◎ キャラクター。
 
○ 磯原 清
  身長165。スパゲティ好物。辛いものダメ。
 
○ 杉谷 好一

○ 杉谷 由美子

○ 会田 正行
  正統派主人公的性格(キャラクター)のもち主。
  プリンセス・アルテミスとくっつく。
 
○ 会田 ゆかり

○ たけなか ひろと

○ 栗原 伸
 
○ 水原 まりあ

○ 楠木 綾子
 
 
 
○ 宗女 ミネルバ・アルバトーレ
  ゴウダの長女 兼 右腕。母親譲りの強力なテレパス。
 
○ 宗女 アルテミス姫(リーデストライディイヤ)
  ミネルバの妹、ゴウダの後継者。
  ヒーロー・正行とくっつく。

○ アルヤ
  目立たない人だが、ミネルバの側近その1.
  どーも鋭の2番せんじやな。(実は息子。っっ)
 
○ ヤニ・シュゼンジシブ・シュゼンジシカ
  ろっぽい生体アンドロイド。
  必要に応じてミネルバとアルテミスのフォルムになる。
 
○ ミスター・ユク・ゴウダ(豪田 行(ユク))
  コロニスト連合 初代宗主。

○ 老パルチザン・ドン・ダンカン
 
 
 
.
 
◎ 舞台設定。
 
 主として その政治・経済的圧力を行使して、母なる大地とその自然を守れ、というのが コロニスト連合 の存在目的。
コロニスト連合そのものが新選組である。
 コロニストを後援し、なにげなく利用して 北米王国群や欧州をたたかせ、世界を手中に納めようとしている「七福神」財団。
清洲八郎。
 なんとか黄色いジャップの手から商業圏の回復をはかり、コロニスト連合に手をひけと迫ってアルテミスをさらいだした北米王国の重臣たち。単純熱血正義漢の若き国王(ヒーロー)にバレてチョンである。
  地球連邦 太陽系連邦……当方は賛成もしないが あえて異議を唱えたいとも思わず、協力しかねるが 阻止もいたしません と
終止言いつづける柔軟な政府。
 
 
 
◎ 時空間転送機 について。
 
月の先史文明の遺跡で宇宙人の作と考えられている。
後にリレキスがいじくって次元転移システム(例の金属カード)の解明のカギになる。実はエルシャムリアのもの。
 
 もう少し後になってアリサが鋭に会う。「もう終りだよ、地球は」
同じ頃ダレムアスよりメッセージが届き、鋭は月にとぶ。
月面で皇と出会う。転移装置完成。フェアリスティラーヤ建造。
この時期アルバトーレの聖姉妹だから
“俺と好”の20〜25年あとくらいか。
地球滅ぶ。フェアリスティラーヤ完成。ダレムアス滅ぶ。
 
 
 

 
○ エスパーは支配しようと欲してはならない。
  奢ってはならない。
  支配してもならない。
  「私と妹とは母親が違うのです。私の母の方が高貴の出で、
   重要な地位にいました。
   だからこそ私が長となるわけにはいかないのです。」
 
○ 「珍らしいよな、好が そう女の子に つっかかるってのはサ」
  「あれが女に 見えるのか? おまえ。あーゆーのは狐っつうんだ。」
  好は無愛想のかたまりで滅多に冗談を云わない。
 これはジョークなのか皮肉なのか……?
 好がゆかりのことをどう考えているのか、俺にはいまいち握みきれない。
 


◎ プロット、その1。
 
1.プロローグ・「エリア88」→プロローグ……杉谷好一
 ゲイバー「エリア88」。不貞腐れて酒を飲みたいと云い、つれてこられた清。好のキャラ設定と、教科書問題に関する清のぐち。清〜好の関係説明?
 正行〜杉谷ラインの伏線。

  ↓(つづき)

2.ヒーロー・会田正行
 2日酔いの頭かかえて直接クラブへご登校の清と好、ユミちゃん。途中で出くわす正行(→合宿へ? うん。剣道部。)に、マネージャー?ゆかり姫。2人のキャラ設定概略。学校制度の変化の説明。清の教科書問題ぶりかえし。正行、生徒会長として一家言。好、裏番として一言。一本道でマラソン途中の栗原くん♪ 正行おでむかえの まりくつコンビ。たけなかひろと。

○ 小夜曲。
 
3.とうとつですがスペースオペラ
 いきなり、わけのわからんところへふっとんだ8人。重力が弱い。
 警備員にいきなりスパイあつかいされて頭きた好に栗原。正行が ひきとめる暇もなく騒動をおこす。あわや勝つかというところでアルテミス姫のホールドアップ。正行の説明に興味を示すアルヤ。城へ行こうやというところで頭上の地球に気づいて、げっとなる。
 敵襲あり。あっさりさらわれるアルテミス。
 追っかけてった会田正行。清、気絶。一回戻る。>※
 
小夜曲〜セレナーデ〜 >> 変奏曲?
 
