エスパッション外伝・?
ブラインド・ポイント
by 尊貴 真扉(とき・まさと)
一、盲目宙域(ブラインド・ポイント)
二、影(かげ)の船
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一、盲目宙域(ブラインド・ポイント)
三次元映像(スクリーン)はもやがかかったように見えにくかった。
深宇宙。
光点がひとつ、するすると逃げていく。
「ちょっとォ〜〜! なに、してんのよ、もっとスピード上げてっ!!」
星間連盟保安局から借りうけた超速探査艇の操縦室だ。
地球人、アリニカ・デュル=セザール警部は銀行強盗のニトロよろしく、自慢?の癇癪玉を破裂寸前にさせて叫んでいた。
「無茶いうなよアリー。こっちだって精一杯やってんだぜ」
部下のひとり、小柄な東洋系人のダイムが細い黒目をつりあげて言いかえす。となりで焦茶色の肌のバムボロウが落雷をおそれる熊のように太鼓腹のうえで首をすくめている。
「だって、逃げちゃうわよ? 逃げちゃうっ」
ドン! ぐら。
「たのむから制御卓(コンソール)は殴らんでくれっ☆」
「ごめん!」
重力方向が逆転しかけて立っていたアリニカは一瞬宙に浮く。
操縦士たちは泡をくって航路たてなおしを入力した。
それでなくとも艇はさっきから奇妙な動きをしている。
あいての航路を計算・予測して常に邂逅点を設定しながら最短コースをえらぶという宇宙空間での理論(セオリー)を無視しきって、文字通りに追跡する むこうの航路をそっくりなぞっているのだ。
警部としては異例に若い二十六歳のアリニカは、赤い巻き毛にふちどられた日焼けしない白い肌に点々とみごとなソバカスを浮きたたせ、新緑色の大きな両目を山猫のように光らせていた。 ?
はやく! と、もういちど叫びだしたいのを、アリニカはなんとかこらえる。
このあたりの星区にはところどころこういう場所があるのだ。
盲目宙域(ブラインド・ポイント) 連盟のことばでは、“鉱石戦争の傷跡(リ・カン・ザリア・ソルテーン)”。
五千年前に恒星系ふたつを消滅せしめた星間連盟(リスタルラーナ)の技術力をもってしても、未精製の鉱石(ソルテーン)の残滓を回収しおわるにはあと一万年ほどかかるという。
大気圏外に飛びだしてからわずか千五百年の地球人には想像の難しい数値ではあるが。
問題は、ばらまかれた粒子のおかげで電磁波から赤外線から、およそすべての探査機能が麻痺させられてしまうのだ。
いまの頼りは非常用の光学式船外カメラだけ。
それも、微小な隕石群がバリアにさえぎられて燃える炎で、ぼうっとした紫色に曇ってしまう。
自動障壁(バリア)で処理しきれない大きな岩塊にぶつかればそれでイチコロだった。盛大な花火におくられて冷たい宇宙に散ることになる。
他の場所でなら一、二隻は見られるソルテーンの回収船も、ここは政府の実験宙域に指定されているとかで入っていないし。ここで遭難した日にはだれも探しにも来てくれない。
警部としては異例に若い二十六歳のアリニカは、赤い巻毛にふちどられた日焼けしない白い肌に点々とみごとなソバカスをうきたたせ、新緑色の大きな両目を山猫のように光らせていあ。
小粒でぐっとくる(コンパクト・グラマー)と評される彼女のすぐわきで、くつくつと喉(のど)で笑う場違いな音がする。
連盟保安局のロルー刑事だ。
無重力用の密封容器にはいった飲料(ティレイカ)を手渡しながら、
「まあ、そんなに焦ってみても仕方がありませんよアリーさん(ミズ・アリー)。とりあえず今は見失なわないことだけ考えて、ここを無事に抜けないと」
「ロルー、あなたね。」
「それからならあなた好みの派手な銃撃戦でもなんでも自由にやって下さって結構ですよ。わたしは余計なことは上司(うえ)に報告したりはしませんから 」
「よくも言えるわねえ他人事(ひとごと)だと思って!!」
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ブラインド・ポイント
by 尊貴 真扉(とき・まさと)
一、盲目宙域(ブラインド・ポイント)
二、影(かげ)の船
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一、盲目宙域(ブラインド・ポイント)
三次元映像(スクリーン)はもやがかかったように見えにくかった。
深宇宙。
光点がひとつ、するすると逃げていく。
「ちょっとォ〜〜! なに、してんのよ、もっとスピード上げてっ!!」
星間連盟保安局から借りうけた超速探査艇の操縦室だ。
地球人、アリニカ・デュル=セザール警部は銀行強盗のニトロよろしく、自慢?の癇癪玉を破裂寸前にさせて叫んでいた。
「無茶いうなよアリー。こっちだって精一杯やってんだぜ」
部下のひとり、小柄な東洋系人のダイムが細い黒目をつりあげて言いかえす。となりで焦茶色の肌のバムボロウが落雷をおそれる熊のように太鼓腹のうえで首をすくめている。
「だって、逃げちゃうわよ? 逃げちゃうっ」
ドン!
