「サーキ♪」
 「
 「レイにね、頼まれたの。落ち込んでるからなぐさめてくれって。
 あたしじゃだめだ  って、すごく暗い顔してた。」
 「そう……」
 「それでね、わたし少しうれしかったの。」
 「え?」
 「ほら、今までわたしずっとおミソだったでしょう。わたしがいるとみんな気を使って、暗くならないよー、深刻な話題さけて通ってたでしょう。」
 「え、そう  かな、」
 「そうよ。だからわたし今日、わたしの目の前でレイが落ちこんで見せてくれたのって、そりゃ少しはびっくりしたけど、実はとてもうれしかったのよ。」
 「落ちこむと  うれしいの?」
 「ええ♪ だって、ほら、やっと自分も1人前にあつかってもらえたんだな  、みんなの役に立てるくらい大人になれたんだなー、って、満足感があるじゃない。」
 「そ、そうゆうもん?」
 「だからね、サキも頑張って落ちこんでてね。
 これからは、その分わたしがしっかりしててあげるから♪」
 
 
                .

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