4.知識と勝利の女神。 ←ムーンII。・会田正行、行方しれず。
 ※>アルヤの力で呼び戻される。
 回航中だった船は月面に到着。ミネルバとの会見。強行に事情説明を求める好。友好的なミネルバ。(地球の状勢に関する説明・伏線)。一行は、会田・アルテミス救出に地球へ向うことになる。が、単座艇の練習におよんで
まりちゃん、ふにゅんっ
。くつがつきそって月面に残る。アルヤ、ヤニをつれてくる。
 
5.俺たちは無鉄砲のかたまり。
 にせのビザもって中継ステーションから地球へ。地球連邦直接統治領であるケープ・パール(仮)、貧富に身分制、環境汚染に驚きつつ、情報収集に下町へ。老人の助っ人をしてスケベおやじをのしたら皇国軍の有力者だった。ことのついでに奴隷用に集められた人間たちを救いだす。老人の願いをききとどけて極東列島弧へ。
 カーチェイス。清のE.S.P.伏線。
 
6.老いたるパルチザン。→ Run with the wolves.
 予想外に厳しい統制に、警戒線強行突破と同時に窮地に陥った一行。謎の老人の意外な知識と行動力に、危機を脱し、朝日ヶ森ラインの一端にたどりつく。
 バケツリレー式に送られて一翼をになう指導者と会見。
 日本の歴史。
 
7.レジスタンスというものは。
 援助と情報を得られたはいいが基地に奇襲。一行とレジスタントの若者数名は“地下水流”にのるために朝日ヶ森へ走る。ドン・ダンカンの死。脱出。「これは映画じゃないんだ。」
 
8.今インド洋に鳥は飛ばない。
 けれど精強をを誇る潜水艇も汚染の進んだ海を通れないのです。
 東南アジア〜メソポタミア方面まで、突然変異の自然と人類の絶滅に瀕した中をバイク・ツーリング。鋭が清たちの「時代が違う」ことに気づく伏線。清のE.S.P.による衰弱伏線。
アルヤ・鋭ライン伏線。
 
9.花の欧露巴(オイローパ)。
 早々にゲリラと旧政府と新政府のゴタゴタ(※)に首つっこんだ一行。鋭たちアロウ・スクールその他に用のある連中とは一寸前にわかれているので手がたりない。オーバースピードで走らせるとバイクは死んでしまうのです。好は他のいい年こいた連中と伍角以上にはりあってる。ゆかり姫、好に反発。清の体調と本来の目的からはずれている件。(この辺でヤニさんと好、できている。)
 
10.として、正行とアルテミスの行状記。
 
10.アナログ・アナーキスト
 レイク・ダ・オークのカウンター・レボリューション(※)。出撃途上でヤニさん、「E.S.P.だったのですか」。引きかえせと主張するが理由を云わないので好、強引。もくろみは成功。清、倒れる。
 正行の情報入ったとムーンIIより連絡。全員帰途につく。
(※皇軍の援助をうけた新政府の圧政をてんぷく。)
 
11.夕焼け。
 『俺がまだ僕と自分を呼んでいた時代……』
 「思い出しちまった……」
 「あん? 何をだ」
 「忘れていたかったこと」
 「……はん。」
 解ったのか解らないのか。
 「おら、寝ろ。」
 云って好は濡れタオルを投げてよこした。(*)
 
12.Some Importances.
 ムーンIIで一週間の安静を申し渡された清。しり目に飛びまわっている好。「栗原も? なんで」 もはや事態がはっきり見えているのは好とゆかり姫だけらしい。残された一行、女の子3人の家長的立場になっている清。
(正行のノートを見つける? くつとあるやの会話。)
 ヤニと好のベッドシーンを目撃。テレポート?
 熱を出す。
 (*はこちらに移動。)
 『そして俺はひどく残酷な事実を認識してしまったのだ。』
 
13.
 「地表へ戻るぜ」の好の一言に再び旅の(今度はかなり豪盛な陣立てで)仕度を始める一行。ヤニが清は追いてゆけ、作戦からはずせと頑ばる。アルヤも加わるが、好がつっぱねる。清を説得しようとするゆかり姫。失敗して逆にくつに尋く。「あなたは行かないの?」
 「このままじゃいけないと解ってはいるんだけど」
 「行きなさいな。あたくし、残るわ。」
 このあたりからゆかり姫と好の反目、目に見えてくる。
 出発前夜、好、清にマジに        。テレキネシス。
 「               !」
 アルヤとくつの会話。
 出発。(ゆかり姫、正行の荷物を清に託す。)
 
13.スーパーマンのお国。
 美々しい行列と弱冠の軍示的示威も含めて北米王国入りした一行。
 王に会見して事の次第をのべたてると以外やあっさり問題解決。
 「ほんとかよ、おい……」
 お城で正行たちの到着を待つ間、清、好の日記をみつける。くつと酒盛。アルヤのセリフつたわる。
 「ンなもんですかね」
 「ンなもんよォ」
 なんにせよ、正行先輩が帰って来ちまうことに乾杯。
 みごとカップルになって帰ってきた正行とアルテミス。
 おみやげもらってご帰還という段になって見かねた重臣たちの反乱。
 逃げるうちに環太平洋圏にひっかかり、非常に丁ちょうな『七福神財団』のおでむかえ。
 
14.杉谷好一行きかたしれず
 清・正行たちを一足先にのがして好、行方不明。
 待つが、帰還せず。アルヤ転送機の不調をうったえる。
 やむなくアルテミスつれて地球へ。
 
 
「本当に鈍いのね! それで文章を書こうという人間だなんて信じられないわ。」
 
 
 



「根の暗い過去(むかし)のお話」

 直観だった  この世界は滅びるだろう。あるいは好の存在は、その滅びに拍車をかけるものでしかないのかもしれない。


 