「たのむから制御卓(コンソール)は殴らんでくれっ☆」
「ごめん!」
重力方向が逆転しかけて立っていたアリニカは一瞬宙に浮く。
操縦士たちは泡をくって航路たてなおしを入力した。
それでなくとも艇はさっきから奇妙な動きをしている。
あいての航路を計算・予測して常に邂逅点を設定しながら最短コースをえらぶという宇宙空間での理論(セオリー)を無視しきって、文字通りに追跡する
はやく! と、もういちど叫びだしたいのを、アリニカはなんとかこらえる。
このあたりの星区にはところどころこういう場所があるのだ。
盲目宙域(ブラインド・ポイント)
五千年前に恒星系ふたつを消滅せしめた星間連盟(リスタルラーナ)の技術力をもってしても、未精製の鉱石(ソルテーン)の残滓を回収しおわるにはあと一万年ほどかかるという。
大気圏外に飛びだしてからわずか千五百年の地球人には想像の難しい数値ではあるが。
問題は、ばらまかれた粒子のおかげで電磁波から赤外線から、およそすべての探査機能が麻痺させられてしまうのだ。
いまの頼りは非常用の光学式船外カメラだけ。
それも、微小な隕石群がバリアにさえぎられて燃える炎で、ぼうっとした紫色に曇ってしまう。
自動障壁(バリア)で処理しきれない大きな岩塊にぶつかればそれでイチコロだった。盛大な花火におくられて冷たい宇宙に散ることになる。
他の場所でなら一、二隻は見られるソルテーンの回収船も、ここは政府の実験宙域に指定されているとかで入っていないし。ここで遭難した日にはだれも探しにも来てくれない。
警部としては異例に若い二十六歳のアリニカは、赤い巻毛にふちどられた日焼けしない白い肌に点々とみごとなソバカスをうきたたせ、新緑色の大きな両目を山猫のように光らせていあ。
小粒でぐっとくる(コンパクト・グラマー)と評される彼女のすぐわきで、くつくつと喉(のど)で笑う場違いな音がする。
連盟保安局のロルー刑事だ。
無重力用の密封容器にはいった飲料(ティレイカ)を手渡しながら、
「まあ、そんなに焦ってみても仕方がありませんよアリーさん(ミズ・アリー)。とりあえず今は見失なわないことだけ考えて、ここを無事に抜けないと」
「ロルー、あなたね。」
「それからならあなた好みの派手な銃撃戦でもなんでも自由にやって下さって結構ですよ。わたしは余計なことは上司(うえ)に報告したりはしませんから
「よくも言えるわねえ他人事(ひとごと)だと思って!!」
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エスパッション外伝・紫昏の闇 1991.04.07.
時室真扉(ときむろ・まさと)
時渡真扉(ときわたりまさと)
☆ 登場人物
1.セラ・レーン=エラ と キリアス・ヤンセン=エラ
(セラとキル)(18歳)
セラとキルは偽名である/公的には実在を認められていないエスパッション 超常能力 の法定データをとるために、リスタルラーナ屈指の科学者・ソレル女史の指示を受けて仲間探しの旅をしている/[占術者ライラに接触しようとしてバイラに関わり、星間警察の邪魔をしてしまったことから、スランナート事件の解決に協力(?)することになる。]
2.パリス・ジェス=オッペル刑事 と アリニカ・デュル・セザール警部補
スランナート禍拡大のあおりをくらって警備部隊から転任したばかりの新任刑事と、その上司である捜査部いちの腕きき。密輸ルートのひとつとして対リ大使ムベラの身辺を張っていたが、セラとキルに妨害されてとりにがし。二手に別れて追跡を続ける。
3.ムベラ・ザンガ=ロイシ、対リスタルラーナ大使(通商担当)
(調整会議員を兼ねる。)
小児性マヒで片足の不自由な初老の大使。博識でお茶目な人格者。補佐官のひとりに密輸の疑いがあると知り、内密で星間警察に協力している。“セラ・レーン=エラ”の正体に気づいているらしいが?
