも省みずにその場でプロポーズしてしまい、なんと一発でOKもらって嫁さんに連れて帰ってしまった。この後、仙界では彼女のことを「人間に嫁いで逆縁の不孝(親の寿命より10分の1ぐらいで早死)をする」という意味で、「我らを悲しませた娘」(セイウィラ・ノリウィラウァマ)の名で呼ばれることになる。(人界での略称は女皇(めのきみ)セイラである★)
以降、未練たらたらの兄君フェルラダルは婿いびり?を兼ねて妹の顔を見るために白都(マルライン)に入り浸るようになった。俗界を離れた仙族のくせに……ヒンシュクなんである★ 妹によく似た姪のマーライシャは猫可愛がりするが、婿似の甥であるマリシアルの方は、同性でもあるしで、どうもイジメて遊んでいたような気が……★(仲が悪いわけではない)
この辺のホームコメディはさておいて、みなそれぞれ大地世界に対して責任のある身である。長らく封印されたまま所在地すら定かではなくなっていた異界通路がこじ開けられて洞地界の鬼どもが攻め入って来るぞ……という予言がなされ、統治者たちは大パニックとなる。なにしろ千年かけて百人ほどが“戦死”したぐらいの内乱しか経験がない上に、それをまた深く反省しちゃってスポーツとしての武芸すら下火になっていた時代である。どーっしろと言うんだーっ!という叫びは誰もが持ったが、そこで動揺していては女神の末である皇族の名がすたる。最善の道を模索して打てる限りの手は打つことになる。その一貫として、口約束のまま何代もお流れになっていた白都・西皇族間の婚姻を行って全土の結束感を強めておかなければ……というので、白の皇女マーライシャと西の皇子クアロスの婚約が整えられた。妹を溺愛する体質?を伯父から受け継いだ?皇子マリシアルは、連れて逃げようかとまで苦悩するが、責任感の強い妹自身に一蹴されるし彼自身なにより皇太子としての自覚はあるしで、マーライシャは少女の身で西方はるかに輿入れすることになる。(入れ替わりに西の末皇子マデイラが人質?として白都に来る約束だった)
皇女の行列が白都を出発したその日の夕刻、かつての所在地が判明せずに封印の強化がなされていなかった最後の異次元通路が、実は白都のすぐ近郊にあったという報告があり……燃え上がる城下を見おろした皇たちは呟いた。「もう遅い……」。(ちなみに、この白都通路の4つ辻の1つが地球の善野(おおの)に通じており、後に地球勢力の侵攻の拠点となった)
この上は西方勢力と合流して再起を図った方が良うございます……と諌める重臣たちを蹴散らして白の都に単身(同行していたフェルにーちゃんは、妹かわいさで後見人の責任放り出して一人で先に飛んでってしまった★)騎乗で戻ったマーライシャが、やはり近郊の出先から駆け戻った後、父母皇から「後を頼む」と言われて再び蹴り出されて来たマリシアルと再会を果たして、二人で東方に逃げ伸びた……その後の話が、『大地世界物語・皇女戦記編』で、きみの言うところのダレムアス・シリーズなんである。
空を飛んで妹夫妻であり至上の主君でもある大地の男女皇を救けに戻ったフェルラダルは、妹に対して、再び空を飛んで(嫁いでのち重り兼用の装身具をつけて大地の民として地上でのみ暮らしていた)逃げれば良いではないか!と説得するが、すでに命数のつきた男皇のからだを抱いたまま、「女神ですらその定めに殉じられましたのに、たかが飛仙の身で掟が破れましょうか?」と微笑み返されてしまい為すすべもなく、皇子と皇女を頼みますと言われたあげく飛仙の次期族長としての責任まで説かれてしまい(そこまで言われないと妹と心中する覚悟で動かなかったフェルさんもなー…★)結局、炎上する白都から最後に逃げ落ちた。ひとまず故郷である仙族の森に帰ろうか、それとも皇子と皇女を探すのが先か……と迷ううちに追撃軍から弾傷を負い、方向を誤って大地の背骨(ミアティネア)(山脈)地方の山人(ミアト)の国に迷い込み、墜落して山娘マシカに一命を救われた……(実は死にたかったので大きなお世話だったかも★)のが、『宝玉物語』のイントロとなっている。望みをかなえる宝玉である“女神ルマウルンのかけら”は通常は飛仙の女性たちが代々受け継ぐものであり、形見としてセイラ妃から預けられていただけなので、本来なら飛仙の森に戻すかマーライシャに渡すかするのが筋だったのでは……と思うが、当時のフェルさんに理性を期待してはいけない。おかげでキャラと話が増えてしまった……★
捨て子である星の娘(マ・シカ)の出生の秘密は作者もまだ知らない。謎のままで捨て置いても構わないエピソードなのかも知れない。言動(発想)のパターンからすると地球界系の血筋を引いているのは確かであるが……(いま気がついたが母親かも知れない候補キャラが一人いる★……マシカはもともと和田慎二の明日香シリーズから生まれたキャラなのは確実ではある)。フェルラダルと出会って自分の不思議さを自覚し、マリシアルと恋をしてそれを失った後、マーライシャの到来を待って共に故郷を後にする。その後しばらく自分自身の謎を探す旅をするが、世界の動乱を目のあたりにしてはそんなことどーでもよくなってしまい、皇女と再会した後は侍女がわりや影武者のまねごとなどして重要な役割を果たす。
マーライシャとその腹心である鋭(リレキス)それぞれの内心を知る親友でもあった。戦乱の集結後、初恋の相手であるフェルラダルを口説き落として?結婚したようである。その後の暮らしぶりや子孫の有無や、宝玉の行方については、作者もいまだ知らない。
○ マーシャの婚約者(いいなずけ)である西(モルナス)の皇子クアロスは
