序章
 
その日は夢と希望にあふれる24世紀最初の日だと
いうのに全世界をさわがしたのは『宇宙人』の三字
であった。
国連では各国代表が血そうをかえてどなり合い、
町からは市民がきえうせていた。宇宙人を見に出かけて行ったのだ。
宇宙人はリスタルラーナ(デネブ第7惑星)からの大使
だと名のり、そのつまも同行していた。
宇宙人たち(サーとケイトといった。)の声は美くしく、力強い
せっとくはしだいに地球人をひきこんで行った。

国連の議論はいままでになく白熱したがついに結論は
出た。地球にも宇宙時代がおとずれたのだ。
それから30年たったころ地球はリスタルラーナ星のえんじょ
のもとに科学力を発達させていた。そして第3の星、
リゲル第9惑星(彼らは自分たちの星をジースト星と呼んでいた)
といききすることにも成功し、ワープ航法を知った。
星間会議では、銀河連盟を作ることが決定されつつあった。
 
 
 
 第 一 部 
 
第1章
 
 記録はすでに山となりデスクの片すみに積まれていた。
 それをながめて長官は深いため息をついた。
「長官、お呼びですか?」 自動ドアがすっと開くとソレル女史がそこに立っていた。
「これを読んでくれたまえ」
 長官はつかれきった声で言った。
 ソレル女史 は すべての悪事の記ろくである書るいをうさんくさそうにながめた。「今までの事件よりはるかに大規模ですね」
「とにかくすわりたまえ……今日、呼び出したのはパトロール隊の事なんだが。 君も知っての通りこの一年というものありとあらゆる事件が跡を絶たない。そこでだ、今度、銀河連盟では、宇宙パトロール隊を決成することになったのだ……。」
「知っています。」ソレル女史が静かに言った。「その案は私(わたくし)が出したのです。けれど長官、今、われわれの必要としているものはただのパトロール隊ではありません!
「ただのパトロール隊ではない?」長官はいぶかしげにたずねた。
「そうです。超能力者のグループです。なぜなら1年間で事件がこんなに爆発的にふえたということは裏になにか組織めいたものがあると思ってよいでしょう。それはおそらく銀河連盟以外の未知の惑星あるいは組織だと思われます。彼らは……」
 ソレル女史がことばを切ったとたんクラース長官はもう反撃を開始した。
「ちょっと待ちたまえ。その考えはちょっと飛やくしすぎだと思わんかね。確かにわが銀河系には生物の発生が十分考えられる惑星はいくつもある。しかしそれならばどうして彼らは今まで攻撃を加えてこなかったのだ? それに“彼ら”がわれわれと同じ、もしくはそれ以上の能力を持った生物だとすると年代的にぐう然すぎる。 それから君は超能力者と言ったが冷静であるべき科学者に似つかわしくない夢物語だ。地球の神話の類(たぐい)だろう。われわれは今それどころではないんだ。存在しないものに希望をかけることはできないのだよ」
「そうですか……?」 ソレル女史はいたずらっぽい笑みを浮かべて静かに言ったがその声のひびきにただならぬものがあるのを長官は感じた。
「うわっ」次の瞬間、長官の体を持ちあげた力があった。
そのまま彼の姿は空中にとどまった。
「ど、どういうことなんだ!? おい! ソレル君!」
「長官がお信じにならなかった超能力の中の念動力(サイコキネシス)です。私(わたくし)の案に賛成していただけますね?」
「と、とにかくおろしてくれ。サイがどうしたって? ふう……」
「念動力(サイコキネシス)です。文字通り、念じただけで物体を動かす力です。長官がなっとくなさるまでいくらでもごらんに入れます。……サキ!」
 空間の1点ににごりができたと思うとあっというまに人物像が表われた。見るとまだ20歳(はたち)前の髪の長い女性だ。
「私の護衛のサキ・ランです。」それはたしかにソレル女史の声だった。しかしその直後に聞こえた声はちがった。
『サキ・ランです。よろしく。長官はテレポートをご存じですか?』
「なんだって? いったいだれがしゃべっているんだ!?」
『私(わたし)です。心から心へ話しかける、つまりテレパシーです。これも超能力といわれるものの1種です。』
「じゃあ、君は、その……つまり……超能力者か?」
『そうです。私のほかにあと2人います。長官さえ承知していただければ、     隊はすぐにも決成できます。』……ここで初めてサキは口を開いた。
「おねがいです。長官」