4.紫昏(しこん)のライラ と 影男(ゴーン・ラ)
(ライラ・ザタ=マンデラ)
犯罪結社《闇(バイラ)》の新首領である影男(ゴーン・ラ)と、孤児だった彼を育てた占術者・ライラ。おもてむき(?)“闇”の下層幹部であるライラはかつて影男の愛人でもあったが、現在はうとまれており、危い立場にある。
実は200年を超える時を生きる、エスパッショニストである。
(去了(サリラ))
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時渡真扉(ときわたりまさと)
☆ 登場人物
1.セラ・レーン=エラ と キリアス・ヤンセン=エラ
(セラとキル)(18歳)
セラとキルは偽名である/公的には実在を認められていないエスパッション
2.パリス・ジェス=オッペル刑事 と アリニカ・デュル・セザール警部補
スランナート禍拡大のあおりをくらって警備部隊から転任したばかりの新任刑事と、その上司である捜査部いちの腕きき。密輸ルートのひとつとして対リ大使ムベラの身辺を張っていたが、セラとキルに妨害されてとりにがし。二手に別れて追跡を続ける。
3.ムベラ・ザンガ=ロイシ、対リスタルラーナ大使(通商担当)
(調整会議員を兼ねる。)
小児性マヒで片足の不自由な初老の大使。博識でお茶目な人格者。補佐官のひとりに密輸の疑いがあると知り、内密で星間警察に協力している。“セラ・レーン=エラ”の正体に気づいているらしいが?
4.紫昏(しこん)のライラ と 影男(ゴーン・ラ)
(ライラ・ザタ=マンデラ)
犯罪結社《闇(バイラ)》の新首領である影男(ゴーン・ラ)と、孤児だった彼を育てた占術者・ライラ。おもてむき(?)“闇”の下層幹部であるライラはかつて影男の愛人でもあったが、現在はうとまれており、危い立場にある。
実は200年を超える時を生きる、エスパッショニストである。
(去了(サリラ))
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☆ 舞台
1.(地球系)開拓惑星連邦(テラザニア)
地球第二期文明の最終戦争後、一千二百年を経て統合された。
『一惑星一政府、人工十億以下』を目標に急ピッチの惑星開発を進めており、物質的・技術的には必ずしも豊かではない。
他選式の調整会議が立法を、自選式の調整局が行政を担当しており、特異。
相互不干渉の特殊自治区等多く、前時代の弊害を多くひきずっている。
“異星人”リスタルラーノとの国交を開始して18年になる。
公用語は表意・表音文字の弊記方式。
2.惑星“最外遠(ワンゼルラン)”
歴史のごく浅い鉱山惑星だが、対リスタルラーナ交易路上の重要港となり、各界のおもわくが動いている。軌道上の小コロニーで開港10年式典が行なわれた。
3.惑星“大鼻(ビッグノーズ)”
第七辺境星域のなかでは歴史の古い開拓惑星。星間警察の出先機関がある。(暗黒街もある。)
4.惑星“久別(クサバ)”
『物質的な貧しさをあえて選ぶ暮らしは、精神的には豊かだ。』
遊牧文化を固持する“草の民”の特殊民族自治区。灰色の一族の下層支族のひとつである。首長は草(ソウ)家のカイムタク(皆無拓)。
5.“祭連(サイレン)”船団
技芸を生業とし、船団を組んでどこにでも出没する宗教的特殊民族。“久別”での祭礼期間中は連邦内でも特に出入りの難しい治外法権となる。“闇”と関わりが強い。
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1.(地球系)開拓惑星連邦(テラザニア)
地球第二期文明の最終戦争後、一千二百年を経て統合された。
『一惑星一政府、人工十億以下』を目標に急ピッチの惑星開発を進めており、物質的・技術的には必ずしも豊かではない。
相互不干渉の特殊自治区等多く、前時代の弊害を多くひきずっている。
“異星人”リスタルラーノとの国交を開始して18年になる。
公用語は表意・表音文字の弊記方式。
2.惑星“最外遠(ワンゼルラン)”
歴史のごく浅い鉱山惑星だが、対リスタルラーナ交易路上の重要港となり、各界のおもわくが動いている。軌道上の小コロニーで開港10年式典が行なわれた。
3.惑星“大鼻(ビッグノーズ)”
第七辺境星域のなかでは歴史の古い開拓惑星。星間警察の出先機関がある。(暗黒街もある。)
4.惑星“久別(クサバ)”
遊牧文化を固持する“草の民”の
5.“祭連(サイレン)”船団
技芸を生業とし、船団を組んでどこにでも出没する宗教的特殊民族。“久別”での祭礼期間中は連邦内でも特に出入りの難しい治外法権となる。“闇”と関わりが強い。
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☆ 固有名詞。