ボルドムの一隊と小競りあいをしてユウキに救われた。
ユウキは腕をみこまれて城へ同行し、しばらくクアロスの
片腕として西方(モルナス)皇に仕えていたが、ある日不意に
"一仕事片づけ" に行って長いこと戻らなかった。
○ クアロスは統べ
ネイマスは読みとり
そしてマデイルが 国を動かす
○ 「王家の世つぎに気ままな恋は許されないわ。まして女神の直系で
あればなおのこと。平和な時であってさえ、一生かけて共に
国を支えていくことのできる相手でなければ結婚を許されないのに、
この動乱の時代に自由な恋などしてはいけないのよ……」
○ 雄輝 > マダロ・シャサ > マイ
○ 西方(モルナス)皇の長子クアロスは、幼ない頃にマーシャとの婚約を
知らされ、一枚の絵姿を渡されて以来、人を愛することを
禁じられたあまりに冷たい男といわれるようになった。
心の底の熱情を執政や剣技に夢中になることで忘れよう
とし、それでもわびしさをまぎらわせなくなった時、絵姿から
マーシャの大人になった姿……結婚後のことなどに思いをはせた。
○ テメル(図解)。ダレムアスの竹琴の一つ。
矢びらと兼用で、弓で弾いたり、指も使う。
○ 朝日ヶ森の文系授業では、文学史の丸暗記など不可能。
テストのたびに感想やら文章の引用ばかり出てくる。
○ 鋭は反戦主義者。雄輝は『守備戦なら真っ先に飛び出すだろーな。』
世論は「やられる前にやれ!!」的にマスコミがあおっている。
鋭「占領下でのレジスタンスならいくらでもやるさ。でも戦争は
良くないよ。何があっても回避すべきだ。」
○ エルシャムリア リーシェンソルト 科学・光の魔法
ダレムアス マリアンドリーム 大地の魔法、その他不思議の力
地球(ティケ) アスール 主として現代は科学
ボルドム ダーギング 闇の魔法・科学
○ 女剣士(ルワ・ブラダ) 女騎士(ルワ・ヘルマ)
○ チビゴブリンのグルーニィ 赤っ毛、角、そばかす、
大きな耳、コウモリの羽、
○ マシカのイメージはエルフィンから
○ 黒き銀髪 …… 月の女神 レリナルディアイム
○ アガータ 曾祖母がティクト、赤いバサバサの髪、ソバカス、
かなり器量良しであるが、ドロをぬってごまかしている。
ボルドムント、意地っぱり、強情、
"愛情" の存在を追いかけている。
マーシャたちがとらわれた時、連行される前後に逃がす。
(12〜13ごろ)
14歳になった時、だれもいないと思って顔のどろを
落として水鏡に問いかけていると、酔っぱらいのごろ
つきどもに見つかって、父親まで含めた15〜6人もの男
たちに強姦されてしまう。
……「もうおしまい……鋭が好きだったのに。
ボルドムントでも軽蔑しないって言ってくれたのに……」
一年たって、ただ一人の理解者だった母親も死に、
生まれたばかりの子供とバラバラに父親の酒とバクチの
ために奴隷として売りとばされる時、ダレムアスへ
逃げようと決意する。
「救われないわね……」
○ ダレムアスのマーシャたちの部分は鋭を中心にして書くこと!!
○ マーシャは光線のかげんや気分によって髪と瞳の色が変化
○ 朝日ヶ森学園
○ 幼児部・小学部下等・小学部高等
中等部・高等部・大学部・研究部 各三年。
それぞれの建物が森の中にちらばっている。
○ 全寮制。
○ 年1回の、進級テストに失格すれば落第。
三年1回の編入テストに失格すれば退学。
○ 定期試験にパスれば他校からの転入も可。
○ テスト科目は普通科目の他、心理テスト・スポーツなど。
○ 奨学制度あり。
○ 有澄真里砂 13歳(マーシャ・ダレムアス王女)
空想好きで機転がきく。スポーツ万能 読書好き。
部活動 陸上部
クラブ 演劇部
志望サークル 童話作家
(本人は知らないがダレムアスの王女)
○ 翼 雄輝 14歳
部活 陸上部
クラブ 工芸部
サークル 建築家
○ 清峰 鋭 13歳 IQ 150
部活 水泳
クラブ 科学実験
志望サークル 科学者
真里砂と同級
メガネはだてメガネ
○ 女神ルマルウン 紫水晶の体。
○ 鋭は転校生でマーシャの髪と生い立ちを知らなかったもので
不用心にも聞きに行き、雄輝にはりとばされた。
怒ったのはマーシャの方で雄輝にくってかかった。
「知らなかったんじゃしかたないでしょう?!」
○ マシカ 深緑色と朽葉色を混ぜたような髪
星ヶ沼と同じ色の瞳
○ 水面月の娘、危機王の世継・炎の皇女
マーライシャ・マルライン・ダレムアス
○ ・マーシャ は 真里砂 の愛称(ニックネーム)。
・雄輝は陸上部の先輩
・5kmのマラソンで跳び箱から暗黒の穴(ブラックホール)へ
・妖精の国(フェアリーランド)。地球(テラ)じゃなく別次元らしい。
・王女(プリンセス)マーシャ
・作家志望であるマーシャ
・マーシャが気づいた時、金色の髪に白い馬の体の女性と
山羊足人(フォーン)、他二人。
・かれ草色の袋三つと うす布のかかった銀のお盆
「そのお盆の中味が夕食でないとしたら
ぼくをまぬけだと思っていいよ!」
・「開けたらドカーン!! なんてことにはならないだろうね」
・雄輝の 袋: 黄金細工に海色の宝石の剣(青色のひも)
・鋭の 袋: 黄金細工に森色の宝石の剣(絶色のひも)
・真里砂の袋: 白銀に炎色の宝石の剣、銀鎖の方位磁石
それぞれにコップとお皿とスプーンと。
・「小人の細工物みたいだわ」老かしが「そのとおりじゃ」
「母さんが死んで あたいが売りとばされたら、生まれた
ばっかりのこの子は、だれが育てるんだい?!