「ウム…………」 2人は息をのんで待った。
「よし、わかった。ソレル君、君にすべてをまかせよう。がんばってくれたまえ」
「はい…… ありがとうございます」 同時に2人の姿はかき消すように なくなった。長官はつぶやいた。
「テレポート……だな?」 そしてにが笑いをした。
  
     ◆●◆●◆
 
 
 .
 
     ◆●◆●◆
 
 エスパッション号のコンピュータールームでは2人の少女が仕事を続けていた。そこへ2つのかげがあらわれ、またたくまにソレル女史とサキの姿になった。
「あら! おかえりなさいパトロン。おかえりサキ。クラース長官はなんていってましたか?」
「大丈夫、賛成してくれました。それよりあながたたの方はどうレイ? 有能な超能力者がどれくらいいるかしら?」
「ばっちりです。ケイの作った超能力反応装置はすごいんだから。ねぇケイ!」 ケイと呼ばれた少女はちょっとはずかしそうに笑って言った。
「今 キャンベラ 大陸を調査中です。今までの反応はケリー半島のイベリア国カシミール市(シティ)あたりに1つ、ディスカーナ大陸のソウリィ国リディア農業地域あたりに1つ、かなり強い反応がありました。それとあまり強くないんですけどディーノ島のラヴァ市(シティ)に1つ……あっそれからエスパッション号内部で反応があったけど、これは私たちだと思います。」
「そう。じゃあジースト星と地球への発送準備は私たちがやるから、あなた方は記録を続けてちょうだい。サキ、手伝って」
「はい」
 
     ●     ●
 
調査の結果、特に強力と思われる超能力者は、リスタルラーナ星にはシシリィ・カーク、ビスタ・バタケット、レニオン・シーザの3人。ジースト星にはトリーニ・ユウ、コーナ・フレークスの2人、地球にはマリーネ・ノザキと、エリザヴェッタ・アリス・ドン・レニエータの2人がいることが判明した
「合計7人。これじゃ、あなた方全員にとびまわってもらわなくちゃなりませんね。」
「ふえ〜〜。パトロンひと休みしましょうよ」
「なにいってるんですか。サキ、あなたは地球へ行ってちょうだい。レイはジースト星へ、ケイはここに残ってね。調査期間は1週間。時間の余った人は休にしていいわ。パスポートはクラース長官に頼んでおきます。」
「わお、行ってきまァす」
「サキったら!」レイがさけんだ「地球までいっきにテレポートしようなんて考えないでよ。あなたってば自信過じょうなんだから」
「あなた方にはワープ客船を使ってもらいます。出発は今日の20時30分、1週間後に折り返しでもどってくるからそれに乗ってね。」
「あらやだわ、あと30分しかないじゃない。サキも荷作り急いだ方がいいわよ」レイはそう言うと自分の個室へ飛びこんで行った。
「荷作り!? あたしそんなもの苦手ちゅうの苦手。ケイいっしょに見てくれる?」
間もなく3人はそれぞれの部屋  レイは殺風景なほどさっぱりした、サキは荷作りでめちゃくちゃになった、ケイは少女趣味にかざりたてたお城  を後にリスタルラーナへ向かう宇宙タクシーを拾った。
「ねえケイ。なんだってこんな大きな荷物になったの?」サキが言った
「ごめんなさい。だけど最低限必要なものだけよ。お金とパスポートとねまきとタオルと超能力者メモと薬を少しと着がえを6組と……」
「着がえが6組もいるもんですか、たかだか1週間! それに薬なんて!」
「やめなさいよサキ。ケイに荷作り頼んだのはだれでしたっけねえ?」
「お客さん。そろそろ宇宙空港に着きますよ」
サキとレイがワープ客船に乗りこんだのは発進10分前だった。
 
