朝、彼女は目を覚ましました。
 「さあ。今日は体育祭よ、真里砂。」
時計は予定より5分遅れた事を教えていたけれど、なんの、そのくらい
かまうものではありません。
体調は上々、睡眠も十分。
明け方にみた妙な夢が心の端にひっかかるけれど、それは後で
ひまな時に考えることにしましょう。
「これなら上位にくいこむのだって夢じゃないわ」
 俗にシベリア流刑地と呼ばれている学校の最外周マラソンコースは
 
 今より少し昔、西暦1991年の10月10日のこと、予報はずれの
はげしい嵐の中を、一人の少女が森の中の有澄夫妻の別荘へやって
来ました。
いえ、たどりついた、と言った方が良いかもしれません。
濡れねずみで、半分意識を失い、どこでどうしたものか全身に深い
傷を負っていて、三日三晩の高熱から覚めた時には、おそらく愛称で
あろう マ・リイシャ という名前以外、何一つとして記憶にとどめて
はいませんでした。
 少女は耳慣れない言葉を話しました。
それは日本語でも英語でもなく、フランス、ドイツ、イタリア、中国、
ソビエト、北欧……外交官である有澄氏が 聞きかじりのかたことま
で混ぜて話しかけてみましたが、どれ一つとして通じません。
骨の折れていない方の左手で少女がぎごちなく書いてみせる文字
の中に、古代エジプトやモヘンジョ・ダロの、解読不明のそれに似
たように思えるものがあって、大学教授や研究家にも見せてみま
したが、わかりません。
尋ねてきた友人   
 
 
 マーシャは、始め(20年、地球風に言えば5才ぐらいから)朝日ヶ森の中の山小屋に二人のダレムアトといっしょに住んでいた。(5年くらい、6才まで)。しかし、ボルドムントに発見され、二人のダレムアトは王女を逃がして相討ちになってしまった。
 マーシャは嵐の中を一中夜 さまよって、有澄家の別荘にたどりついた。
 
 
 原稿量予定を 大体 500〜600 に見つもって

◎モチーフ(年代順)

 ●マーシャが別荘に来る(1991年10月10日、6歳)。
 ●マーシャの成長課程、有澄夫妻の養女になる。妖精
 ●朝日ヶ森へ編入、雄輝と会う。(1994年)。
 ●朝日ヶ森の生活、時折かいま見る【裏側】と、
  不思議の仲間たち。
 ●1995年、雄輝の両親亡くなる。
  有澄夫妻が彼の後見人になる。会社を売って朝日ヶ森に投資。
 ●(グループの形成)律子、他。
 ●(鋭が【政府】に目をつけられ、逃げ出す)。

 ●鋭が転校してくる。律子と小山正(まさし)君。仲間に入る。
  男尊女卑で一もんちゃくある。(1996年、2月)。
 ●夏の休暇
 ●体育祭、有澄夫妻を迎えに行く。霧。
 ●森の中で気がつく。

 ◎鋭は体育祭の朝に転校してくる、こと。
 
○体育祭の朝
 ●マーシャが校長室に呼ばれる
 ●転校生
 ●歩いていく間の会話……「うるさいな、これだから女ってのは……」
 ●雄輝が合流する。
  「あら、知っていたの」
  「……で、シベリア流刑のうきめにあって」
  真里砂と雄輝しゃべりっぱなし、
  鋭も少々うちとけてくるけれど、有澄夫妻を見て黙。
 ●寄宿舎から校庭へ。

 ●霧 …… 突然、霧がでてくる。あっというまにとりかこまれて、
      うずまいた霧が地面に穴をあけたようになって、
      マーシャが吸い込まれる。雄輝・鋭がとっさにおいかける。
      そしてきりがのこらず見えなくなった時、
      そこにはだれの姿もありませんでした。

 

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