◎ 時代設定はいつなんだ!!
○「現代」
高校が4年制化して数年。教育の複線化が進みつつある。
図書館蔵の古い歴史や現代社会の教科書が貸出禁になっているが、
誰もそれを気にとめない時代。
○「未来」
第3次世界大戦からハルマゲドンまでの小康期(→時空間転送機の項)。
大戦中に、母なる大地を勝手に破滅させられてたまるかという主旨のもとにゴウダがコロニスト連合国家を建国している。主として商業・資源を背景に地表人の自殺行為に圧力をかけているのだが、地上では宇宙乞食の造反と見なして地球連邦政府を設立。but,旧国家同士の思惑がらみで実際的な力なし。
地表において大戦前と同じ政府、政治制度の生きのびている国はまれである。かつてあった“国家”という存在そのものが形骸化しているアナーキーな状態に近く、国境、だとか政権、といった定義も過去のものとなりつつある。力の時代である。
資源争いから直接の戦場となった第3文明圏の惨情は正視に耐えない。宇宙空間を除いて、世界は縮小再生産の機構になり下った。黄昏を待つばかり。
環太平洋地方を中心に経済ブロックを敷き、遂には旧皇国軍事独裁政権をもその走狗と化さしめた「七福神財団」。それに席捲されつつあるが、軍事的には皇国軍瓦解の直接原因となっている旧U.S.A.・旧カナダの新興王国。北アメリカ南部とアフリカ南端には有色人種による白人差別の社会が成立したが、その他の地域では有色人種は大量虐殺の後である。欧州はゲリラ政権の乱立。ソ連邦は共和国単位に分裂。中国〜中央アジアにかけて末世的な新興宗教が流布しつつある。
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