「彼はこうしてロリコンした」
 
「そして誰もいなくなった」
 
「B.G.M.が決まりすぎ」
 
 
 


○ 会田先輩はクォーターの好や国際結婚の見本市みたいな家系の俺とは違って見るからに純粋日本人。それもかなり古典的な顔だちで、昔、紅顔の美少年、いま白せきの美青年……といったカンジ。
 太く濃い眉に、いかにも涼しげな目もと。口が大きめなのがまあ難といえばいえるけど、その方が男っぽくてすてきだわ♪とおっしゃるむきが多いんだから、欠点のうちには入らないだろう。
 家柄のよさに加えて文武両道の達人! 弱小剣道部を率いて全国レベルまで盛りあげたのは先輩だし、生徒会長として全校を把握するかたわら成績も学年3位を下ったことがない。(あと2人、ガリ勉と才女のライバルがいるのだ)
 普段は親しげだが一旦怒らせるとこれ以上ないというこわさ。
 人望厚く。
 全体をひっくるめると、美青年とか美型とか云うんではなく、頼もしい  という一言か。はやい話がTVの時代劇のヒーロー。
なんかあった時にすっとんでって、殿、一大事にござります、とさわぎたてると、黙って話を聞いてくれて、よしあいわかった。おれにまかせておけい、とか云って全てうけおってくれそうな。
いや、殿、と云うほど坊っちゃん坊っちゃんもしていないから、大岡越前の守あたりかな? とにかく老若男女だれからも慕われている。これがスペオペとかのヒーロー、ってんならいささかステロタイプだってことも認めるけど、現実にそんな人間が存在しうる、ってのがすごい。
 好が……

 
 
  

 
 ◎ 俺と好? ストーリープロット。
 
 1.落第坊主・俺
   現状説明
 
 2.生徒会長・ゆかり姫
 
 3.『エリア・88』  再びアブノーマル
 
 
 
 
 
 
○ この世界はこれからどうなってしまうのだろう  それを俺は知っている。
 
 

 
 ◎ “俺と好”第2代。《前夜》(仮題)
 
 ゼネン・シン(好のおい)
  と
 真理子。
 
 アルバトーレの聖姉妹、カミィユ と リラ。
 
 
 杉谷 狼
 

 
 
 運命者(さだめるもの) 時代を動かす
 過去より来たる 9人とひとたり
 神々さえをも凌ぐだろう
 ひとたりの血縁者に
 すべての選択はゆだねられる
 彼の感情が
 神々の意思をさえも凌ぐであろう。
 神々の思想をさえも超えるであろう。

 
 
       アルカス・アルバトーレ著述“予言の書”より
       最終章 頭句   

 
 
 
.

 
 信じたいという気を
 起こさせる
 だからおれは奴が嫌いだ
 信じるなんていうのは
 身の破滅を呼ぶだけのことだと
 判っているのだから


 
 
 .
 
“俺と好”設定ノートの どうやら2冊目だぜい!!
  
☆ (※1〜7頁目省略!!)
 

◎ キャラクター

  清、好、ユミ、会田、アルテミス、ゆかり、(くっちゃん)、
  アルヤ、ミネルバ、その他おーぜい。
  皇国軍、七福神財団
 


○ 月面超古代遺構内母思考機械(時空機械)“エルシャム”の
  最終プログラム。
  (自らが起動して計算を開始する。)

○ 会田、ゆかり姫、くっちゃん、好、ユミ、清の6人、
  銘々未来へ。
  (ひろと、栗原は現時人?)

○ それの成り行きを監視するアルヤ・アラム。

 
○ 会田、外出中(おしのび)のアルテミスと接触、
  さらわれそうなところを助ける。

○ ゆかり姫、いきなり訳のわからない環境に放り出され、
  栗原、ひろとに出会う。

○ 会田、アルテミス暗殺舞台とまた一騒動おこす。

○ 好、ユミ、シティ・ルナティックの小規模市街戦にまきこまれ、
  会田を発見。

○ 清、その好とユミの処へ現れる。

○ アルヤ・アラム現場に急行する。

○ アルテミス、さらわれる。会田ヘリコプターにくっついてゆく。
 

 “くっちゃん”
  まり
  ひろと
  栗原    を、どうするか?

 
 

 会田   アルテ 好ユミ清ゆかり くつ+まり ミステリア
未来へ飛ぶ 外出   未来へ飛ぶ  未来へ飛ぶ 従女狩やってる
  街でぶつかる          難民地区を
      誘拐騒ぎ、市街戦    二〜三日、
                  さまよった
                  挙句つかまる。

 アルヤ     ミネルバ
“エルシャム”
 にて騒動続行  いちゃもんつけと密談
                     会田・アルテ
                     さらわれてどこぞへ。

 ヤニ
 アルヤと通信、D3へ。

 スター・エア島へ。なんたらかんたら、うよきょくせつ。
 
 
          秘密をかぎあて、脱出をはかる。
 
          脱走              潜入

 
 
◎→日記、1983.10.11付、詩。
 
 
◎ 好は  何故か古い城下町O市の影の総番  めいたものをやっていて、しょっちゅう堅気の人間の筈の俺までを、その喧嘩騒ぎにひきずり込む。
 それだけならいいのだが、今日は、何故か、女の子たちまでが巻き添えになった。
 
◎ 「いい考え(アイデア)ですね清先輩。もし万が一ここの行政府が親切にできてたら、最高級の待遇で迎えてくれますよ、精神病院にね。」
 ぶっ、とか言って杉谷が吹きだした。
 

 清
 好
 ユミ
 くつ
 まり
 ゆかり
 会田
 栗原
 ひろと

 

前アーマゲドン期伝説 “過去から来た13人”キャラ4人も増やせるかっ!!

