朝、彼女は目を覚ましました。
 「さあ。今日は体育祭よ、真里砂。」
時計は予定より5分遅れた事を教えていたけれど、なんの、そのくらい
かまうものではありません。
体調は上々、睡眠も十分。
明け方にみた妙な夢が心の端にひっかかるけれど、それは後で
ひまな時に考えることにしましょう。
「これなら上位にくいこむのだって夢じゃないわ」
 俗にシベリア流刑地と呼ばれている学校の最外周マラソンコースは
 
 今より少し昔、西暦1991年の10月10日のこと、予報はずれの
はげしい嵐の中を、一人の少女が森の中の有澄夫妻の別荘へやって
来ました。
いえ、たどりついた、と言った方が良いかもしれません。
濡れねずみで、半分意識を失い、どこでどうしたものか全身に深い
傷を負っていて、三日三晩の高熱から覚めた時には、おそらく愛称で
あろう マ・リイシャ という名前以外、何一つとして記憶にとどめて
はいませんでした。
 少女は耳慣れない言葉を話しました。
それは日本語でも英語でもなく、フランス、ドイツ、イタリア、中国、
ソビエト、北欧……外交官である有澄氏が 聞きかじりのかたことま
で混ぜて話しかけてみましたが、どれ一つとして通じません。
骨の折れていない方の左手で少女がぎごちなく書いてみせる文字
の中に、古代エジプトやモヘンジョ・ダロの、解読不明のそれに似
たように思えるものがあって、大学教授や研究家にも見せてみま
したが、わかりません。
尋ねてきた友人   
 
 
 マーシャは、始め(20年、地球風に言えば5才ぐらいから)朝日ヶ森の中の山小屋に二人のダレムアトといっしょに住んでいた。(5年くらい、6才まで)。しかし、ボルドムントに発見され、二人のダレムアトは王女を逃がして相討ちになってしまった。
 マーシャは嵐の中を一中夜 さまよって、有澄家の別荘にたどりついた。
 
 
 原稿量予定を 大体 500〜600 に見つもって

◎モチーフ(年代順)

 ●マーシャが別荘に来る(1991年10月10日、6歳)。
 ●マーシャの成長課程、有澄夫妻の養女になる。妖精
 ●朝日ヶ森へ編入、雄輝と会う。(1994年)。
 ●朝日ヶ森の生活、時折かいま見る【裏側】と、
  不思議の仲間たち。
 ●1995年、雄輝の両親亡くなる。
  有澄夫妻が彼の後見人になる。会社を売って朝日ヶ森に投資。
 ●(グループの形成)律子、他。
 ●(鋭が【政府】に目をつけられ、逃げ出す)。

 ●鋭が転校してくる。律子と小山正(まさし)君。仲間に入る。
  男尊女卑で一もんちゃくある。(1996年、2月)。
 ●夏の休暇
 ●体育祭、有澄夫妻を迎えに行く。霧。
 ●森の中で気がつく。

 ◎鋭は体育祭の朝に転校してくる、こと。
 
○体育祭の朝
 ●マーシャが校長室に呼ばれる
 ●転校生
 ●歩いていく間の会話……「うるさいな、これだから女ってのは……」
 ●雄輝が合流する。
  「あら、知っていたの」
  「……で、シベリア流刑のうきめにあって」
  真里砂と雄輝しゃべりっぱなし、
  鋭も少々うちとけてくるけれど、有澄夫妻を見て黙。
 ●寄宿舎から校庭へ。

 ●霧 …… 突然、霧がでてくる。あっというまにとりかこまれて、
      うずまいた霧が地面に穴をあけたようになって、
      マーシャが吸い込まれる。雄輝・鋭がとっさにおいかける。
      そしてきりがのこらず見えなくなった時、
      そこにはだれの姿もありませんでした。

 
ウェルロージー・マチルダ シーナ , 九尾の狐の精



まず、体育祭の朝(疑問その1)に、転校生の鋭を案内していた真里砂と雄輝。
(真里砂はかつらをかぶっている)。(疑2)
三人は突如出てきた霧のうずにまきこまれて「落ち」る。