親父がだれだろうと、この子はあたいの子なのに!!
どうしてさ! あたいたちは なんにもしてないのに どうして
こんな目に あわなきゃ ならないのサ!?
ただ弱いってだけで こんな目に あうんなら
ボルドムなんか なくなっちまえ!!」
途中、再びとらわれていたマーシャとたまたま同じ牢に
入れられ、猫目っ娘(ねこめっこ)の助けを借りて無事に脱出する。
その後はキャラバンやあちこちのかくれがでマーシャの従女に
なりながら、西方(モルナス)皇子マデイルに切りかかられたり
しながら少しづつダレムアスの習慣を身につけていく……。
○ 猫目っ娘(ねこめっこ) 真っ赤な肌、目の色は名の通り、髪赤。
生まれてこのかた わずかに 腰に ボロをつけている
以外、服を着たことはない。
「あたいは猫目っ娘。親なんざァ知らないよ。
別段あんたを すけたかったァわけじゃアない。
ダレムアスが生きのころうが つぶれようが
そんなことにゃ 興味ないが、戦争の方はもうちっと、
続いてもらわにゃ 困るのさ。あたいたちが
行動をおこすまで……。
魔王をたおして もうちっと くらしやすい国を
つくるのさ」
○ マーシャ・アリズミ
出生不明の捨て子(アラビア、ギリシャ、エジプト、日本の混血児)12歳
あらすじ、ある時、マーシャの先生がいなくなった。
マーシャがなぞをとくため まほうのとびらをあける。
そして、うまれこきょうダレムアスの ききを救う。
もひとつ あらすじ、 ある日、ダレムアスに未知の国(ボルドム)
が せめこみ、王・女王は殺され、マーシャの兄である王子も行方不明。
1000年間生きていたといわれる長老はこのことを予知していて、
あらかじめ ききを のりこえるために
マーシャを地球へおくっておいたのだ。
マーシャは長老の力によってダレムアスへ帰る。
○ オーク鬼の歌。
憎む 憎む 憎むぅ!
オレらは憎むう
悪しき者として オレらを造った
大地を 天を
神を!!
オレらをさげすむ 全てのものを
オレらを愛さぬ 大地を 天を
したり顔して日のもと歩く
人を 神を
善なる者を!!
恨む 恨む 恨むゥ!!
オレらは 恨むゥ!
悪しき者なるオレらを造った
オレらをこの世に産みだした者!
愛さぬなら産むな
さげすむなら造るな
神を憎み 神に憎まれ
愛なき者、それがオレだ!
恨む恨む 恨むう!
オレらを産んだものを恨むう!
陽のもと 火のそば 光の中を
わがもの顔で 歩くもの
呪う 呪う 呪うぅ!
オレらは呪うゥ
オレのからだを みにくさを
オレのこころを 汚なさを
オレら 自分で 自分を 呪うウ!
オレらを造ったものを 呪うウ!
ボルドムの一隊と小競りあいをしてユウキに救われた。
ユウキは腕をみこまれて城へ同行し、しばらくクアロスの
片腕として西方(モルナス)皇に仕えていたが、ある日不意に
"一仕事片づけ" に行って長いこと戻らなかった。
○ クアロスは統べ
ネイマスは読みとり
そしてマデイルが 国を動かす
○ 「王家の世つぎに気ままな恋は許されないわ。まして女神の直系で
あればなおのこと。平和な時であってさえ、一生かけて共に
国を支えていくことのできる相手でなければ結婚を許されないのに、
この動乱の時代に自由な恋などしてはいけないのよ……」
○ 雄輝 > マダロ・シャサ > マイ
○ 西方(モルナス)皇の長子クアロスは、幼ない頃にマーシャとの婚約を
知らされ、一枚の絵姿を渡されて以来、人を愛することを
禁じられたあまりに冷たい男といわれるようになった。
心の底の熱情を執政や剣技に夢中になることで忘れよう
とし、それでもわびしさをまぎらわせなくなった時、絵姿から
マーシャの大人になった姿……結婚後のことなどに思いをはせた。
○ テメル(図解)。ダレムアスの竹琴の一つ。
矢びらと兼用で、弓で弾いたり、指も使う。
○ 朝日ヶ森の文系授業では、文学史の丸暗記など不可能。
テストのたびに感想やら文章の引用ばかり出てくる。
○ 鋭は反戦主義者。雄輝は『守備戦なら真っ先に飛び出すだろーな。』
世論は「やられる前にやれ!!」的にマスコミがあおっている。
鋭「占領下でのレジスタンスならいくらでもやるさ。でも戦争は
良くないよ。何があっても回避すべきだ。」
○ エルシャムリア リーシェンソルト 科学・光の魔法
ダレムアス マリアンドリーム 大地の魔法、その他不思議の力
地球(ティケ) アスール 主として現代は科学
ボルドム ダーギング 闇の魔法・科学
○ 女剣士(ルワ・ブラダ) 女騎士(ルワ・ヘルマ)
○ チビゴブリンのグルーニィ 赤っ毛、角、そばかす、
大きな耳、コウモリの羽、
○ マシカのイメージはエルフィンから
○ 黒き銀髪 …… 月の女神 レリナルディアイム
○ アガータ 曾祖母がティクト、赤いバサバサの髪、ソバカス、
かなり器量良しであるが、ドロをぬってごまかしている。
ボルドムント、意地っぱり、強情、
"愛情" の存在を追いかけている。
マーシャたちがとらわれた時、連行される前後に逃がす。
(12〜13ごろ)
14歳になった時、だれもいないと思って顔のどろを
落として水鏡に問いかけていると、酔っぱらいのごろ
つきどもに見つかって、父親まで含めた15〜6人もの男
たちに強姦されてしまう。
……「もうおしまい……鋭が好きだったのに。
ボルドムントでも軽蔑しないって言ってくれたのに……」
一年たって、ただ一人の理解者だった母親も死に、
生まれたばかりの子供とバラバラに父親の酒とバクチの
ために奴隷として売りとばされる時、ダレムアスへ
逃げようと決意する。
「救われないわね……」
○ ダレムアスのマーシャたちの部分は鋭を中心にして書くこと!!