     ●     ●
 
ベルト着用のランプが消えるとサキはあらためて窓の外を見た。
何度見ても見あきることのない光景だった。黒い空間とついいましがた後にしたリスタルラーナ星の緑の輝きがおどろくほど調和し、そのむこうにはリスタルラーナの太陽、デネブが青白い光を放っている。
サキは宇宙は6度めだったが思わず感嘆のため息をついた。
やがてリスタルラーナ星の光が消えかかるころ、ワープに入る。
距離は1500光年、時間にして数秒、再びベルト着用のランプがついた。
「これよりワープを行います。お客様はベルトをしめ、座席によりかかって下さい。
秒読み開始。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0!」
サキはエレベーターに乗ったようにすっと体が浮くのを感じた。
目の前がぼーっと暗くなり、どこかで女の子が「ママ!」と呼ぶのが聞こえた…………。
はっと気がつくと船内はざわめきを取り戻していた。
『困ったな。ワープするたびにこうぼんやりしていたんじゃ宇宙では手も足も出ない。なんとかしなくちゃ……』
その時、客席の片すみで、地球だ!の声があがった。
リスタルラーナの緑とはまた違った美しさを持つ蒼い地球は、すでにその姿を大きくのぞかせている。
地球人はもちろん、リスタルラーナ人もジースト人もそれを見つめた。中には、リスタルラーナと地球の美しさを競って口論を始めた者もいる。
宇宙船はバン・アレン帯を通過し大気けんに突入した。
窓は熱に強いジースト産の亜けい砂性クリスタルなので、
とざされはしなかったが、断熱性はないので船内の温度は少しずつ上り始めた。窓の外には紅の炎が流れている。気温は30℃をこえた。冷静で事務的なアナウンスが聞こえた。
「本船ではただ今、冷房をフルに活用してしております。もうしばらくのごしんぼうを願います。放射熱をさけたい方は右手の黒いボタンを押して下さい」
重力コントロール装置が発明されている現在では、ものすごい加速度も無重力もまったく気にする必要がなかった。そしてジーストの真夏よりははるかに楽な大気けん突破が終わると宇宙客船は水より数倍も比熱の大きい特しゅきゃく用水の底にほてる体をしずめた。
数分後、サキは半年ぶりに地球の土を踏み、地球の空気をすいながら日本へ帰りたいと思った。南極であろうとサハラ砂漠であろうと、ここアメリカNASAの宇宙空港であろうと地球にはかわりなかった。なつかしい地球。しかし日本にはわが家と家族が待っていた。幼いころ近所の子とけんかするたびに、おまえは優れているのだとかばってくれた母。だれよりもサキに似て超能力の素質のある父。10才近くも離れていて、めったにけんかをしたこともない弟。けれどサキの頭にはさっきから同じ言葉がひびいていた。『時間の余った人は休にしていいわ』
そう、仕事が先だ。サキは欲望にうち勝った。そしてポケットから超能力者メモを取り出すとそれをながめた。1番マリーネ・ノザキ、住所ブラジル首都ブラジリア半島区付近。ブラジリアまで飛行機か、1時間で行ける。クラース長官のフリーパスポートなら、どこでも通用するわ。
 
     ● ◆ ● ◆ ●
 
 
.
 