1.気波(エスパ)(またはリスタルランで気波(シ・エス))
<シ=名詞形)
生体の発する固有の生命波動。時空間を超越しうる作用を持つ。
意識的・無意識的にこれを操る者を気波使い(エスパッショニストまたはエスパッショノン)と呼ぶ。
意味語の“キハ”は灰色の一族の用語であり、気波野(キハノ)(現民族自治区)に住む彼らは代々、気波使いである斎姫の集団によって統治されていた。
2.灰色の一族(アイン・ヌウマ)
(蘇衆(ソシュウ)・灰蘇衆(カイソシュウ)とも)
最終戦争後、もっとも早く地上に戻った集団のひとつで、斎姫によって率いられた。人口は現在約二万だが、下層支族や、血縁はないが忠誠を誓う同系文化の他族を含めると六億七千万にものぼり、惑星連邦の7パーセントを占める。新族長たる咲巫(サクミコ)は後継を拒否してリスタルラーナへ留学してしまい、先代の遺言に従って同化政策が進められている。斎姫直系の者には“++(クサカンムリ)”の姓が多い。
蓮(レン)家 蘭(ラン)家
| | |
咲良姫(サクラキ)=男 冴夢(サエム)=ヨセフィア・アークタス
| |
世良姫(セラキ) 咲子(サキコ)
(咲巫(サクミコ)咲神(サクミ)とも)
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1.気波(エスパ)(またはリスタルランで気波(シ・エス))
<シ=名詞形)
生体の発する固有の生命波動。時空間を超越しうる作用を持つ。
意識的・無意識的にこれを操る者を気波使い(エスパッショニストまたはエスパッショノン)と呼ぶ。
意味語の“キハ”は灰色の一族の用語であり、気波野(キハノ)(現民族自治区)に住む彼らは代々、気波使いである斎姫の集団によって統治されていた。
2.灰色の一族(アイン・ヌウマ)
(蘇衆(ソシュウ)・灰蘇衆(カイソシュウ)とも)
最終戦争後、もっとも早く地上に戻った集団のひとつで、斎姫によって率いられた。人口は現在約二万だが、下層支族や、血縁はないが忠誠を誓う同系文化の他族を含めると六億七千万にものぼり、惑星連邦の7パーセントを占める。新族長たる咲巫(サクミコ)は後継を拒否してリスタルラーナへ留学してしまい、先代の遺言に従って同化政策が進められている。斎姫直系の者には“++(クサカンムリ)”の姓が多い。
蓮(レン)家 蘭(ラン)家
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咲良姫(サクラキ)=男 冴夢(サエム)=ヨセフィア・アークタス
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世良姫(セラキ) 咲子(サキコ)
(咲巫(サクミコ)咲神(サクミ)とも)
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エスパッション外伝・スランナート禍・?
紫昏の闇 by 時室真扉 1991.09.09.
☆ 構成; 3章12節 100枚! はいらねーよ!
1.紫昏迷走
(テラザニアの辺境民間社会)(セラとキル、紫昏のライラと星間警察)
・ ライラ、白と青の二連星の予知
・ セラとキルの行動説明。拝礼する老婦人。
(緑色の恒星ワンゼルラン〜極冠ツアー。)<キルの記憶能力
・ パーティーシーン。船上の式典〜公職登録に基づいて
潜入するセラとキル。「非合法は嫌いなんじゃ 」
・ 秘かに張りこんでいる星警部隊
・(式典前後のツアーは約10日間の密室/乗客千人)
(会談等兼ねる)
・ 増加するライラの不安、部下への指示等。
・“客”の一人、出歩かない? >セラとキルを見つけて動揺
・ ライラと闇部隊の逃走による船の破壊。ESP利用で沈火。
銃撃戦。けがをするセラ。
・ 医師もしくは操船要員として公職登録のあるセラ。
急行した星警部隊にカツラをはがされてホールドアップ。
二人の逮捕。
2.蒼影揺動(テラザニアの歴史・政治機構)
・ 星警の取り調べをうけてひらきなおるキルと泣きおとしのセラ。
・ 舞いの練習をするセラ。強制送還直前に司法資格をとり、
「公職」を逆手にとる。
・ ムベラ大使の護衛? 正体を知っているらしい。
(セラのも闇のも)(側近<やみの連絡員)
・ 逃亡したライラと叱責する影男。
・ “闇”の背景説明? ライラの恋。(母性愛とも)
・ ワンゼルラン極冠で見かけた男(側近)。発覚して銃撃戦。
・ セラがケガしてぷっつん切れるキル。暗黒街で独断行。
・ 闇の行先を知って混惑する星警部隊。
・ 自治区《久別》と祭連船団の説明
・ 親地球家(リステラノン)の調査局員、セラに協力を要請。
=「良心に試える」(公職で足がついた☆)>?