 
 
仮題: 時空 転移 転送機械。
 
 
○ アルテミス、トリックスター的にちょこちょこ出て来て
  話のラストでさらわれる。

 「いやあだ。あなたたち何をやって追われているの?」

 「ルナ・シティの中くらい自由に出歩かせてくれたっていいじゃないね?
 いくらあたしが命をねらわれているからって」

 「そうよ、わたし宗女ですもの」

 ……ほとんどアリス的美少女だな……
 
 
○ コロニスツ、アルバトーレ勢、相方から追われ追われて二転三転。
  MISS-SHOT乗っとって地表に降りた、

 
  

 「こちら側の、メリットは」
 きつい顔をして好は尋いた。
 「例の、“エルシャム”を、なんとか使えるようにしましょう」
 優しい女顔でしらしらとアルヤは受けた。
 「あなた方の時代に戻る為には それ以外 手段はないのではありませんか? 断っておきますが、私の歴史的知識が正しいものだとすれば、あなたがたのもと居た世界に比べて ここは他所者だけで暮していこうとするには厳しすぎる世界ですよ。」
 
 
○ 能天気に、コメディチックに。

 
.
 1983.10.8. 

 『ジョーって奴が一番嫌いです。嫌いだからさっさと殺しました。』云々と言うことをかつてガッチャマンを描いた連中の一人が口にしたそうだ。なるほど。これはもう最終的な愛の告白としてとるほかはありませんな…… ったく。
 このごろ“俺と好”はガッチャマンづいております。現代編では作者(わたし)が愛している故に好は一番最初にさっさと死ぬでしょう。未来編では  そのまったく同じ理由にもとづいて彼は最後まで生きのびて老醜をさらし、世界を滅びに導いてしまうのです。
 
 
◎ 「アルヤ、そなたは残るように」
  ごく短い指示を聞いて彼の細い眉はわずかにつりあがった。
  「ミネルバ様?」
  「そなたが私と違って地球を離れ得る筈もない事、
  承知していますよ。我がアルバトーレは2人の公女
  を遺しましょう…… フェンリス=ユグドラシル と、
  2人を頼みますよ」
    ↓
 
  捕われの身の盲いたアルヤ(=アトゥルヤー)・アラム(=アィラーヤ
  「……残留思念というやつでしょう、おそらく」
 
 
 
 
 
☆ スルトル = 北欧神話の「炎の国」(ムスペルヘイム)の巨人。
  ラグナロクの終りにあたって巨大な火の剣を世界に投げつけ、
  全世界は炎の海となり、大地は海の底に沈んだ。
 
 
 ア・ルーヴァ・タゥーレの娘達。
 
 
 

楠木      [白の一族]−黄金のイルレアーナ=アルカス・アルバトーレ(I)
 |     磯原  |         :
 | 水乙女=岳人=マリセ 杉谷良一 デメテル=豪田行=マリーム・セイレア
 |    |  |    | |     |    |
律子=清峰鋭 磯原清=ユミコ 好一=ミネルバ   アルテミス=会田正行
: |       |     | |      | |  |
綾子=アルヤ マリコ=杉谷狼 パンドラ フェンリス   セレニア エオス  ヘラ
  |      |   (アルバトーレの聖姉妹)    ・リフラシール 
マリア・ブロン 「まだ鍵(キー)があるのさ」 (↑旧設定ではカミィユとリラ)

 
 
ESP迫害史<>アルカス・アルバトーレ 〜 ミネルバ、約100年。
       = ムーンII,アルバトーレ。
 
 >年表はファイルの方をね。
 
 
 

 好はほんの時折り、とても遠いとおい眼をする。
 ここにいるのはおれの本意ではない。ここは本来のおれの場所じゃない    そんな独白(フレーズ)を、見る者の心に思わせる、切なくなるほどに漠然とした、 彼方 彼岸への視線。

 
◎ 書き直しに関して。
 
○ 「エリはち」のシーンはカット。
  没ね、もちろん。
       ?
  番外編として復活? (※)
 
 

☆ 神。  人間の一歩向うに存在する、上級者たるもの。
  その概念には、全智全能の絶対者・創造主というものから、
 小さな土地神、家の神まで、そして善からぬことをなす、悪の
 神  “魔”というものまでが、含まれていて一定ではない。
  だがしかし、確かにひとつことだけ言えるのは、彼ら、“神”と
 呼ばれ畏れられる上級者達にも、人智には測り知れぬといえひとつ
 の厳とした行動律があり、意志があるのだということ。  ……
  神の意志。
  これを運命と、人々は呼ぶのであるが。
 
 

“神”に関する前文  アルヤのシーン  
   (エリはち?)  登校風景  とぶ。

 
 
◎ 『 未 来 〜いまだく〜 』
 
 
 
 
 
☆ 章(150p.単位) タイトル
 
1.ほんの発端
  = エリはち から飛んで帰ってくるまでの約1日☆

2.月は無慈悲な夜の女王
  = 再び月面へ 〜 アルバトーレ公女 〜 ヤニさん。約1週間。

3.地球の緑の丘よ。 = 地球に降りて、約2日。

4.Run with the Wolves  = (?)
 