○ マーシャは光線のかげんや気分によって髪と瞳の色が変化
○ 朝日ヶ森学園
○ 幼児部・小学部下等・小学部高等
中等部・高等部・大学部・研究部 各三年。
それぞれの建物が森の中にちらばっている。
○ 全寮制。
○ 年1回の、進級テストに失格すれば落第。
三年1回の編入テストに失格すれば退学。
○ 定期試験にパスれば他校からの転入も可。
○ テスト科目は普通科目の他、心理テスト・スポーツなど。
○ 奨学制度あり。
○ 有澄真里砂 13歳(マーシャ・ダレムアス王女)
空想好きで機転がきく。スポーツ万能 読書好き。
部活動 陸上部
クラブ 演劇部
志望サークル 童話作家
(本人は知らないがダレムアスの王女)
○ 翼 雄輝 14歳
部活 陸上部
クラブ 工芸部
サークル 建築家
○ 清峰 鋭 13歳 IQ 150
部活 水泳
クラブ 科学実験
志望サークル 科学者
真里砂と同級
メガネはだてメガネ
○ 女神ルマルウン 紫水晶の体。
○ 鋭は転校生でマーシャの髪と生い立ちを知らなかったもので
不用心にも聞きに行き、雄輝にはりとばされた。
怒ったのはマーシャの方で雄輝にくってかかった。
「知らなかったんじゃしかたないでしょう?!」
○ マシカ 深緑色と朽葉色を混ぜたような髪
星ヶ沼と同じ色の瞳
○ 水面月の娘、危機王の世継・炎の皇女
マーライシャ・マルライン・ダレムアス
○ ・マーシャ は 真里砂 の愛称(ニックネーム)。
・雄輝は陸上部の先輩
・5kmのマラソンで跳び箱から暗黒の穴(ブラックホール)へ
・妖精の国(フェアリーランド)。地球(テラ)じゃなく別次元らしい。
・王女(プリンセス)マーシャ
・作家志望であるマーシャ
・マーシャが気づいた時、金色の髪に白い馬の体の女性と
山羊足人(フォーン)、他二人。
・かれ草色の袋三つと うす布のかかった銀のお盆
「そのお盆の中味が夕食でないとしたら
ぼくをまぬけだと思っていいよ!」
・「開けたらドカーン!! なんてことにはならないだろうね」
・雄輝の 袋: 黄金細工に海色の宝石の剣(青色のひも)
・鋭の 袋: 黄金細工に森色の宝石の剣(絶色のひも)
・真里砂の袋: 白銀に炎色の宝石の剣、銀鎖の方位磁石
それぞれにコップとお皿とスプーンと。
・「小人の細工物みたいだわ」老かしが「そのとおりじゃ」
「母さんが死んで あたいが売りとばされたら、生まれた
ばっかりのこの子は、だれが育てるんだい?!
親父がだれだろうと、この子はあたいの子なのに!!
どうしてさ! あたいたちは なんにもしてないのに どうして
こんな目に あわなきゃ ならないのサ!?
ただ弱いってだけで こんな目に あうんなら
ボルドムなんか なくなっちまえ!!」
途中、再びとらわれていたマーシャとたまたま同じ牢に
入れられ、猫目っ娘(ねこめっこ)の助けを借りて無事に脱出する。
その後はキャラバンやあちこちのかくれがでマーシャの従女に
なりながら、西方(モルナス)皇子マデイルに切りかかられたり
しながら少しづつダレムアスの習慣を身につけていく……。
○ 猫目っ娘(ねこめっこ) 真っ赤な肌、目の色は名の通り、髪赤。
生まれてこのかた わずかに 腰に ボロをつけている
以外、服を着たことはない。
「あたいは猫目っ娘。親なんざァ知らないよ。
別段あんたを すけたかったァわけじゃアない。
ダレムアスが生きのころうが つぶれようが
そんなことにゃ 興味ないが、戦争の方はもうちっと、
続いてもらわにゃ 困るのさ。あたいたちが
行動をおこすまで……。
魔王をたおして もうちっと くらしやすい国を
つくるのさ」
○ マーシャ・アリズミ
出生不明の捨て子(アラビア、ギリシャ、エジプト、日本の混血児)12歳
あらすじ、ある時、マーシャの先生がいなくなった。
マーシャがなぞをとくため まほうのとびらをあける。
そして、うまれこきょうダレムアスの ききを救う。
もひとつ あらすじ、 ある日、ダレムアスに未知の国(ボルドム)
が せめこみ、王・女王は殺され、マーシャの兄である王子も行方不明。
1000年間生きていたといわれる長老はこのことを予知していて、
あらかじめ ききを のりこえるために
マーシャを地球へおくっておいたのだ。
マーシャは長老の力によってダレムアスへ帰る。
○ オーク鬼の歌。
憎む 憎む 憎むぅ!
オレらは憎むう
悪しき者として オレらを造った
大地を 天を
神を!!
