>本編没原 P.321
 
第2部 “好のいない日々” より。
 
「朝の 4 3時起きして 牛乳 新聞配達してるなんて言うからやたら健全なアルバイトしてるもんだって思ってみりゃ、そのあと7時から夕方4時まで車の修理工場で肉体労働やって? 夕刊も配って? それでその後、飲みに行ったりバイク飛ばしたりして、帰って来ればちゃんと通信講座で勉強して  
 日曜はと言えば朝から晩までドラム叩いて  
 それじゃ一体おまえいつ体やすめるんだよ? 寝る暇だってロクにない筈じゃないか。音楽か、バイクか、どっちかやめれば仕事だってひとつだけで十分喰って行かれる筈だろ?」
「ボーヤみたくに四六時中眠たがってなくっても人間は生きてかれるモンなんですよォ」
「“狼(ろう)”っ! 俺まじめに言ってんだぜ。おまけにひっきりなしの酒タバコ  
「おや、おたくだってやってるじゃん」
「俺はマリファナにまで手ェ出してない!」
「あれは無害ですヨォ。習慣性だってないし……」
「狼っ!」
 めずらしくまともに晴樹は清の顔を見返していた。
「あンねー、清。バイクっつーのはおれちゃんのいっちゃん大事なシュミで、音楽の方はおれちゃんのライフワークっつーもんなのよ。おわかりる?」
「そんな  それは  だけど  ……。
 だけど今に体こわしちまうよ。どうしたら  なにか俺に  
 清はすこし顔をゆがめて真っ直ぐに相手の眼を見つめていた。
 
 
 
 
  (注: 以下、×××ネタのお嫌いなかたを考慮して、自粛★)
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