 
 
 
 
 
(※)<……そして、
「番外編」の設定のはずが膨らみに膨らんで……あの、かなり長大な
「善野物語」に……☆ 成長してしまったんどすぇ☆ A^-^;)”
 家 系 図 ♪
 
****************************
  
         《間》(はざま)……(同族)…… 《翼》
          |
        −−|
        |
        |
      《会田》(あいだ)
        |
        |
        |
 −−−−−−−|   《Seilea》 《豪田》
 |      |     |   |
《竹中》 ○−−−−−−○ |   |
 |   |      | |   |
 |   |      | |   |
 尋人  |      | Mally=行(ゆく)=Demeter
(ひろと)|      |    |
     |      |    |
栗原 伸 =ゆかり    正 行 = Altemiss
    |     (まさゆき)|
    |    |
会田 透(リーフ)       | 
由緒(ゆお)・新(バルドル) |
               |
           −−−−−−−−−−−−−
           |   |       |
    Selenia.Ai.豪田 Eos.Lifraceel Hera(II)
               |
               |
               |
             《Leniata》
 
 
****************************** 
 

                       地球神=《水霊》
           《ヤツリーダム》−−−−−−−|
               |          |
             《サムサーラ》      |
               |          |
               |          |
《アルバトーレ》 《白の一族》−(色の七支族)−  |
   |       |              |
   |       |−−−−−−−  《磯原》 |
  Arcath   《黄金》の      |   |   |
A.Ruuva.Taule=イルレアーナ<双子>Marise=岳人=《水精》
       |             |  |
      Hestia.A-Ruva-Taule  −−−− 清峰 鋭
       |          ||| | (Lile-keis)
      Venus         広 高 厚|
       |             |
      Hera(I)  杉谷良一     |
       |      |      |
豪田 行 = Demeter   −−−      |
       |    |  |     |
      Minelva =好一 優実子= 磯原 清
       |         |     《Anir》
     −−−−−−      |       |
    |      |     杉谷 狼 = 真理呼
   宇宙樹    Pandola  (ベルゲルミル) |
(ユグドラシル)                 |
  (うつき)               |
                      |
                      |
                    《Archtass》

******************************
 
 
          《Goltmnt》
            |
 《火取》(ひとり)  |
   |       《Ingot》
   |        |
 《杉谷》      《吉川》
   |        |
  一良(いちら) = アンナ 
          |
       −−−−−
      |    |
    好一   優実子

****************************** 
 

  《Tale-Taller》        《水原》
    |               |
 担(ニナ)・ミステリア・ティル = まりあ
                 |
             Mythologia-Tale.水原


******************************

 
《有澄》  《高原》 《翼》
       |   |     |
     −−−   | 
     | |   |
《清瀬》 ○ 通子 = 雄一
 |   |    |
 律子=桂三   雄輝  《楠木》
   |          |
  −−−−−  −−−−−−
  |   | |     |
  笑   緑=和彦  −−−−−−−
  |    |    |     |
  律子   ○○ = ●●     |
(朝日ヶ森総長)   |        |
        高原律子=清峰 鋭  |
            |     |
        Atlyer.I-laryam=楠木綾子
                |
             楠木 視夢(ミム)

******************************

 
   《翼》   《皇家》   《飛仙》      《?》
    |      |      |        |
    |      |    −−−−       |
    |      |    |  |       |
    |    Madagaral= Seira Fel.radal = Ma.Cika
    |         |          |
    |      −−−−−−−−−−   Sa.Yurai=?
    |      |    |   |       |
    雄輝 = Marsya Marisial Marisetwit    |
       |                    |
    −−−−−−                  |
    |    |                  |
   Mylon Meediya                 |
         |                  |
     《Muspellheim》              《蘭》

****************************** 
 

 《Leniate》  《Archtass》  《蘭》  《楠木》
   |       |      |     |
   |      Josefer = Saemu(冴夢) Abis Clear
Erisaveta Ariss      |
dona Leniatta    −−−−−     《Eflemof》
           |   |        |
    Yan = Saki(咲子) Sayuri(小百合)=●
       | Ran Archtass     |
      Yuris             −−−−−
                     |    |
                Arisa(亜里沙) Erry(絵里)

******************************
 
 
 太陽(ソル)(女)
 と月(マニ)(男)
 
 
 
 
 
 
(※元ネタは『ハーロック』の表紙の大学ノート(B5)の
  見開き一杯を使ったやつなのですが、幅が足りないので、
  ここでは分割しました☆)
(※第3次世界大戦と《第2の月》事変後に存在する諸国)
 
○ ブリングランド(隆起した英仏海峡の両岸にまたがる平野部)
  イグニツヨルド(北欧〜ドイツ北部)
  グリターリア (スイス南部〜イタリア・ギリシア)
  アプラキエカ (アフリカ大陸西部〜中近東・印度西部)
○ ユーサリカ  (北米大陸北東岸)
○ エウリジア  (ほぼ乾上がった黒海・バルト海とその周辺)
 
