神は無慈悲で浅慮であった。
[重さ]という名の罠をはり、
すべてのものを閉じこめた。
雑にまるめた泥団子の上に。

ひとつの大きな氷精が
[重さ]の罠に捉えられ、
泥団子に墜ちた衝撃で
砕け四散し滴となった。
 
罠の虜囚の全てのものが
水精たちを犯し喰らった。
さまざまな者に犯されて、
さまざまな子を水は産む。
 
無力な小さい水の子が、
[空の王]から犯された。
これがわれらの母である。
われらを産んだ母である。
 
 

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