オレらをさげすむ 全てのものを
オレらを愛さぬ 大地を 天を
したり顔して日のもと歩く
人を 神を
善なる者を!!
恨む 恨む 恨むゥ!!
オレらは 恨むゥ!
悪しき者なるオレらを造った
オレらをこの世に産みだした者!
愛さぬなら産むな
さげすむなら造るな
神を憎み 神に憎まれ
愛なき者、それがオレだ!
恨む恨む 恨むう!
オレらを産んだものを恨むう!
陽のもと 火のそば 光の中を
わがもの顔で 歩くもの
呪う 呪う 呪うぅ!
オレらは呪うゥ
オレのからだを みにくさを
オレのこころを 汚なさを
オレら 自分で 自分を 呪うウ!
オレらを造ったものを 呪うウ!
『 (無題) 』 (@中二の冬、らしい☆)
2006年7月22日 連載(2周目・大地世界物語)マーライシャ皇女の婚約者である西(モルナス)の王子クアロスは、
ある日 ボルドムの一隊との小競り合いで危うい目にあって、マイ
と名乗る地球人に救われた。
腕を見込まれて城へ同行したマイは数年の間クアロスの片腕として
(西方(モルナス)皇に、)仕えていたが、ある日不意に
"一仕事片付け" に行ったきり長いこと戻らなかった。
クアロスは国を動かし
ネイマスは作戦をたて
そしてマデイルが
道を切りひらくことに なるだろう。
マデイルが皇女を送って国を出てから、雄輝たち一行に合流するまでに間がひらいたので、その間にクアロスがかなり近くまで来ていた。
「王家の世つぎに気ままな恋は許されないわ。まして女神の直系であればなおのこと。平和な時であってさえ、一生かけて共に国を支えていくことのできる相手でなければ結婚を許されないのに、この動乱の時代に自由な恋などしてはいけないのよ……。」
「マーシャの婚約者だというのは本当か?」
「知らなかったのか。当然いとこ殿から聞いていると思っていたが……」
「マーシャを愛しているのか。」
「正直言って50年前に一枚の絵姿をもらった以外、ついこのあいだまで一面識もなしに過ごして来た。
だが幼ない頃から わたしの一生の相手はこの少女だと教えられて、朝に夕に絵姿ばかり見て育った。いつかわたしは眠られない夜などに少女が大人になった姿を……声や性格や、ちょっとしたしぐさまで 想像するようになった。
それはそのまま、わたしの理想、憧れの女性だった。
……恋を許されなかった少年時代、わたしは孤独に悩まされるたびに、その姫に会える日を思って耐えた。
それも、その後の皇女の行方不明で希望のない夢となり、人を恋する気持ちを無理に押さえ込んでいるうちにわたしは人から冷たい男と言われるようになってしまった…………。
……モルナスの宮殿の奥深くで始めて皇女を見た瞬間
子供の頃の夢がそのまま目の前に現われたのかと、あまりの
まぶしさに 目もくらむ思いだった。」
(☆皇子クアロスと雄輝が窓辺で対峙するシーンの
イラストがあるのですが、……以下略……(笑)。
ある日 ボルドムの一隊との小競り合いで危うい目にあって、マイ
と名乗る地球人に救われた。
腕を見込まれて城へ同行したマイは数年の間クアロスの片腕として
(西方(モルナス)皇に、)仕えていたが、ある日不意に
"一仕事片付け" に行ったきり長いこと戻らなかった。
クアロスは国を動かし
ネイマスは作戦をたて
そしてマデイルが
道を切りひらくことに なるだろう。
「王家の世つぎに気ままな恋は許されないわ。まして女神の直系であればなおのこと。平和な時であってさえ、一生かけて共に国を支えていくことのできる相手でなければ結婚を許されないのに、この動乱の時代に自由な恋などしてはいけないのよ……。」
「マーシャの婚約者だというのは本当か?」
「知らなかったのか。当然いとこ殿から聞いていると思っていたが……」
「マーシャを愛しているのか。」
「正直言って50年前に一枚の絵姿をもらった以外、ついこのあいだまで一面識もなしに過ごして来た。
だが幼ない頃から わたしの一生の相手はこの少女だと教えられて、朝に夕に絵姿ばかり見て育った。いつかわたしは眠られない夜などに少女が大人になった姿を……声や性格や、ちょっとしたしぐさまで 想像するようになった。
それはそのまま、わたしの理想、憧れの女性だった。
……恋を許されなかった少年時代、わたしは孤独に悩まされるたびに、その姫に会える日を思って耐えた。
それも、その後の皇女の行方不明で希望のない夢となり、人を恋する気持ちを無理に押さえ込んでいるうちにわたしは人から冷たい男と言われるようになってしまった…………。
……モルナスの宮殿の奥深くで始めて皇女を見た瞬間
子供の頃の夢がそのまま目の前に現われたのかと、あまりの
まぶしさに 目もくらむ思いだった。」
(☆皇子クアロスと雄輝が窓辺で対峙するシーンの
イラストがあるのですが、……以下略……(笑)。
『 (設定ノートより) 』 (@中2か中3の春休み。)
2006年7月22日 連載(2周目・大地世界物語)3/13
◎ 「もうだめだわ。もうまったく目が見えないの。あなた一人で
行って。そうすれば救かるわ。」
怒りとか悲しみとかそんな感情はありません。
心の中全部が雪に覆われて冷たく、真白になっていました。
「マーシャ。君は大事な事を忘れているよ。」
彼は自分の背負い袋を投げ捨てました。
自分の分の食料と一緒に。
そうしなければマーシャをかついで行くことができないからです。
「ぼくでなくて君が必要なんだよ、向こうでは。」
マーシャはハッとして顔をあげました。
そのマーシャの背に腕をまわしてそろそろと抱き起こしながら
鋭はやさしく話し続けました。
「いったい君はこの向うに柔かいふとんと安息があると思って
いたのかい? そうじゃないんだよ。待っているのは飢えと恐怖だ。
そして……そこに仲間がいる。将来、君の民(たみ)となる人たちだよ。
君の仲間だ。彼らが待っているのはぼくじゃない。君は戦いに
ゆくんだ。彼らを救うため。君の国を、ダレムアスを守るために。
……わかるかい。君はすでに彼らの皇なんだ。それを君は戦さに
おもむく前からあきらめてしまうのかい。」
彼女の両腕を肩ごしにぐっと引き下げて、鋭は立ち上がりました。
激しい疲労のせいか予想以上に体が重く感じられます。
……ちきしょう! 雄輝ほど力があれば……!!