※ブリングランド、グリターリアが騒ぎの中心地である。
 エウリシア王国はかなり平和。イグニツヨルドは根暗な軍事国家、アプラキエカはわけのわからない宗教国家である。
 グリターリアは右傾化の後、革命と称して独裁政権が立ち、カウンター・レボリューションの気運が高まっている。
 その正統な主権を主張している奴は今ブリングランドにいて、さらに王位簒奪を目論んでいるのが、我らがレナード・M・ブランドさんである。
 なおエウリジアの地にはスイス地域も含まれ、ヤニさんの子供がいる。
 
 

○ ゲフィオン
× シフレイヤ
  グレイプニール
  ニドホグ
  ミヨルニル
  スカディ(巨人乙女)
  ヘイドル

 

 
◎ 組 織 図 (第三部以降しばらくの間における)
 
        宇宙植民者連合
       /(コロニスツ)豪田 行
      /     |  アルテミス・セイレア
     /      |  会田正行
    /       |      \
   /        |       ゲフィオン
  /         |       杉谷好一・ユミコ
A.Ruva.Taule      |       |  \磯原 清
ミネルバ・アルバトーレ |       |
アルヤ・アラム : −−|−−−−−−−−−−−−−−−その他
(楠木綾子)  : | | |   |   |    |
(会田ゆかり) :栗原伸|竹中尋人 | セレクテッド 熊の一党
        :   |     |  ダンディ・ゾーン  バル
        :   |    スカディ
        :   |    キャル・スカディ
        :   |    ベルセリナ
        :   |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|  地球 | :   | |  |    |  |  |
金星 軌道衛星群:月面政府 火星 小惑星帯 木星 土星 |
        :   |               |
         \月面正規軍           Point.P>★
          担・ミステリア・テール       |
          水原まりあ        自由貿易人組合
                       J.G
                    ヤニ・C・修善寺シカ
 
 

     環太平洋皇国
    /      \
  皇国軍     七福神財団(旧セブンス・ヘブン)
   |          |
  −−−−−−−−−  −−−−−−−−−−−−−−−−−−
  |   |   |  |  |   |   |  |  |
  方面軍 守備隊 近衛 大黒 恵比寿 毘沙門 弁天 福寿 |
 権藤黄金                         |
 権藤 銀                 −−−−−−−−−
  |                   |    |
  |                   寿老人 布袋
  |
 (司令部)   VS   朝日ヶ森 
 権藤 鋼        総長 清瀬律子
 権藤鉄文字           |
  |        −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  |        |     |     |     |
  | ストリーム・ライン (対外活動) シャンバラ2xxx 他
  |      / |  故・楠木律子   |
  |     /  |  清峰 鋭(リレキス・ジュン) 
  |    /   |
★>スターエア島   |
(解放戦線)     |
主領 千葉老人    −−−−−−−−−−−−−−−−−
副将 尾崎 済    (皇国版図全般をふくむ)    |
                          植留花
                          高畑 篤
                            華夢
 
 
 ブリングランド共和国  グリターリア連合  イグニツヨルド
/ シュテル・ケント   ドント・スワッタ
| レナード・M・ブランド    v.s.
亡            《緑の軍団》と、その他周辺の賊徒ども


|    
| ユーサリカ神聖王国      アプラキエカ   エウリジア
| 国王ヒーロー・ザ・ユーサリカ 教主ドレイリア    |
\ 大臣デシロー・クンパ                |
 \                     アロウ・スクール
  ジョージ・物部     リト・アルダーイブ・シュゼンジシカ
 
 
 
 
※くっちゃん、ゆかり姫の、その後の所属、各々組織の変遷などに
 ついては未だ不明です。大体各個の概容も性格も、主要人物すら
 わかっていないのに、歴史が組めるもんかっ!
 しかし……どんどん本気でGUIN・SAGAに
 なっていきそうな……


※アルヤ氏は豪田行の個人的な腹心であり
 アルバトーレの2等監務官であり、
 月面正規軍アルバトーレ分団の科学士官(少佐)でもあります。
 
1984.09.27.
 
 狼(ロン)、と その男は呼ばれていた。
 アウトローにはありふれた名前だ。
 だけどその男は、その男だけは違った。
 本物の、誇り高い獣   
 
 馬賊とでも野党とも、好きなように呼ぶがいい。けれど奴らには、
そういった類には決っして見られないような輝きがあった。奴ら、
『青狼伝説』団には  ……
 
 
 
 
 
.
 
>本編没原 P.321
 
第2部 “好のいない日々” より。
 
「朝の 4 3時起きして 牛乳 新聞配達してるなんて言うからやたら健全なアルバイトしてるもんだって思ってみりゃ、そのあと7時から夕方4時まで車の修理工場で肉体労働やって? 夕刊も配って? それでその後、飲みに行ったりバイク飛ばしたりして、帰って来ればちゃんと通信講座で勉強して  
 日曜はと言えば朝から晩までドラム叩いて  
 それじゃ一体おまえいつ体やすめるんだよ? 寝る暇だってロクにない筈じゃないか。音楽か、バイクか、どっちかやめれば仕事だってひとつだけで十分喰って行かれる筈だろ?」
「ボーヤみたくに四六時中眠たがってなくっても人間は生きてかれるモンなんですよォ」
「“狼(ろう)”っ! 俺まじめに言ってんだぜ。おまけにひっきりなしの酒タバコ  
「おや、おたくだってやってるじゃん」
「俺はマリファナにまで手ェ出してない!」
「あれは無害ですヨォ。習慣性だってないし……」
「狼っ!」
 めずらしくまともに晴樹は清の顔を見返していた。
「あンねー、清。バイクっつーのはおれちゃんのいっちゃん大事なシュミで、音楽の方はおれちゃんのライフワークっつーもんなのよ。おわかりる?」
「そんな  それは  だけど  ……。
 だけど今に体こわしちまうよ。どうしたら  なにか俺に  
 清はすこし顔をゆがめて真っ直ぐに相手の眼を見つめていた。
 
 
 
 
  (注: 以下、×××ネタのお嫌いなかたを考慮して、自粛★)
 .
 