アリスの 井戸 ほらあなよろしく洞穴の中の家(疑3)を横に落下して
ころがり出たのが《聖なる》感じのする岩清水のふち。
なにがおこったのかとあぜんとしていると、後ろの洞窟から
「その方ら何者じゃ」。

→(「メイセマアリマ」は通路の守人(もりびと)で、
  自ら通路(みち)をやってくる者のうち、
  大地の国(ダレムアス)に害する者を追い返す力を持っているが、
  その力のない者に通路を開いてやることは許されていない)(疑4)。

その晩は眷属の用意してくれた寝所で眠る。
翌朝、「とにかく地球へ帰る方法を探さなくちゃ。
冒険にはその途中でいくらでも会えるよ……」てふことで、
まず三人を呼び寄せた者を探しだす事だと言われて出発する。

(※ 人間(ティクト)をダレムアスに呼び寄せた時は、まず呼び寄せの魔法、それから、つなぎとめの魔法をかけておかないと、《壁》のうすいところからはじきかえされてしまう。それで三人にかけられた術をといてもらわねば帰れないわけ)(疑5)。

途中、鋭が狐の精の言葉に疑問を感じて問いつめると、
マーシャはかつらを投げ捨てて、
「たぶん、わたしは地球人じゃないわ」

 → 

    マーシャのダレムアスに関する知識は
    ふっと唐突に表層に浮かんで来たり、
    頭のいたくなるほど考えても無理だったり。
    他人と話し合っていると思い出しやすい。
    「ノストラダムスの予言みたいだね」
                    


何日かしてようやく森のはずれに近づくと
豪雨に打たれてマーシャは高熱を出す。
そこを村人に見つかって「地球人(ティクト)だ」
大地地(ダレムアト)の乙女をどこからかどわかして来た……と、
しばりあげられてしまう。

翌朝マーシャが気づいた時に誤解はとけるが、
おかげでマーシャが地球育ちのダレムアトであることが確定する。

マーシャは自分の素状について知っている者がいないかと探してみるが、
わからない。
秘かに自分の記憶をとり帰そうと決意する。

なぞばかり山ほどかかえこんでこの村を出発する時、
村長のおいっ子が、はね人村の旅籠で、三月ほど前に、
丁度お前ほどの少女を探している若いやつがいた。
そいつがそういうのを聞いて旅籠の女主人が妙な反応をしたから、
もしかしたら何か知ってるかもしれない、行ってみな、と言う。

村でダレムアスの服をわけてもらい、
主にマーシャ以外は口をきかずに通して、
十日ほど、


 
 
・「またマーシャの童話狂いが始まった!」
 「それを言うならきみだってSF気狂いじゃないか!」

・「……とにかく、方位磁石だけは無事だったわよ」

・三人は無類の議論好き。

・マーシャが養女だということは衆知の事だが
 マーシャが気にしているので だれも口に出さない

・「きみが有澄家の前
 
 

 


○ 真里砂は、森の中で緑の髪で走り回っていた時に、
  高熱でたおれていた鋭を見つけ、有澄夫妻の別荘で看病して、
  峠を越した段階で、持っていた紹介状のとうり、
  両親(注:有住夫妻のこと)に引き渡し、
  自分は緑の髪を見られているので正体を明かさないようにと頼んで、
  学園に戻る。
  その後の面倒を見、朝日ヶ森に送り込んだのは有澄夫妻である。



 
里沙 ま・里沙
得謝夢理亜(エルシャムリア)
現生真里砂
現火
流亜 真流羅辰
真砂
真荒砂
真新来砂
真愛亜流符 土里砂

 



 ダレムアス全体にとって《聖》である数は4であり、
 6はマーシャにとって重大な決定要素を持つ。

※ダレムアスにおいては、生後6年間は一年に一歳。
 その後は4年に一歳づつ。

 皇子生まれる
(この間6年)
 皇女生まれる。

 《大異変》
 諸侯会議が開かれる。
 皇女と西の皇子婚約。
(この間30年)

 皇女、丸い地の国へ。
(この間4年)