(“彼女”はESPの存在を知っているのか? <yes.)
・ セラ、《久別》の皆無拓に面会を申し込む。
3.白夜乱舞(テラザニアの歴史)
・ カイムタク、“セラ”の出現におどろき臣下の礼。
キルの眉つりあがる。
・ 《久別》 寒冷な草原星、自ら貧しさを選んだ人々。
・ 祭連船団
・ 極秘裡にバイラを追う星警プラス調査局。祭典のかげの捕物行。
・ セラとキル、ライラに面談。
自首を誓うライラ。(ライラ・バイ・ライラ)
☆・(地球史の説明もしくは本物のセラ・レーン・エラ、もしくは)
・ムベラ大使の正体判明?
・ 「舞う」セラ。 ?
ヤマが足りない!!
.
紫昏の闇 by 時室真扉 1991.09.09.
☆ 構成; 3章12節 100枚! はいらねーよ!
できごと順 or カットバック?
レイは地球を知らない!
1.紫昏迷走
・ ライラ、白と青の二連星の予知
・ セラとキルの行動説明。拝礼する老婦人。
(緑色の恒星ワンゼルラン〜極冠ツアー。)<キルの記憶能力
・ パーティーシーン。船上の式典〜公職登録に基づいて
潜入するセラとキル。「非合法は嫌いなんじゃ
・ 秘かに張りこんでいる星警部隊
・(式典前後のツアーは約10日間の密室/乗客千人)
(会談等兼ねる)
・ 増加するライラの不安、部下への指示等。
・
・ ライラと闇部隊の逃走による船の破壊。ESP利用で沈火。
・ 医師もしくは操船要員として公職登録のあるセラ。
急行した星警部隊にカツラをはがされてホールドアップ。
二人の逮捕。
2.蒼影揺動
・ 星警の取り調べをうけてひらきなおるキルと泣きおとしのセラ。
・ 舞いの練習をするセラ。強制送還直前に司法資格をとり、
「公職」を逆手にとる。
・ ムベラ大使の護衛? 正体を知っているらしい。
(セラのも闇のも)(側近<やみの連絡員)
・ 逃亡したライラと叱責する影男。
・ “闇”の背景説明? ライラの恋。(母性愛とも)
・ ワンゼルラン極冠で見かけた男(側近)。発覚して銃撃戦。
・ セラがケガしてぷっつん切れるキル。暗黒街で独断行。
・ 闇の行先を知って混惑する星警部隊。
・ 自治区《久別》と祭連船団の説明
・ 親地球家(リステラノン)の調査局員、セラに協力を要請。
=「良心に試える」(公職で足がついた☆)>?
(“彼女”はESPの存在を知っているのか? <yes.)
・ セラ、《久別》の皆無拓に面会を申し込む。
3.白夜乱舞
・ カイムタク、“セラ”の出現におどろき臣下の礼。
キルの眉つりあがる。
・ 《久別》
・ 祭連船団
・ 極秘裡にバイラを追う星警プラス調査局。祭典のかげの捕物行。
・ セラとキル、ライラに面談。
自首を誓うライラ。(ライラ・バイ・ライラ)
☆・(地球史の説明もしくは本物のセラ・レーン・エラ、もしくは)
・ムベラ大使の正体判明?
・ 「舞う」セラ。
ヤマが足りない!!
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☆ 読者が持たなくちゃいけない疑問。
・ ライラはバイラなのか?
・ セラの正体と、二人の本名は?
・ この事件は、これからどうなったのか?
・ バイラの側に、他の気波使いはいないのか?
Psy-che[saiki(:)]n.
1.(ギ、ロ神話)プシューケー(Cupidが愛した美少女)
2.[the [one’s] P〜]霊魂、精神
psy-chic [saikik]
a.霊魂の、精神の、心霊の、心霊作用を受けやすい、
n.いちこ、みこ、霊媒。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
> 斎姫。 Psy-tech [sai-tek]
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『 紫昏の闇 あらすじ 』 (@1991.04.??)