深い、雪の中を一歩、また一歩と踏みしめるようにして鋭は歩いて
行きました。
(雜)
ギリシア文字(※アルファからオメガまで、
大文字と小文字が
書き写してあるけど、省略)
(雜)
witch, wizard 魔女・魔法使い
faun フォーン
Turkish Delight, Turkish ……トルコの、
legend 伝説、神話、言い伝え、
spell ・話を続ける、・まじない、じゅもん、魔力
3/21
映画上映
○ 火の鳥2772 3/29より横浜スカラ座(関内)
○ あしたのジョー 相鉄文化(ムービル)
○ 地球(テラ)へ…… 4/26より 相鉄中央(311)0330
(モーニング上映) 横浜東映 261-3800
※前売りポスター付き 1000円
○ 明日 1:40 150円持って富士パン前に集合
○ "幻視人" に電話連絡、確認のこと。
3/22 雑学事典 その4
shelf ・the continental shelf 大陸棚
土 10:00 よりテレビに佐々木さんが出てるそーです。
3/23
○ いきなり大長編にとりかかろうなんて大それたことは考えずに、
8〜16枚ぐらいづつにエピソードをまとめて行くこと。
○ 第一話 虹の女神
○ 第二話 目覚めの悪夢
3/24
○ 「愛している人に対する負い目を告白するのは辛い事でしょう?
わたしは何も聞きません。」
雄輝たちに地球へ帰る方法を教えられなかった経験のある
マーシャは、苦しさを慮ぱかるあまり本当の思いやりのなんたるかを
見誤まり、告白することによって罪から解放されたいと望んで
いた、かつての皇女の従者 黒ゆり は、永い間 長寿人となって
さすらうことになり、後、鋭に告白することによって
解き放たれる。
◎ 「もうだめだわ。もうまったく目が見えないの。あなた一人で
行って。そうすれば救かるわ。」
怒りとか悲しみとかそんな感情はありません。
心の中全部が雪に覆われて冷たく、真白になっていました。
「マーシャ。君は大事な事を忘れているよ。」
彼は自分の背負い袋を投げ捨てました。
自分の分の食料と一緒に。
そうしなければマーシャをかついで行くことができないからです。
「ぼくでなくて君が必要なんだよ、向こうでは。」
マーシャはハッとして顔をあげました。
そのマーシャの背に腕をまわしてそろそろと抱き起こしながら
鋭はやさしく話し続けました。
「いったい君はこの向うに柔かいふとんと安息があると思って
いたのかい? そうじゃないんだよ。待っているのは飢えと恐怖だ。
そして……そこに仲間がいる。将来、君の民(たみ)となる人たちだよ。
君の仲間だ。彼らが待っているのはぼくじゃない。君は戦いに
ゆくんだ。彼らを救うため。君の国を、ダレムアスを守るために。
……わかるかい。君はすでに彼らの皇なんだ。それを君は戦さに
おもむく前からあきらめてしまうのかい。」
彼女の両腕を肩ごしにぐっと引き下げて、鋭は立ち上がりました。
激しい疲労のせいか予想以上に体が重く感じられます。
……ちきしょう! 雄輝ほど力があれば……!!
深い、雪の中を一歩、また一歩と踏みしめるようにして鋭は歩いて
行きました。
(雜)
ギリシア文字(※アルファからオメガまで、
大文字と小文字が
書き写してあるけど、省略)
(雜)
witch, wizard 魔女・魔法使い
faun フォーン
Turkish Delight, Turkish ……トルコの、
legend 伝説、神話、言い伝え、
spell ・話を続ける、・まじない、じゅもん、魔力
3/21
映画上映
○ 火の鳥2772 3/29より横浜スカラ座(関内)
○ あしたのジョー 相鉄文化(ムービル)
○ 地球(テラ)へ…… 4/26より 相鉄中央(311)0330
(モーニング上映) 横浜東映 261-3800
※前売りポスター付き 1000円
○ 明日 1:40 150円持って富士パン前に集合
○ "幻視人" に電話連絡、確認のこと。
3/22 雑学事典 その4
shelf ・the continental shelf 大陸棚
土 10:00 よりテレビに佐々木さんが出てるそーです。
3/23
○ いきなり大長編にとりかかろうなんて大それたことは考えずに、
8〜16枚ぐらいづつにエピソードをまとめて行くこと。
○ 第一話 虹の女神
○ 第二話 目覚めの悪夢
3/24
○ 「愛している人に対する負い目を告白するのは辛い事でしょう?
