◎ エスパッション・ストーリィズ第1話草稿として。
     ティリーさんによる前書き。        83.1.10.

 この話をあたし、1人称主語で書く気ってなかった。あのですね、この話、あたしの話ではないわけなんです、もちろん。なんでもちろんかっていうと  読んでみてもらえれば解ると思うけど、こんな凄いマネ、あたしにできる筈がない!
 実話です。
 んで、他人の話なのに、なぜあたしが1人称代名詞を使って文章書いちゃうか  ていうと、この話を身振り手振りでえんえんしてくれたサキ達の語り口調があまりにも達者だったからで。どんなに巧く書いても、あたし、3人称主語で彼女の物語のあの臨場感、出せる自信ってない。
 それと。
 つい最近、やはり同じサキが、地球の古代小説1話、訳して誕生日に贈ってくれまして。それがやっぱり1人称主語の、仮空のストーリィだったんですよね。
 それまで公式に、地球の文化史の一端を招介する為として直訳されていた“シショウセツ”てやつしかあたし“自分”をあっし示す主語で書かれた物語って知らなかった。あたしあの根の暗いなんかぐちゃぐちゃしてわけの解んない話ってきらいで。だからだいぶ以前にサキと議論しまして  “なんで地球ではこういう表現形態つくられたわけ?”
 あ、その地救語にもこの話、翻訳してもらえる予定だから、これだけのフレーズって不親切か……リスタルラーナ文明圏ではこういう形式の文学ってこれまで存在していませんで。だからとっても不安……自分で、うまく書けているのかどうか。
 どうも話がズレました。とにかく。1人称主語形式の小説のごく1部しか読まないで“不健全、意味のない思想”と決めつけていたあたしにサキがあらためて贈ってくれた話……面白かったんです。もの凄く。
 「地球式の分類でいくと、それって“文学”扱いはされていないんだよ  。」
 とは、サキの言。……どうもいまいち、あたしは地球人の物語観というものはつかみきれない。あの話あんなに面白かったのに。
 すっかり考えをあらため、“1人称主語”に惚れこんでしまったあたしは、ともかく実験作としてこのストーリーをみなさまにお届けしようと思います。
 だけれど始めに書いたように主人公はあたしではないので。“わたし”とサキは自分おことをきちんと発音して呼びます。
 
 それでは。
 むかし、むかし……と、実はつい最近のできごとなんですけれど、リスタルラーナ文学最盛期のもっとも正統な語りくちからこの物語を始めることといたしましょう。御用意は、よろしいですか? それではしばしひととき。
   むかし、むかし……
 
            宇宙暦0018.第9月.41日,
            ティリー、ことティリス・ヴェザリオ記。

 
 
 
                              

○ 1話終わったあとにラストとして
  “タイム”のエピソードもって来よう。

○ テーマは? とにかくエスパッション書きたい。

○ ラスト、てか後がきがわりに「どお?」
  「う〜ん。やっぱ実名出すのってなまずいんじゃないの?」
  とか、入れる? ソレル女史云々のふくせんとして。

○ あんまし大枚にはしたくねーなー。“俺と好”もぜんぜんメド
  ついとらんのだし。

○ とにかくこれ書くとしたらよほどいっしょけんめ書かなきゃ。
  んでもって本物の後書きに“実は姉貴と共同の物語なので”
  ての書くわけ。

○ ……だけどホントにマジに1人称で書くわけ  
  まあ、試作の1話くらいはいいんじゃないの? うん。

◎ 前書き(ティリー)  本編(サキ)  後書き(会話)
    あとあがき(まやと)、くらいの構成。

○ え、あたしの悪友たちの莫迦話につきあって下さっちゃって
  ありがとうございます、てんであとあがきはじめたいな♪ 

 
 
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