2007年3月27日 連載(2周目・地球統一〜ESPA)☆ 『紫昏の闇』あらすじ
セラとキルが占術師ライラを探して惑星ワンゼルランを訪れると、目指す家には星間警察が乗り込み、当人は犯罪結社《闇》の一員であることが発覚して高飛びした後だった。(次の情報を仕入れるために)惑星“大鼻”まで行く必要があるが、祭連船団通過の為に定期便欠航となっており、四日間の休養としゃれこむべく、極冠観光に出向く。氷河横断ツアーで現地休暇中のオッペル刑事のグループと出会い、つい盗聴機を仕掛けるキル。警察内部の連絡から記念式典のカラクリを知った二人は、変装の用意を整えて急ぎ会場に潜りこんだ。
このところ世間を騒がせている異星産の幻覚装置の密輸現場を押さえるべくリスタルラーナ大使の護衛と称してその側近たちを星間警察は張っている。式典の会場である船は密室。接触の機会はこの時かぎり。万全の体勢を整えて待つ彼らだが、正体不明の民間人(少女)二人が一足先に不用意に近づいたため《闇》一味に疑いをもたれ、船をパニックにまきこんで見事に逃げられてしまう。
公職登録の原則に基づいて救助活動にあたるセラとキルだが、《闇》の一味と誤解されてアリニカ警部補に逮捕されてしまう。連邦警察の支部のある惑星《大鼻》まで連行される途中も舞の練習を怠らないセラ。事情聴取と身元照合を受けて強制送還
一方、取引きに失敗した形のライラは影男に失策を責められて危い立場になる。が、本人は気にせず、影男の安全のために《白を青の二連星》を封じることにする。
捜査活動の途中で襲われ、セラを傷つけられて激怒するキル。が、暗殺者のなかにワンゼルラン極冠ツアーで見た顔を見つけ(写真的記憶)、警察側の情報が筒抜けだったことを知る。「覚悟はあるんだろうな」と本来の非合法活動に転じて《闇》の下部組織をしめあげ、幹部の一人を星警につき出した。
惑星《久別》は民族自治区で星警の手も及ばず、しかも祭連船団が訪ずれて二ヶ月の立入り禁止となっている。ためらったあと、“蓮家の世良姫”の名前で惑星首長“草家の皆無拓”に会談を求めるセラ。特別に祭礼への参加が認められ、潜入する星警特殊部隊。セラとキルはいちはやく姿をくらまし、祭連船団の奥深く、紫昏のライラと会う。影男との確執を洩らし、自首を誓うライラ。裁判での援助を約束し、やれやれ、と息をつくセラとキルだった。
了。
.
9/2〜9/8
褐草原のバンガ族特有の風土病レイヒア(遺伝特性?)
大使 ムベラ・バンガ=ロイシ
妻 サディナ・バンガ=ンディワナ
娘 アレワナ・バンガ=ロイシ
秘書官 バヘンガ・ザリ=イディク
アリスのトランプチーム 直属のダイヤ
? パリス・ジェス=オッペル
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J
Q アリニカ・デュル=セザール
K JOKER
「失礼、ライラ・ミタ=マンデラ女史ですか?」
少女がちいさく声をかけるより数瞬早く、《紫昏の》は、驚愕の表情で……
登場人物: 主役2人と刑事と悪役の
舞台: テラザニア辺境(対リスタ国境)
あらすじ:
サキの従妹にあたるセラ・レーン=エラ、2歳下。
先天異状による病弱。気は強い。
※ シャーペンと色鉛筆のイラストあり。
自信ありげで元気で行動力があって、
知的で快活で上品ですらある。
※ セラに変装中のサキのイラストあり。
よくよく見ればたしかに喉ぼとけがないので少年ではないかもしれない。
※ キルに変装中のレイのイラストあり。
※ メモ紙の裏面(プリント面)にわざわざ
ちなみにこの紙は「0088」で仕事をしていた時のものであるっっ
とか、書いてあるし…………☆ (^◇^;)”
褐草原のバンガ族特有の風土病レイヒア(遺伝特性?)
大使 ムベラ・バンガ=ロイシ
妻 サディナ・バンガ=ンディワナ
娘 アレワナ・バンガ=ロイシ
秘書官 バヘンガ・ザリ=イディク
アリスのトランプチーム 直属のダイヤ
? パリス・ジェス=オッペル
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J
Q アリニカ・デュル=セザール
K JOKER
「失礼、ライラ・ミタ=マンデラ女史ですか?」
少女がちいさく声をかけるより数瞬早く、《紫昏の》は、驚愕の表情で……
紫昏の闇
蒼黒の影
碧草高原
翠
黄金
朱
紅蓮の星船
登場人物: 主役2人と刑事と悪役の
舞台: テラザニア辺境(対リスタ国境)
あらすじ:
サキの従妹にあたるセラ・レーン=エラ、2歳下。
先天異状による病弱。気は強い。
※ シャーペンと色鉛筆のイラストあり。
自信ありげで元気で行動力があって、
知的で快活で上品ですらある。
※ セラに変装中のサキのイラストあり。
よくよく見ればたしかに喉ぼとけがないので少年ではないかもしれない。
※ キルに変装中のレイのイラストあり。
※ メモ紙の裏面(プリント面)にわざわざ
ちなみにこの紙は「0088」で仕事をしていた時のものであるっっ
とか、書いてあるし…………☆ (^◇^;)”
。
※ NESICで「携帯」電話(当時の重量約2kg!!)の中継基地網設立の仕事(派遣)してた時にガメてきた裏紙使用……(笑)……というか、仕事中にメモった紙を、そのまま千切って持って帰って来たやつ……(^◇^;)…………だと思うが……、
いや、それよりはるか以前の、JR鉄道路線を使った電話網(第二電電?)の時のやつかな……? を、使用☆
1991.04.11.