わたしは何も聞きません。」
雄輝たちに地球へ帰る方法を教えられなかった経験のある
マーシャは、苦しさを慮ぱかるあまり本当の思いやりのなんたるかを
見誤まり、告白することによって罪から解放されたいと望んで
いた、かつての皇女の従者 黒ゆり は、永い間 長寿人となって
さすらうことになり、後、鋭に告白することによって
解き放たれる。
『 (リライト@高校1年1学期かな?) 』
2006年7月24日 連載(2周目・大地世界物語)「もう駄目……もう、まるで目が見えていないのよ。あなた一人で行って、鋭。そうすれば助かるわ」
怒り、とか悲しみとか、そんな細かな感情は既に存在しえなくなっていた。心の中全てが吹雪に覆われて、冷たく、真っ白になってしまっているのだ。
「マーシャ、大事な事を忘れているよ」
鋭は自分の分の食糧もろとも背負い袋を雪の中に投げ捨てた。
さもなければ、弱り果てた彼の体力ではマーシャをかついで行く事ができそうになかったから。
「僕じゃない……君なんだよ。向うで必要とされているのは。」
マーシャはハッとして体を固くした。絶望の中で、確かにその事は失念していたのだ。彼女の背に腕をまわして用心深く抱き起しながら、鋭はマーシャが万が一にも眠り込んでしまわぬようにと辛抱強く話し続けた。
「いったい君はこの雪と風の向うに柔かい布団だの安息だのが待っているとでも思うのかい? そうじゃないんだよ、待っているのは……そう、多分、飢えと恐怖。それだけだ。そして……そこに仲間がいる。将来 君が治め、守って行かなきゃならない人たちだよ、マーシャ。君の仲間だ。彼らが苦しい中で救いを求めて待ち望んでいるのは君をなんだ。君は今、闘いに行く途中なんだ。彼らを救うため、君の国を、ダレムアスを守るために……。
わかるかい、君はすでに彼らの皇なんだ。それを君は戦いにおもむく前からあきらめてしまうつもりなのかい」
マーシャは、ささえようとする鋭にあらがう事をやめてしまった。鋭は痛い所を突いたのだ。そう……これからの苦難を思えばいっそこのまま眠りこんでしまった方が楽だという、病的な誘惑が、疲れ切った彼女の心の中に存在していなかったとは確かに言い切れなかった。
彼女の両腕を肩ごしにぐっと引き下げて、引きずるように背負いながら鋭はよろよろと立ち上がった。激しい疲労のせいか予想以上に体が重い。……ちきしょう! 僕に雄輝ほどの力と上背があれば……!!
深い吹き溜りの雪の中を、一歩、また一歩と鋭は歩き始めた。
疲労困憊したこの体で、今また全ての食糧を捨ててしまった。
(もって、
精神力だけではそれが限界だと鋭は感じた。だが、あと四日、あと四日歩きさえすれば人のいる里へ出られる筈なのである。歩けるだけ歩いて、その間に少しでもマーシャの回復を望めばいい。
……後は、マーシャが……。
……そして、その後は、僕を……。
おそろしい考えだが、別に恐いとは思わなかった。鋭が自分からそれを提案すれば、そして、「それ」が絶対に必要とあれば……。
マーシャならば、するだろう。どんなことがあっても。
西の山脈には、再び激しく叩きつける吹雪が起ろうとしていた。
彼らは、まだ、地図がすりかえられたものである事に気がついていない……。
> 例の飛行機墜落事件を覆線にひいとく必要がありますな。
灰色の髪、灰色の瞳、実際には銀髪である。
ダレムアトではない。
母は美しさのゆえに無理な結婚を強いられ、
病弱なところを王の正妻にいびられて、
狂人同然になって塔から落ちて死亡。
哀しさに身をゆだねて一人静かに暮らしている時、
ふびんがってよってきた兄が恋に落ち、
禁を犯させた。
彼女にとって罪とは美しく生まれついたことであり、
「消せない悲哀」の念が不思議の原動力になっている。
(……昏〜い横顔の……、イメージイラストあり。)
ある時は、わたしのために
一つの国が滅びました。
愛というものはどうしてか、
こんなに哀しいものなのでしょう。
鋭は骨折(脱走の際の)によって両腕使えるようになってる。
◎主線。
○ いじっぱりで自尊心の強い鋭がいかにしてマーシャの従者に
変貌したか。
○ 雄輝は欧州滞在中、朝日ヶ森の教生である家教と
総本山からのテキストで教育を受けた。
● そうして振りかえれば
既に地の橋など
見えはしないのでした。
(東の地・中心地・大地世界領域(守護域)の簡略な模式図あり)
● 一旦地球世界から外に出て、入り口を求めてもどってくる?
途中で "力" を求めて、遠隔の地へ行く?
● 大地世界の形状!!
◎主線。
○ いじっぱりで自尊心の強い鋭がいかにしてマーシャの従者に
変貌したか。
○ 雄輝は欧州滞在中、朝日ヶ森の教生である家教と
総本山からのテキストで教育を受けた。
● そうして振りかえれば
既に地の橋など
見えはしないのでした。
(東の地・中心地・大地世界領域(守護域)の簡略な模式図あり)
● 一旦地球世界から外に出て、入り口を求めてもどってくる?
途中で "力" を求めて、遠隔の地へ行く?
● 大地世界の形状!!