 ルア・マルライン落城。
 皇子東方へ。
(この間6年)
 皇女、ダレムアスに帰る。



 


 まず、鋭が来る。
 それから緑衣隊。
 なにが起こったのか?!
 院長が《地下》、裏や 緑衣隊 長寿人、不思議の旅人、
 その間にはさまってる魔法、神話、伝説、超能力、侵略者。
 それらの間になにかつながりが……?! と、
 思ったら、《落ち》た。
 冗談じゃない、糸口を見失ってしまう。と「ふれば土砂降り」
 帰ろうとするうちに事件に直面。
 とまどい迷う鋭とマーシャをしり目に
 単純な雄輝がまっさきに飛び出し
 そうこうするうちにマーシャのなぞ。
 ダレムアスの現状などが次々にわかってゆく。
 やがてマーシャが疑問を抱きはじめて、
 帰れるとわかってもうちあけることができない。
 話を聞いた時、鋭も雄輝も動じなかった。
 「義を見てせざるは勇なきなり。」「乗りかかった船さ」
 「地球(むこう)にはのことはきっとなんとかなるよ。
 それより今、おれたちができること、しなけりゃんらんことをやろう。
 見捨てるわけにはいかないじゃないか。」
 そうこうするうちにマーシャ、鋭の気持ちがふくらみ、
 マルラインから更に旅へ、キャラバンとの出会い。
 ついに(…………)と出会って、マーシャの記憶が戻された。
 しばらく続く異常な態度。
 長い旅の始まり。
 

 
 
学園
学院
学苑

現皇太子即位 70歳
 皇太子   45歳
 その子ら  20歳前後
   長子 性格温厚、皇太子似
   次子 比較対称、陰性の情熱
   末女 典型的お嬢ちゃん風、一見無邪気(皇族結婚)
 
 


○ 鋭が転校してくる。有澄夫妻の紹介。

○ 翌日(or二〜三日して)緑衣隊が来る。
  「鋭、何か心当りがありそう知ってそうね?」

○ ディスカッションのあげく様子をのぞきに行く。
  カイ、レムなど、東京へ。

○ 院長とのわけのわからない対話を聞く。

○ ディスカッション、ディスカッション、推理。
  鋭の皮肉な態度、マーシャ笑う。

○ 「だから私は魔法が使えるんだってば」マーシャの緑の髪。
  「みんなには、内緒よ」

○ 「君はエスパーだ」いや宇宙人かも知れないといってひっぱたかれる。

○ 「このごろ律子たち何やってるのかしら。」レムたち何やってるのかしら。
   律子は何か知ってるみたいだけど。」


 


○ その昔、皇女マーライシャと皇子マリシアルは、
  女皇をして将来近親婚の禁を犯すのではないかと
  不安にからしめるほど仲むつまじかった。

○ マーシャたちの運命は、銀河帝国じゃあるまいし
  計画されたものでも運命づけられたものでも
  予言や計算によってあらかじめわかっていたものでもなく、
  ただ《人事をつくして天命を待つ》べく個々の人間が
  その時その時に自分にできることをした結果つくられた。

○ 鋭は、一旦、科学の専門教育が受けられると喜んで、
  新設の国立科学者養成センターへ行くのだけれども、
  あまり非人道的反平和的で、反戦・自然擁護主義の鋭は
  朝日ヶ森の話を聞いて脱走を決意。
  しかし脱走計画が発覚しそうになって、
  準備のないままに飛びだした。
  一旦、養護院へ戻り、園長の有澄夫妻あての紹介状をもらい、
  どこをどうくぐりぬけたものか一ヶ月後に朝日ヶ森についた。
  学長は鋭がくわしい話をするまでもなく全て了解した様子で、
  至急 有澄夫妻が呼ばれて転入手続きを行った。

○ マーシャは、朝日ヶ森にいる時から魔法(鋭はさい眠術と言うけれど)
  を少し使えて、いくつかの事件に出会ったことがある。
 (カイ、レム、律子、露美緒、正、亀山田貫(たぬき))
 
 
 