エスパッション外伝・スランナート禍・? 紫昏の闇
時室真扉。
? 映画視点(エスパ当時の一般人向け)+背景等説明
? 主人公・セラ、副主人公・キル(序列はつく)
? テーマ・テラザニア現況におけるセラの行動と心理
? ストーリー:紫昏のライラの逃亡と追跡
? 時、星史18年
※ NESICで「携帯」電話(当時の重量約2kg!!)の中継基地網設立の仕事(派遣)してた時にガメてきた裏紙使用……(笑)……というか、仕事中にメモった紙を、そのまま千切って持って帰って来たやつ……(^◇^;)…………だと思うが……、
いや、それよりはるか以前の、JR鉄道路線を使った電話網(第二電電?)の時のやつかな……? を、使用☆
リスタルラーナ全権大使ムベラ・ザンガ=ロイシ
黒人、75歳位、小児性マヒによる片肢不随意、
幼少時、バイラにたすけられる。
>ラストでライラ逃走に協力。
蘭 蓮 草 花 ++
《紫昏》のライラ。
おもてむきは惑星ワンゼルランの占術者。
“闇”の小幹部で、愛人として影男を育てるが、自分のシマが対リ航路として一躍浮上したため、追い落としを図られている。が、まあ、失脚してやってもよいと、余裕。“白と青の二連星”によって大きく運命が変わると予知しているが、読めない。故意の失脚を仕組んで最後に二連星と会うが、「自首する」つっといて逃亡。実は“闇”本人である。実年齢は100歳を越えている?!
影男好が素直になったタイプ。のしあがりの欲求が強く、利用しようとして近づいた年上の愛人ライラは、家局のところ“オフクロさん”。
予知能力
予感(レイ)
自分や身内の危機・運命等を漠然と察知する。
出来事の具体的な時間や内容はわからず、
「今、どうすべきか」がぱっと浮かぶ。
未来視(ライラ)
ある人物・事件・場所等に関して意図的に
時間の経過する先を読む。
的中率は“占い”と呼ばれるものと同程度で、
関係する因子の多いものほど低い。
時間透視とも。具体的なてがかりと、
深い精神集中を必要とする。
過去視(サキ)
蘭(らん)家と蓮(れん)家はふたつながら斎姫(さいき)を輩出した家柄で、資質を貴ぶあまり、近しい親族婚を繰り返し、それが故に不妊の傾向を強めてしまった、不幸な血統でもあった。
照執里 (テリトリー)
照里執人(テリトリー)
照執領域(テリトリー)
手裡戸里(テリトリー)
照人領域(テリトリー)
ねこのて貸しま証/ねこのて借りま証 <全然別のネタのメモ……☆
☆ セラ・レーン=エラ(蓮(れん)家の世良姫(セラキ))
・ リスタルラーノのふりができる。(もと留学生)
・ とっさに令嬢ぶりっこができる。
・ 首のつまった服装がキライ。
・ 育ちのいいわりに言動が雜である。
・ 旅をするのにお茶道具を持って歩く。
・ 雲のような灰白色のふわりと長い髪。
・ バランスのとれた優美な曲線の肢体。
・ 舞踊の練習を欠かさない。
☆ キリアス・ヤンセン=エラ
・ どう見ても男にしか見えない体格。
・ 長身で美形。(金色の眼、青い髪)
・ 男装を面白がっている。
・ じつは地球人ではない。
・ 暗黒街に片足をつっこんでいるゲリラあがり。
・ 嗅覚が鋭敏で、香をたく。
・ 暑さに弱い(極寒でもへーき)。
・ セラには優しい。
※ 実は二人とも強力なESPである。地球の伝説上の“力”に興味を持ったリスタルラーナの科学者にひろわれて、お仲間探しの旅をしている。
視、夢、姫、妃、祈、念、等、名に多い。
“子”はふつう斎姫には用いないので、蘭家の咲姫、咲視姫と
呼ばれることも多い。
《斎姫(サイキ)》“本家”と呼ばれる血統が十いくつある。
斎の資格を持つものは初潮から婚礼までのあいだ共同生活をする。
最盛期は常時100人ほどいたが、末期は出産障害により
12〜3人にまで減った。
蓮 家 蘭 家
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咲良姫=○ 冴夢=ヨセフィア
(サクラキ)| | |
世良姫 咲子 サユリ
☆ 公職登録 ☆
テラザニアにおいて、全ての成人は予備役の公職員として特技・等級などが登録されている。(資格試験等のデータが自動的に送られる。その他、自己申告の義務。)
