『水の大陸』 〜ヤツィー族の伝承歌〜 II
2006年4月13日 連載 コメント (1)《空の王》から犯されて
《水の娘》が生んだ子は
水気を吸うこと能わずに
ははのなかでは溺れ死ぬ。
母は困って必死になって
泥をこねあげ押し上げて
小さな小さな突起を作り
子たちを水より外に出す。
すると無慈悲な風が来て
子らは今にも乾涸らびる。
母は困って雲靄となって、
ひよわな子らに被さった。
それを見かけた《空の王》
あまりに惨めで見苦しい、
わが子と呼べぬと罵った。
嘲りムチ打ち踏み敷いた。
《水の娘》が生んだ子は
水気を吸うこと能わずに
ははのなかでは溺れ死ぬ。
母は困って必死になって
泥をこねあげ押し上げて
小さな小さな突起を作り
子たちを水より外に出す。
すると無慈悲な風が来て
子らは今にも乾涸らびる。
母は困って雲靄となって、
ひよわな子らに被さった。
それを見かけた《空の王》
あまりに惨めで見苦しい、
わが子と呼べぬと罵った。
嘲りムチ打ち踏み敷いた。