「心配でしょうがない奴なんだ。何をやりだすのかホンット予測もつかなくて。常識なんて概念、カケラもないんじゃないかな。おれがついててやらないと、すぐに杉谷なんて不良にひっかかって  ……」
 
 
ココア コーヒーブラウン? 違うわ。清クンの肌はミルクココア色っていうのよ。
   あなた、なんにも解ってないのね。」
 
 
「O高? 私立じゃないか。なんで  ?」
「なんでって…… なんでだろ? なんとなく……」
 高橋の家の豆腐屋の収入では、私立高の学費なんぞとてもまかなえたもんじゃない。それをどうにかするためには、奨学金をうけて入学する他はなく  
 理由もわからない恐怖感に追いつめられてガリ勉を続けた彼は、ついに、倒れた。
 
 

「なんか手伝うことある?」
  それは社交辞令ですか?」
「多分ね。あたしに実際あんたの仕事が代行できるとは思えんもん」

 

 覚えておおき
 時の果てで
 おまえをつかまえるよ
 愛しい者よ
 永遠の恋人よ。

 覚えておおき
 時の果てで
 おまえをつかまえるよ

 どこまででも
 あたしは追って行くのだから
 覚えておおき。
 
 常にあたしとおまえは
 ひとつのものであるだろう
 覚えておおき
 
 時の果てで
 おまえをつかまえるよ
 あたしは。
 
 
 
 
.
 
 いきなりエスパッションっっ☆
 
 
  サキ!?」
 唐突に叫ぶ声がしてその女の腕が清をつかまえた。
「え  …… 誰?」
 清は振り向く。背の高い、暗い深紅色の髪をなびかせた少女  いや、年齢はわからない。
「ああ」と、言って、張りつめた表情のその女は笑うように、きつい目を細めた。
「何て名前なんだ? 今は」
 
 
 

   時の流れを信じるな
   あるのは
   人間(ひと)の魂だけなのだから。

 
 
 

 あごをつかまえて、言う。
「フン、いまはまだ、あたしのものじゃ
 ないんだな。でも……」

 
 
 
(注:若き日の《星海女王》にクリソツな美少女?のイラストあり)
(※ サキが清の転生体=サキの「前世」が磯原清?=という設定は
   仮定で未定です……☆)
 

 
 悲歌(ひいか)  エレジー  
 
 彼女は銃を構えて言った。
「やっぱり……こうなってしまった、のね。」
「予測はしていた  そうだろう?」
「えぇ。あなたも、ね?」
「ふふ……。」
 赤いバラが7本、>窓際に飾られている。ゆかりはわずかにためらい、そして静かに背後の壁にもたれた。
「あなたがいなくなってしまったら、あたくしは誰を、敵として闘えばいいというのかしら。」
「すぐにいくらでも敵はできるさ。きみになら、」
「そうね。  でもあたくしの最大最高の好敵手はあなたひとり。
 さよなら。」
 
 
 
 
 さよなら
 つぶやいて、彼女はひきがねを引いた。
 

 

 
 ”トライアングル・ラプソディー”
 
 うぬぼれだっていいわ
 彼に愛されてるのだと思いたいわ
 錯覚だとしたって構やしないわ
 だって すくなくとも あたしの方は
 まちがいなく 彼を愛している
 錯覚だとしたっていいわ。
 
 うぬぼれだっていいわ
 清、すくなくともあたしを嫌いになったりは
 できないはずよ
 あなたの手の内は みんな知りぬいている
 錯覚だとしたって 構やしないわ
 あたしはあなたを愛してる あなたも
 覚悟をきめることね なんにせよ
   言っておきますけれど
 女って強いのよ。
 女って恐いんですからね!
 
 
               from ユミ♪
 

 
 

うぬぼれだっていいのよ
愛されてるって思いたい
錯覚だっても構いやしないわ
だって それでも あたしのほうは
まちがいなく 愛してる 〜
 
 うぬぼれだっていいのよ   1984.02.03.
 


 

 
『告別式・栗原伸』
 
☆(ユミコから清へ)
 「絶対的な、愛情なんてもの、信じてみたくもなかったけれど、兄さんとあなたを見ていると考えが違ってくるわ。心の中で声がするのよ。“もしかしたらそうじゃないかも知れない”って。あなたを見ていると、それが判るのよ、第三者のあたしにすら。
 大丈夫、兄さんにも、いつかきっと通じる。」
 
☆「完全否定のぎりぎり一歩手前で、
  本気で信じていらっしゃるのね、清さん」
 
☆「狼、ろう。あたしの小さな狼(ウルフ)。何処へ行ったの?」
 「  もう、“小さな”じゃないぜ、母さん。」
 
 「本当に、あなたは伯父様によく似ているわ。
 兄さんも、よくそうやって、あたしやエミリーを守ってくれた。」
 「好が?」
 「そうよ。意外?」
 「いや  納得する。」
 