○ 体育祭の朝、駐車場、霧、落ちる。

○ 森、九尾の狐の精

○ 村

○ 満月亭

○ 城市の不思議の旅人を尋ねる。
 (精霊、
  昔、危機皇ダレルが武者修行にでて東方はるかに旅をした時、
  森の中で一人の……)







○ 朝日ヶ森転入式の前夜、マーシャの窓辺に一人の騎士。
  そこから始まる不思議、朝日ヶ森のなぞ。

○ 「マーライシャ様」「はい」
  驚いたことに、マーシャはそれが自分の本名だということが
  すぐわかりました。
 
 
○ 「わたしは王家の娘ですっ」
 
 
○ 体育祭の朝、有澄夫妻を待ちながら、三人で、
  それまでの推移を話しあっている。

○ 「あっ来たわ!」 霧、落ちる。

○ 森、九尾の狐、ここはどこだろうのディスカッション、
  遠くの森人たちのひびき、マーシャ、郷愁の念から解放される。

○ 村、
  「そういえば最近言わなくなったね」
  「あたりまえだよ、マーシャの故郷探しどころか、
   地球そのものから、はみだしてんだぜ」
  マーシャ、言われて始めて気づき、疑問を抱く。
  彼女は言葉の覚え方が異常に速い。

○ 旅籠、満月亭で村人たちの会話を小耳にはさみ、
  雪白と野ぶどうの瞳に会う。
  「わたしはただある人からこれをおあずかりしただけなんですよ。
   まさか忘れ病におかかりとは……」
  「あずけられた相手ですか? さあ。
   わたしの友人の紹介で来た方なんですけど、
   暗かったし、布を頭からかぶってらして……
   話し方からして不思議の旅人のお仲間には違いないんですよ。」
  不思議の旅人の存在を知る。

 





 「ちきしょう。
  なんでおれたちであいつを守ってやれないんだよ!
  あいつは5月の森みたいだったんだ。
  あいつは森になりたかったんだよ。
  それなのに木枯らしがあいつを冷たくさせてしまう。
  そうして、あいつ自身の炎が森を灰にしてしまうんだ!」
 

 


エルフェリ    エルフ

エルフェリヌ   エルフの女性形。ヌはンに近い音

リレキス     鋭き者 > 鋭のマルカリディア

マダロ=シャサ  輝かしい雄々しさ > 雄輝のマルカリディア

ディア      > ダイア

ダイア      名前、
         マルカリディアは地球における洗礼名のようなもの

サユライ     山ゆり(エルフェリナロク)
         マシカのエルフェリネィア

フェルラダル   銀のにれ

ルア・マルライン 第4王朝、
         マーシャの父母が属していた美しい王都、

グラウド     長老


◎ その昔、若く一本気だった ? (従女、ねえや、乳母、守人、……?)黒百合は、国の為の理不尽な婚姻のために西へ旅出った皇姫の一行からマーライシャをさらい、ひそかに地球へつれだして朝日ヶ森の奥で育てていた。
ある日(旧暦の15夜にあたる、通路のひらく日)、ようやく探しあてて皇女をつれ戻しに来た二人の《大地の国人》(ダレムアト)と言い争っているうちに、やはり皇女をねらってきたボルドガスドムにおそわれ、黒百合は皇女をつれて一足先に逃れる。
本来ならば、皇女を一応安全圏に逃したあと、黒百合は二人を助けに引き返さねばならなかった。

  


  ○ 《地の闇》 閉鎖し、岩盤に囲まれた暗の世界。

  ○ 《地の闇に生くる者》(ボルドム)(の国)。
    《地の闇の殺す者どもの群れ》(ボルドガスドム)

  


が、このまま皇女をつれて行方をくらませば……、またあの二人が死んでしまえば……という強い考えにとりつかれて動けなくなっている一瞬に、ボルドムのしかけた火薬で、二人は黒百合が外から閉じてしまった、地下室にある脱け道の岩戸にすがりながら殺されてしまう。