臨時の公務(式典・天変地災の救援・通常の役員が急病の場合等)発生の際、“調整局”の要請によって動員される。拒否権はむろんあるが、“良識”としての協力が教育されている。企業等では一定枠内での有給として扱われ、別途必要経費として調整局から支払われる。
長期に渡り、かつ本人の同意が得られた場合は、そのまま恒常的な公職員にくり入れられる。兼業(有給のボランティア)の場合も多い。
(地球系)開拓惑星連邦=テラザニア
統一の達成から30年あまり。太陽系内の開発は最終戦争以前から行なわれており、他の太陽系との接触・開拓は統一事業と並行して企業・部族レベルでも着手されていた。それら全てを植民地ではなく“調整単位(ユニット)”として認め、一惑星一単位を原則に開拓を進める。恒星十七、惑星及びコロニー群、地球上の民族区等で調整単位(小さいものは人口3000程度)は300あまり。
終戦以前からの継承技術としてワープ航法・惑星改造・生体工学等も持つが、各地での普及度はまちまちであり、かつ、“不必要な利便”は廃する方針(いまのところ余裕もないし。)である。
行政機関=連邦調整局
立法機関=連邦包轄会議
司法機関=連邦星間警察
連 邦 憲 章
・すべての戦闘行為の放棄
・通商の公正(通貨統一)
・選択・移住の権利。
《エスパッション外伝》
セラ・レーン=エラ,
キリアス・ヤンセン=レーン,
紫昏のライラ,
星間連邦警察。
紫昏の闇セラとキルは犯罪結社“闇”の占術者ライラを探す。
蒼黒の影
蒼の星玉ライラは自首しなかった。
テラザニア
ツェキロニア
.
ふつうの人間よりははるかにとしをとるのが遅いようだが、さすがにもう容色の衰えは隠せない。自分を利用してのしあがったかつての少年が、うとましがって消そうとするのも当然とは言えた。
ひとり分のスペースはトイレの個室より広いが、小さめのユニットバスより小さい。そのなかにカーテンで仕切る式の極限サイズのシャワーとトイレ、ソファ兼用の狭い寝棚と荷物置き場と洋服掛けに、机と電子端末と最低限の給茶設備に非常用の酸素タンクと発振器までがついていて、
☆ ライラは実はバイラであるが、影男は誰も知らない。(書かない)
☆ ライラは自首するつっといて逃げるが高飛びするが、
セラたちはしばらく気づかない。(書かない)
☆ 影男は出てこない(名前だけ/バイラの最高幹部として)
紫昏のライラ(ライラ・バイ・ライラ)
犯罪結社・“闇(バイラ)”
> ロベルガ語(ゲロン)
> へたすると公用語よりも通用範囲がひろい。
「回線70−5275」
と、キルが言った。
「なにが?」と、セラ。
「“紫昏のライラ”の捜査状況」
つまり、警察内部のコンピューターの回線コードである、と。その他にもむろん、署員のだれがしの
「盗むのくらい、わけないんだろ?」
その手の情報の操作に関して、セラにはしっかり前科がある、のをキルは知っている。
「ちょっと待て。それは非合法行為だって
「は!
と、鼻で笑われてセラは口をつぐむ。
「なーにをいまさら」
他人の認識番号使って偽名を名のるのは、合法なのか? と、問われてうううとうなるセラ。
「ちゃんと本人の了承は得たもん!」
「連邦の謄本資料を勝手に書きかえたよな? 紫昏のライラの行方、探すんだろ?」
がるるとうなって、セラは端末にとりついた。
連邦の「まじめな」構成員を自称し、非合法だの犯罪行為だのを「原則としては」せっせと否定している彼女が、今回の一連の旅にさいして自分から偽名を使うと言いだし、あえて手を汚して危ない端を渡る理由を、キルは知らない。出会ってからこれまでの4年間、半分はリスタルラーナで、半分はジーストで、同じような旅をしてきたが。いつでも本名で通し、「有名人」であるリスクもメリットも受けとめてきた。
数分と経たずに連邦警察の情報回線へ侵入を果たし、一連の資料をあたまに叩きこんで足跡も消して帰ってきたセラは、ニヤニヤしているキルにあかんべをして見せると、続けて別の回線にとりついた。
そして
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