   ● ◆ ● ◆ ●
 
一方レイもジースト星の宇宙空港に着いていたが、レイの心は彼女の部屋と同じように殺風景なほどさっぱりしていた。彼女は1年以上もジースト星に来ていなかったが、感傷などにはつきあわず宇宙船の中で練った計画どおりに動いた。
幸運なことにレイはワープの真っ最中でも考えごとにふけることができたし、それは彼女の自慢できるものの1つである。
レイはこの手を使って今まで何度もサキをへこませてきたことを思いだし、ひそかにほほえんだ。しかし口からもれたつぶやきはまったくちがうことを言っていた。
「まずは大使館のトリーニ・ユウさんね」
大使館に住んでいるということは考えに入れる必要はない。住みこみのそうじ婦から大使その人まで実にさまざまな人がいるからだ。
レイは受け付けへ行くとソレル博士の使いだと名のり、トリーニ・ユウさんを呼び出してほしいと言った。ソレル女史の名も、また、かなり知れわたっていたからである。
レイは応接間へ通され、数分彼女を行った。表われたのはまだ17、8才の少女だ。レイは立って彼女と握手した。地球からもたらされたこの奇妙な風しゅうは非常な親しみを呈する。
「私がトリーニ・ユウです。」自己しょうかいによると彼女は大使の秘書ということだった。
「シスターナ・レイズです。よろしく」
2人は向かいあってすわった。レイはユウの目を見つめた。ユウの目は困惑の色を浮かべた。レイはユウの心に触れ、その強さを確かめた。大丈夫、これならまずいことが起こっても記憶を消してしまえる。
「失礼。さっそくですが、あなたは超能力者ですね?」
これはユウにとって困惑どころではすまされなかった。
「は…………? あなたは私をからかってらっしゃるのですか? ジースト人ならだれでも……」
「そのことではありません。ではあなたは自分の力に気づいていないのですね。あなたは超能力者です。ためしにその花びんを浮かせてごらんなさい。」
「何の事です!? 私はそんなものじゃないわ!」
『でも、私の声が感じられるでしょう?』
レイはごく弱い思考波をユウに向けて投射してみた。そしてユウの顔色がそれとわかるほど変わっていくのを見ながら、彼女の能力をどれだけひき出せるか、不安に思った。
「そんなはずないわ! 私がそんな……ああ!」ユウは叫ぶなりテーブルに突っ伏して動かなかった。彼女が泣いているのをレイが知ったのはだいぶ後になってからだった。ユウの落ちつくのを待ってレイは熱心に説得した。初めは夢の中の悪魔見るような顔つきだったユウもだんだんうなずくようになった。レイはすべてを説明し終わりテレパシーで賛成を促した。ユウもさっきのような激しい表情は見せず、落ちついて思考波を送り返してきた。
『わかりました。わたしも協力させて頂きます』
 
     ●     ●
 
コーナ・フレークスはもっとちがっていた。彼女は大きなひとみでレイを見つめ、何も言わず部屋にまねいた。そしていきなりテレパシーで話しかけた。
『私にご用ですか?』
レイは驚いてひと言も発せなかった。コーナ・フレークスはさびしげに笑った。
 
 

                        (未完)
.
 
 第1部
 
第1章 リスタルラーナ
 
宇宙船はうす青い大気につつまれた、太陽系第3惑星へ接近しつつあった。船内のスクリーンにくっきりと映った星の姿は、それをながめる者の心を魅了するのに充分だった。
「美しい星だ。われわれのリスタルラーナにそっくりだと思わないか、ケイト?」
「ええ。話には聞いていたけど、こんなにきれいだなんて……。こられてよかったわ、    。本当によかった。    たちに最初に受け入れられるのは私たちなのよ。」
「うん。だがなまやさしいことじゃないぞ。調査隊員の報告では彼らはまだロボットと原子力の初期段階じゃないか。はたして異星人のわれわれを受け入れてくれるかどうか……」
「そうね。……でも私たちはそれを成功させるために来たのよ。    に私たちの存在を知らせ貿易を始める。そりゃ初めのうちは、私たちが1方的に面到を見てやることになるでしょうけど……。でも失敗したら、はるばるリスタルラーナから150シタレムも旅してきたかいがないじゃないの」
「わかってるよ。そのために君と来たんじゃないか」
 
 
 
 
(※ 続きの原稿、行方不明?みたいです………………★ (T_T)”)
 
 
.
 