それが原因で長寿人(超寿人)となった黒百合は、罪の意識にさいなまれながらも、皇女を戦いに踏み込ませぬよう必死になる。
 
 
○ 黒百合の行動には多分《樹》の影響が見られるのじゃないかな。
  既に西方皇家に嫁ぐことに自分なりの覚悟を決めていたマーシャを
  つれだし、記憶を消して
 
 ○ 地球で言えば、12歳ぐらいで、皇女のおつきで西方(モルナス)行に加った黒百合は、皇女に対する同情から後先考えずに皇女をつれて逃げだした。

途中、見つかって追いかけて来た兵二人を夢が夢中で殺し、村の魔法使いを脅して、通路を開く という分不相応なまねをさせて殺し、ために黒百合の本名は大地の国(ダレムアス)では忌むべきものとされて埋められている。

地球に着いたマーシャは、大地の国(ダレムアス)へ帰ろうとして黒百合のそばから逃げだし、ダレムアスへ帰る方法を捜しながら放浪しているうちに、かえってボルドム軍の手先に見つかり、不意にとびだしてきた長寿人に救われたものの、記憶を失って有澄宅へ。
影のように追って来た黒百合は、マーシャが幸福であるのを見て朝日ヶ森に潜伏しているが、彼女には知れない所で、彼女を追ってきた長寿人たちが学苑にはいりこみ、マーシャの記憶の鍵を握りながら、時が来たらそれを教えると言って、マーシャに帝王学をしこむ。

 長寿人たちが自分をつかまえようとしているのを知った黒百合は一時期姿を消すが、《呪縄》につかまっているので、再び帰ってきて、帰ろうとするマーシャを捕まえて無理矢理心中しようとする。
 
 
後、マーシャを追って名を変え、姿をかえてダレムアスに戻った黒百合は、影のようにつきしたがいながら、追手を避け、マーシャを護り、良心と呪縄の板バサミになりながら、遂にマーシャが記憶をとり戻した日に捕えられ、再び少女の姿でマーシャの前にひきだされる。

「さあ、おまえにどんな悲しみがあろうと、おまえは掟を破った。おまえの為した事のために一つの国、一つの世界の営みが変わってしまったのだ。皇女の御名において、今、裁きを受けるがいい!」
「争魔の力から身を避ける術(すべ)は知っているだろうに、争魔と戦うべき身でありながら、そのさそいに甘んじるとは何ごとか!」
 
○ 「記憶を取り戻し、わたしの国、わたし本来の生き方の上に還る事が
  できないのなら、ここで殺された方がましよ。」

○ 偶発事故でまきこまれながら、新しい危険な旅に出るとなったら、
  あわててついて行った雄輝と鋭。

○ 大地(ダレムアス)は完全な並行世界で、地球と交わる接平面上、太陽系内から月のへんまで、ずっと陸地。(!?)


(地図)
          北方              大

                        地

 海    マルライン           の

          火の山       背    精  月読峠
西                        霊  
方        始祖平原     骨      の  月神殿
皇        (マドリアウィ)           森


                         日出峠


 縮尺メチャクチャ 大地の国(ダレムアス)地理図

 ……しっかし、大地の国(ダレムアス)を書くのに、
 海から書き始めるって、ものすごく、
 海の球(ティカース)的な発想だと思わない?
 

 かの皇女(きみ)マーライシャが幼少の頃、叔父上フェルラダルにこのような
質問をされたという。
「皇女(ひめ)が大人になったら、何になるおつもりかな」
それというのも、マーライシャには、地球式に数えれば六つ年上の兄皇子がいて、皇位は彼がつぐことになっていたので。
それに答えて皇女いわく
「わたくしは大人になったら男の子になります」
大まじめな顔をして答えたという。

 
前宇宙の女王 インディゴアリーナヤ
       アルマリオン

++++++++++++++++++++

九尾狐

戦士(時の旅人)アルマリオン
 > 狂戦士《黒百合》, 前宇宙の女王インディゴアリーナヤ

狂女レフイヤ     , アーナーラサ ,《樹》の巫女

アーシュラ・グィド  , 《哀しみの姫》,

扉の司        , 《狐女》   ,(大地界の精霊)
                    , 大地の精
 


◎ マーシャ

  地球名: 有澄真里砂

  正式名: 水面月(フェイリーシャ)の娘・危機皇の世継、
       マルラインの炎の皇女マーライシャ・ダレムアス。
       (マーライシャ・マルライン・ダレムアス)