 どうどうと音をたててきしむ世界の中で、小さなちいさなおだやかな陽だまりが揺れている。 
 

 
 
 

 
☆「ア・ルーヴァ・ターレの子供達よ」
 宇宙放送の終了。ムーンIIの・力の砦では高い露台(バルコニー)に立って公女ミネルバが語りはじめていた。
 「我がアルバトーレは宗主ゴウダとコロニスツ連合にじゅんじます。荷造りをなさい。子らを学校から呼び帰しなさい!
                    ……………… 」
 
 公女は去っていった。後を任された首席監務官アルヤ・アラムが露台の中央へと進み出た。
「・移民船の発進は第8月8日とする。
 ・抜けたい者はそのように申し出よ。同日、第2ポートから、地表への船を出す。
 ・移民船への配乗は地域別とする。…………」
 
 
 遂に、音をたてて恒星移住計画(プロジェクト)は疾りはじめたのだ。
 

 
 
 

 
◎「父上の仇、覚悟っ!」
 黄金色の髪をなびかせて女戦士セレニアは最後の部屋に駆け入って来た。
 「よくぞ来た」
 杉谷はボタンにかけた指に力をこめた。
 「はうっっ!!」
 一瞬の尖光が室内を襲った。セレニア・アルテミスの体が宙に飛んだ。
 「マリアン! オーダ! キャスリーンっ!」
 叩きつけられた壁の上からなおも必死に振り向いて部下達の名を鋭く叫んだ。
 (自分に唯一欠けているのはこの不動性だ、  好は思った。)
 コロニスツ軍最精鋭を誇る無敵のアマゾネス部隊である。しかしそこに通廊の形はすでになく、放射光の乱舞だけがただ渦を巻いている。
 「  みんな!!」
 弱々しく悲鳴をあげる娘もずるずると、叩きつけられた壁の上から無力に滑り落ちて行くのみである。内臓損傷で、放っておかれればとうてい救かり得ぬ傷であることを、戦場に慣れた杉谷の目は素速く見抜いていた。
 「貴様  
 なおも誇り高き純血種の少女は立ち上がろうともがく。それへ、冷たい一瞥を向けて、彼は床の一画の持ち手を引き上げていた。
 脱出路である。
 「3分で、楽になれるぞ」
 彼は部屋の起爆装置を冷酷にセットして、脱出路のハッチを閉じた。
 
 
(注:セレニア・アルテミスのイラストあり。
  「しっかりしたアゴと、濃いめの金髪と、
   緑がかった茶色の瞳。享年二十二歳。」

 
 
 

 
 “青狼伝説”
  
 それはごくありふれた日常(いつも)の出来事だった。盗賊部隊と人の言う“青狼伝説”団の勢いを聞きつけて尋ねあてて来る血気にはやった若者を、首領自らが見分しては仲間に加えるか否かを決めるという。
 今日のは吊りあがった黒い瞳をもつ極東系の少年だった。
 「クォ・ハォといいます。こう書くんだけれど」
 「ほう。」
 少年が指で、床にまかれた砂の上に書く文字を見て首領は目を細めた。彼自身もいくらかは極東の血をひき、その文化をもあるていど受け継いでいる人間である。それが、精神の深さ高さを示す達筆であることは、見れば判った。そしてその他に  
 「好(ハォ)と、いうのか。」
 彼が小さく呟やき、一瞬、なにごとかをなつかしむような遠い眼をした事に気づいた者は、おそらくあるまい。けれど彼はたしかに、そうしたのだ。
 「いいだろう。まだ少し柄が小さいみたいだが、そんなのは放っておきゃいやでも育つからな。今どきそれだけの字がちゃんと書ける奴ってのは珍しい。オレでもそうはいかんぞ。……他には何処と何処の言葉を使える?」
 「はい。」
 少年が控え目に、だが威勢よく上げる言語数を内心舌を巻く思いでチェックしながら、これは案外ひろいものをしたのかもしれないぞと彼は考えていた。
 その後刻である。他にもいろいろ首領としての雑事を片づけて広天幕を出た彼のあとを、逆側からすべり出るようにして追ってくるものがいた。
 「狼(おおかみ)。」
 彼は歩をゆるめて振りむいた。一団の首領としての彼の通称はあくまでも狼(ウルフ)である。かつてあった最はての島国のことばで彼を呼ぶ者は  それは彼の両親の母国でもあったのだから、昔のことは知らず  今ではただ1人だけになっていた。同様の血筋をもつ、団の参謀格のひとり、まりこ・アニルである。
 「好(ハォ)という言葉に、なにか思い入れでもあって?」
 首領はかすかに顔をしかめて見せた。
 「よく、見ていやがる。」
 「あたりまえ。何のためのエンパス能力だと思っているの?」
 
 
 
                    真里呼(まりこ)

 
 
 
 
   あなたの道が
   あなた自身のもので ありますように!!

 
 
 
 人は、生まれた時に、自分の名前をさえ名乗らない。
 もっとも愛しい相手の名をこそ、呼びつづけているのである。
 
 
 

 彼らは“過去”より女神たちの手により とばされた。
 未来の運命をかえるために。
 それはなんという皮肉であったことだろう。
 神々の予定された計画をさえ無視して  

 
 
 
 
 
   思う力の強さのゆえに そなたの心はむくわれぬ
 
 
 
.

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