(1頁目)
 
  宇宙紀元17年2月  

(エスパッション号の居間にて)
 
ケイ「サキ、何読んでるの?」
サキ「ん? ああ、万葉集だよケイ」
 
ケイ「また二千年も前の本読んでるのォ!?」「よくあきないね」
 
サキ「よさがわからない方がどうかしてるんだよ」(ため息)
 
ケイ「まるでわたしがバカみたいに聞こえるわね」
サキ「事実でしょー」
ケイ「自分はどうなのよ科学おんち!!」
 
サキ (ゾクッ) <科学と聞いただけで鳥はだのたつ人
 
エリー(クスクス笑いながら)「お茶いかが? お二人さん」(ふわんっとティーカップ2つ乗せたお盆が宙を飛ぶ)
 
サキ「サンキュー、エリー♪」(フライング・カップ飛んでくる)
 
レイ『サキ!!』(※心話)
 
 
(2頁目)
 
サキ『何!? レイ』(紅茶を飲みながら)
レイ『ソレル女史はどこにいる!?』『危険がせまってるよ』
 
サキ『! 女史は今、リスタルラーナに……』『……たしかか!?』
 
レイ『あたしの予知能力は絶対さ! 女史の車が爆発するよ』『……3・2・1、今だ爆発!!』
 
ケイ「キャアア」
サキ「 ! 
 
  ピ カ ッ 
 
(室内に閃光が閃き、人影が現れる)
 
 
(3頁目)
 
サキ「ソレル女史!!」
ソレル(ふら……としている)「あ……あ……サキ」
 
ソレル「MD−F3地点で爆発…………」ぐらっと倒れ込む女史)
 
サキ「……!」「女史!」(かけよって抱きとめる)
 
ソレル「……だいじょうぶ、単に超能力を使いすぎただけだから……」(ハァハァ)「部屋へ……」
 
レイ「部屋へつれてくから  」「あとはたのむ」

サキ「わかった」
 
(テレポートで消えるレイと女史)
 
(サキ、顎に手を当て、おもむろにすっくと立ち上がる)
 
サキ「さて、MD−F3、ね」「フム」
 
エリー「ちょっとサキ!! どこへ行く気!?」
 
サキ「MD−F3だよ」
エリー「待って一人じゃ危険よ」
 
サキ「……」
 
 
(4頁目、コマ割りダケしてあって、未完☆)
 
 Z ゼネッタ (ジースト人超能力者) ジースト語
 
 超能力者(ゼネッタ)とはもともと《不可思議な力》の意味で、ジースト星間国家の首都である二連星の一つ惑星ジレイシャの古語《ゼネラ(魔法使い)》から来たものである。
 惑星ジレイシャには古くから超能力を持つ人種が栄えていたが、紀元前一九三年の大革命で(>ジースト史の章参照)双子星のかたわれである惑星アンガヴァスの住人ジュアリー(普通人の意)に支配されることとなった。
 普通人(ジュアリー)は超能力者(ゼネッタ)を賤民と定め、その居住区や衣料を制限して重労働を強いるなど圧政のかぎりをつくし、一時は生体反応板(プレート)による行動抑制にまでおよんだが最近やや緩和しつつある。
 しかし身分をいつわって市民生活をしている超能力者(ゼネッタ)への仕打ちは惨酷で、発見された者のほとんどは私刑(リンチ)によって殺される。
 また重労働をきらって脱走・不良化する者も多く、ジースト国内の貧民街(スラム)は普通人(ジュアリー)にとって非常に危険な存在となっている。
 なお未確認ながらも超能力者(ゼネッタ)開放軍なる地下組織が各地に「超能力者(ゼネッタ)の里」を作り、超能力者の市民権を得るために闘っているのは周知の事実である。
 
            宇宙大百科より抜粋  
 
 
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