  仙 名: マーイアルフエリーシャ

  生誕名: マリスシア・ラ・ルル・セイラリマ
       (マリス、マリサ)
 
 
◎ 女皇(めのきみ)・仙女皇セイラ

  通 称: エルフェリヌ・マーイアルフ
       (仙女 緑乙女 森の緑花)

  職 名: 水面月フェイリーシャ

  仙 名: セイウィラノリウィラウァマ
       (我らを悲しませた娘)
 
 
◎ 鋭
  正式名: 清峰 鋭
  大地名: リレキス・ジュン(鋭く・おだやかなる者)
  変 名: ジュン・シャーピエス
 
 
◎ 雄輝
  正式名: 翼 雄輝
  大地名: マダロ・シャサ(勇ましき少年)
 
 
◎ 西の三皇子
  クアロス・モルナス=レデ・ダレムアス
  ネイマス・モルナス=レデ・ダレムアス
  マデイル・モルナス=レデ・ダレムアス
 

◎ マーシャル

  正式名: 皇の息子・水面月の血統・
       マリシアル・マルライン・ダレムアス

  変 名: ヤスカ



重複してんなぁ。水面月の娘マーライシャ


 ○ アンジェリク風大河ロマンにしたてあげる気だったら、
   地球の6年間は「夢のような……休暇のような」
   描写として出る事になる。

 ○ 山ゆり(サユライ)
   黒ゆり(ジエルユライ)

 ○ 「どうして?! 母さま、どうして
    お兄さまに会ってはいけないの?!
    わたしはお兄さま好きよ。
    兄さまが大好き。」


 

 わたしは前宇宙の女王、最後の生き残りにして時の旅人。
《黒百合》と呼ばれる女戦士、アルマリオンである。
 わたしは他の不思議の旅人、時の追人(おいひと)等と
連けいしてかの《樹》、喰魔邪夢魔邪樹を滅ぼさんがため
に長の年月を追い続けているものであるが、
 
 
喰魔邪夢樹
喰邪夢魔樹

魔邪夢樹
邪魔夢樹
喰夢魔邪樹
喰魔邪夢樹


 

 (ルア・マルライン粗地図) 

 

(ダレムアス古?地図)

     北 海

     太 湖

     ルア・マルライン
          火の山
        大地の背骨山脈        月   鏡
 旧西都 旧都              月 読   の
                     女 峠   湖
 モルナス・デア                神     (ウミ)
          涙海         殿
 塩湖

 ←じゅう



涙亞 真流良院
   真鳥愛初
   真愛礼謝
   真里思亞流
   真鹿 笛流良達 笛良達
 マーシャ4年生、つまり「4年後」の10歳当時に、黒百合たちの不意の出現と消失で謎を感じ、雄輝と二人で世界中に散らばっている答えを追って歩く。
わりとアンソロジー的な構成にしたい。『記憶の旅・第一部』

 季節はずれの転校生を巻きぞえに、「かつて盛えた四界のうち、今現在残っているのは、地球、ボルドム、ダレムアスの三つ。うちダレムアスがマーシャの故郷で、どうもここがそうらしい……」程度の知識で始まる、『記憶の旅・第二部』

 自分の身分素性を思い出す代わりに、地球に居た頃の事を一切忘れてしまった皇女を追いかけて、雄輝と鋭の旅が続く……『記憶の旅・第三部』

 ある晩、ふとした事から救けた《仙》族(エルフェリ)の戦士に、宝玉《ルマルウンのかけら》を託された、少女マシカ。二年後、妹宮を求めて流れついた皇子マリシアルとの短かい恋のあと、鬼王にさらわれ、救けに来た彼の命を護る為に宝玉を使う。更に二年後、村は滅され、マシカは皇女に全てを打ち明けた後に、《仙》の戦士を探して旅に出る……『宝玉物語・I』