アリト(王子ラーリエクタール)<双子
少年王 ラリン
妖女(あやめ)
棘皮(じんぴ)
歩み寄って行くリランの横顔は幾分色褪めていたが、全くの平静を保っているように見受けられた。
リレキスは10m程手前で足を止めた。美しい少年王はそのまま歩み続け、縄を打たれて処刑を待つ宰相嫡子・アリトの、三歩手前で立ち止まる。
アリトの後背には火の山の熱い蒸気と噴煙が立ち込めている。
火口の上昇気流につれて吹き込んで行く冷えた風が、王の額に頬に透き通るような緑髪を打ちつける。
王・リランは、うつ向いて瞑目したまま、アリトにだけ聞こえる声で話し始めた。
白い顔の中で一点だけ血のように紅い唇がかすかに震える。昨夜一晩彼女が泣き続けて一睡だにしていない事を
「王子ラーリエクタール、残念だけれどあなたに死んでもらわなければならない。
我々……わたしとリレキスは……あなたの言う通り、地球で、ある程度特殊な教育を受けて来た。だからあなたの謀略の存在にはすぐ気づく事ができたし、気づいてなおしばらくは手出しができなかった程、あなたの
わたし……わたしも、常に自分がマキャベリストであるよう規定して来たし、また鋭の助けを得てそれに成功しても来た。火花を散らす様な頭脳戦を経験するのだってこれが初めてと言うわけではない。……だけど誰もあなたにはかなわない」
…………何が言いたいのだ?…………
アリトの黒い瞳の奥で微かな炎がゆらぐのを、しかし瞑目したままのラリンは見る事がなかった。
「わたしが女だという事は知っていますね?」
ぽかり、と、蓮の花の目覚める時のような音を、アリトは聞いたように思う。眼前に、一晩中泣きはらした、しかし哀しい程に澄んだ光をたたえている青味がかった黒緑色の王の瞳が彼を見つめていた。
「わたしは危機皇の世継、マルラインの炎の皇女マーライシャ。……こんな事は言うべきではないのかも知れない。それでも……
1人の人間として、わたしは、あなたに強く魅かれました、アリト。わたしは……」
絶句した王……いや皇女が辛そうにゆがめた顔を背けたのと、これを最後とばかりにアリトが火口へと身を躍らせたのと、一体どちらが先だったのかは誰にも解らない。ただ、煮えたぎる炎の中へ落下するまでのほんの数瞬の間、爆発するような彼の最後の思惟のかけらを、鋭(リレキス)は聴いたように思った。
……ソノ言葉ヲモット早クニ聞キタカッタゼりらん……
モシ……モシモ縁ガアッタラナ、りらん……
次ノ世界デ、マタ
見まもっていた人々の歓声とも安堵ともつかぬどよめきが湧き上がった。疲れきった皇女の心にはそれすらが遙かな雷のとどろきのように遠いのに、それでも少女は少年王リランとしての演技を機械的にし続けている。終わったんだ、これで全てが終わったのだわ……と、心のどこかでつぶやき繰り返しながら。
自分自身がその現実に納得するまで。
そんな彼女をかばうようにつき従いながらリレキス・清峰鋭は考えるともなく思っている。
ああ、2人っきりになったらすぐ、彼の最後の想いをマーシャに話してやろうと。それから、自分が超能力者であるという事は、あるいは本当の事かも知れないと。
噴煙たれこめる火の山の火口に、今は北からの雪が降り始めている。
少年王リランが叔父君に王位を譲って、何処へともなく行方をくらましたのは、それからわずか1と月にもならないうちの事だった。……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
☆ 第二部に関して。
実は王子ラーリエクタールとは1人ではなかった。一心同体だと言う瓜二つの兄王子の存在を聞かされて動揺するマーシャ。
彼からマーシャの護衛を言いつかって来た妖女(あやめ)と棘皮(じんぴ)は危機に陥入った時マーシャだけをさらい出してボルドム界に連れ去ってしまうが…………さて。
なんかかなりいー加減でスペオペ調だなァ……。
敵地彷徨編に続く。
『 (無題) 』 (@中学2年〜高校2年のどのへん……??)
2006年7月26日 連載(2周目・大地世界物語) コメント (1)「……なんのために、闘っているのだろう。」
そんなある日、死者の埋葬の終わらぬ草原を見渡しながら、リレク・イス参謀はぽつりと呟やいた。
「なんのため? おいおい、人死にを見て弱気になっているわけじゃあるまいな」
将軍マダロ・シャサが言う。
「鋭はどうしてもそういった事を考えてしまう質(たち)なのよ。あなたより、少ぅしばかり思慮が深くできているのね」
人の脂に鈍った刃を自らとぐ手を休めて皇女は茶々を入れた。
「力押しの能なし将軍ですいませんなァ、陛下」
皇女とそれにつき従う腹心の参謀とが陣の内を連れだって歩いている。
軍議も既にとどこおりなく終了し、夕闇の中、野営の仕度の騒しさに紛れる、しばしの静寂。……やがて、ことさらに沈黙を破るという風でもなしに、リレキスは云った。
「別に、ダレムアトがボルドム軍をたおすことに関してどうこう言うわけではないよ、念のため」
「判っているわ。仮に、責められたとしたって今更わたしは何とも思わないでしょうしね」
「人が、生ける者が、何の為に相争うのか……そんな巨大な命題は、今のわたしにはどうでも構わない事だわ。多くの人の血を流させて、その罪と矛盾性を確かに自覚しつつもちこたえるだけの強さも、あるつもりだし。
深遠な哲学など無用よ。戦って勝つ。大地の民のために大地をとりかえす。
……正義だとか、権利だとか、そんな大義名分も要らないし、まして信じてもいないわ。
わたしはわたしの民の……いいえ、わたし自身が生きのびるために、毎日毎日闘かっては相手をたおしていくんだわ。この手をどっぷり血に染めてもね。どんな罪の意識に耐えてでも、何があろうとも、わたしは生きていることが好きだから、生きていたいから。……
これが、唯一の殺人の正当性ではなくて?」
「そうだね」
適確な殺人指令を下す参謀は静かに微笑して肯いた。皇女は嘆息する。
「あなたには、こういう考え方が出来ないんだわね。本当に何故かしら。
わたし達、お互いの事なら全て解っている。かなり近しい魂を持っている筈なのに…………、視ているもの、生きている世界が、まるっきり別なのだわね。」
長戦のさなかの、おだやかな夕暮れの一情景である。皇女も、リレキス自身も、彼の目が近頃しばしば空の彼方や心の深みに向けられてしまっている事実に、気がついているのだった。