 次の世継ぎは自分だと知り、同時に兄宮の死は自分の責任だと思い悩んで髪を切ったマーシャ皇女。と同時に帰郷の方法を知りながら二人に話す事ができず、期限切れになってようやく打ちあけたものの、逆に雄輝から永住の決意を聞かされる。ひとまず従姉姫の館に身を寄せたものの、戦火の中で雄輝とはぐれ……『女皇子(めのおうじみこ)・I』
 


 大地の国戦記 皇女編 I

 第一部 『記憶を探して』(仮題)



 『指輪』を手本にして書くこと。
 
 
 
 ダレムアスで記憶をとりもどした時、マーシャは、
再びアルマリオンによって、地球での記憶を大半
隠されてしまう。
おまえたちは地球に帰れというアルマリオンに、
雄輝と鋭はくってかかり、皇女然となって一人で
さっさと出かけたマーシャの後を追う。
アルマリオンは彼女の強い魔力にもかかわらず
マーシャが既視感覚に捕われ始めた時に、
さびしく微笑しながら文をとく。
 
 


♪ わたくしの時は停まっております
  母が涙を流したゆえに
  わたくしの時は停まっております
  異母兄(あに)がわたしを愛したゆえに ♪

(※後に《狂女レフイヤ》と呼ばれる?少女のイラスト※)


【聖白都(ルア・マルライン)国皇朝】

               |
(美芸皇ミアマスルナ)−−(兄妹)−−(前斎宮マデラガリナ)
         |            |
(第七代)    |            |
 危機皇マダガラル−皇太子マリトウィク   |聖白都公
  =仙女皇セイラ  =斎宮マリマイニャ皇女−ミアマテルダー
     |               |  =クルナド王女
皇太子−−−皇女−−−−−皇子    ミアマルーセリナ |
マリシアル マーライシャ マリセトウィト        |
                            |
             公子−−クルナド国王−−近衛隊長
         ヨリスリルト  ダリナマルテ  デアマリリト

(※赤と青で皇位継承順位が書き込んであるんですけど省略☆)


【西(モルナス)皇朝】
         |
   西朝廷八代皇ボルデア−太子−女−女−女−クンテル残忍公
   ||   ||   ||
  妾妃  皇妃   皇后
サルカナ ラフィエラ デーヴァルナ−−ヨードラ太子弟
   |   |   |
  皇子   皇子  皇太子クアロス
 マデイラ ネイマス


 赤字は皇及び女皇が死亡した場合の皇位継承順位、青字は西皇死亡の際のものである。
 マルラインでは現皇から数えて5親等、モルナスでは太子から数えて3親等の者までにしか継承権が認められていない事が、かつての大休戦条約の際に定められており、

 その他に、

 1) マルラインはモルナス皇家の女性に対する継承権認定を
   極力控える。

 2) モルナスは、原則として女性(マルラインの成員も含む)
   の皇位継承権を認めない。
   (ただし順延されている両皇家間の婚儀が成立した暁には、
   この大原則は全面撤廃のこと……が、マルライン側の絶対
   条件。これのおかげで話がまとまらないのである。)

 3) 皇位継承者は言うまでもなく大地女神マリアンドリームの
   血を濃くうけつぐ者でなければならず、婚姻によって皇家
   に入った者にも直接的な継承権は認められない。
   (女皇(めのきみ)・男皇(おのきみ)には無論なれる)。

 4) モルナス皇位を継ぐ者は皇妃腹以上の者に限り、
   またマルライン側に継承者を求める場合、妾腹
   (あまり考えられない事だが)でも母親の身分
   血統が正しければ嫡子と同等に扱う。
   (マルライン側はこの項 承認せず)。

等々、種々雑多な問題が考慮に入れられる。上の例図は大異変の際の諸侯会議後、皇子マリセトウィトの誕生を口実に両皇家間で極秘のうちに更新されたものである。
 
 
 
 
 
                   初代王マルドリスタン
[前生編]
 かつてありし四界のうち妹なる大地世界と呼ばれるダレムアス。創始の女神マライアヌの直系である皇家によって平穏に統べられている。が、界境の封印がほころび、兄なる虚洞世界ボルドガスムが襲来するという予言によって平和な日々は崩れ去った。万の単位で数える年月をダレムアトは戦のなんたるかも知らずに暮らしてきたのである。数年の猶予はあると告げる星見の言葉を頼りに、いまは国内をととのえ、迎え撃つべき軍団の編成を急ぐしかなかった。
 美しき白の都の皇女マーライシャ。わずか七歳にして彼女は見ず知らずの婚約者を持つ身となった。ながい時のなかで分裂した西の皇家との統合をはかる為とはいえ、本人の選択によらない婚儀は、魂の純潔をおもんじるダレムアトにとっては異例のことである。
 大局のためにと、幼いながらも理解して進んで合意したものの…やがて恋をしる齢となり、迷いは苦悩とかわる。禁じられた想いの相手は兄皇子マリシアル。そして彼もまた、血をわけた半身を妹とは思えずにいた。
 史録にのこるボルドガスムとの界境通廊は七箇所。しかし今にのこる封印跡を見いだしえたのは六箇所のみだった。及ぶかぎり万全の布陣を用意しながら在りかの判らぬ七箇所めを求めてあせる統皇たち。時日をはやめ、ひそかな出立を余儀なくされた皇女の降嫁。おもいをのこすマーライシャ姫がふりむいた先に、炎上する白の都があった。七箇所めは神の門として知られる皇城の聖域だったのだ。
 護衛の制止をふりきり兄の安否を求めて火炎のさなかにとってかえす皇女。愛する妹を守るために皇子は前線を切り抜けるが、深傷を負い、再会を約して部下に皇女を託す。
 この日、大地世界の統皇と女皇は崩御。皇女もまた昏き河におち、その命を断った。
 
 
[転生編](プロローグ)

*黄泉…冥界の扉*
 落命した皇女マーライシャは恋の為に道を誤ったことを深く恥じ、黄泉の扉を守る者に大地世界への帰還を願い出る。転生を司る者はそれは許されぬことと告げる。が、かつて皇女の護衛をつとめた長生族・黒百合が、死を許されざる者としての禁を破り、介入する。
 かくて皇女は転生の掟を超えて回帰することとなった。ただし四界のうち弟なる球の地と呼ばれる世界に。

*嵐・一*
 有澄夫妻は時ならぬ嵐で山荘に閉じ込められた。流産で子をもつ望みを断たれて以来、神経を病みかけていた冴子夫人は、嵐のなか子供の泣き声が聞こえると飛び出していく。濁流のふちに倒れていたのは傷だらけの少女だった。
 マ・リシャと名乗った六歳ほどの少女は日本語がわからず、教育していくうちに記憶を失っているのだと知れた。なにより、鮮やかな緑色の髪の地球人などいる筈がない。
 が、冴子には娘が必要だった。染料を受けつけない髪のためにカツラを調え、真里砂と名付ける。少女は慈しまれて育つことになった。

*嵐・二*(六年後)
 高すぎる知能指数のゆえに〈センター〉と呼ばれる国家機関に拉致され、軍のための洗脳から逃げ出してきた清峰 鋭、十一歳。追跡の手から護るように突如おこった嵐が深い森のなか少年に道を失わせる。その風に導かれ、荒れる雨水をおさめるように現れた緑の髪の少女、有澄真里砂。邂逅の一瞬、二人は不可思議な存在を聴く。[…球の地の哀しみと、大地の惑いよ。あなたがたはおなじひとつの魂。互いの旅をたすけあいなさい…]と。
 緑の髪の少女は[風の空隙]と呼ばれる結界の道を抜け、少年を導いた。
 
 
 
**第一部・記憶の旅**

*体育祭*
 やがて十三になる真里砂は六歳以前の記憶を持たない。拾われたので出自も知らない。何不自由なく幸福に育ったが、それでも不思議な予感はあった。この世界は自分の本当の場所ではないという。故に、ゆうべ不意に訪れた黒い女戦士にも違和感は抱かなかった。
「時間がない」と放浪戦士は告げた。もう少しあなたを護りたかったが、追われる立場の自分には、これ以上、掟を曲げてこの世界に関わる力がなくなった…と。
 
 
 

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