 3/29
 
 地図が書けるようになるまでは、ダレムアスには手をつけぬこと!
 
 
 ◎ 設定表
 
 題名 未定
 枚数 600枚前後
 分野 S・F、超能力者。
 
 舞台 S・S・S、人工の独立した宇宙島
 時代、宇宙平和歴 11〜12
 主要登場人物
  主人公 サキ・ラン    地球人、♀、11歳
  ヘレナ・ストール      〃  ♀ 13歳
  マーメイド・ブルー    〃  ♀ 14歳
  ティリス・ヴェザリオ   リスタルラーナ ♀ 14歳
  フォレル・S・ベルアイル  〃  ♀ 12歳
  ロジャー・コール      〃  ♂ 12歳
  ソレル女史         〃  ♀ 29歳
  ドク・マリア        〃  ♀ 31歳
  学長            〃  ♂ 50代
  ティリーの叔父       〃  ♂ 20代
  教授           地球人 ♂ 30代
 
 
.
(※ですので、それぞれの顔のイラスト付きなのですが、
  皆さまに、お見せできないのが毎度……、以下略☆)
 
 
ディリス・ヴェザリオ(リスタルラーナ)
 黒髪 黒眼 身長150cm
 S・S・S生徒会 教課委員長
 無類のドジはサキと匹敵する
 年のわりに親しみやすいので下級生に人気
 フォーラの唯一の親友
 「あはは☆ 笑ってごまかせ自分の失敗っっ」
 
フォレル・シェットランド・ベルアイル(リスタルラーナ)
 金髪 緑の目 S・S・S生徒会長
 全課目首席
 「失礼します」
 
ヘレナ・ストール(地球)
 髪 薄茶 眼 薄茶
 ファーストアロウ生徒会 副会長
 
マーメイド   (地球?)
 ちこく常習はん マリンブルーの瞳
 
ドクタ・マリア(リスタルラーナ)
 S・S・S校医、ソレル女史の幼なじみの一人
 「むちゃだ」
 
 ラディ (ジースト)
 黒髪 紫の瞳(片目のみ)
 ジースト国立第一大学 全学年首席
 
 
.
                       目     髪

サキ・ラン     17才 地球人     青っぽい灰色 灰色

シスターナ・レイズ 17才 ジースト人    金色    水色

ケイ・エレーヌ   15才 リスタルラーナ人 緑     茶色

エリザヴェッタ・アリス・
 ドン=レニエータ 19才 地球人      緑     金色

トリーニ・ユウ   21才 ジースト人    紫     黒

マリア・ソレル   35才 リスタルラーナ人 うすい青紫
(としをとらない)             プラチナ・ブロンド
 
リアイア・ティル  13才 ジースト人    うす紫   うす紫
(両耳なし)

オーダ・ティル・
  プラウディ伯爵 19才 ジースト人    金赤色    色
(ひたいに傷跡)
 
 
 
 
ジースト二連星国家 首都はアンガヴァス、もう一方はジレイシャ。
          ジレイシャはかつて超能力者だけの星で
          アンガヴァス人を支配していた。
 
 
.
 
・ ソレル女史「……あなた……私と同類のようね?」
  鋭    「どちらの意味で……?」

・ ソレル女史
  本名 マリア・ソレル。リスタルラーナ人。一級科学者。
  専門分野−特になし。エネルギー使用最優先権保持者。
  B級能力者でエスパッションスクールの責任者
  ホームズ並の麻薬常習者。
 
・ スタークイーンに流れ込む輪廻の輪
 
・ レイのセリフ → サキへ


・ レイの両親はE級ゼネッタ。後B級市民権獲得。
・ レイは突然変異体であるから能力の強さがわかれば即銃殺刑。
・ 三つの時に管理局へ密告され、ゼネッタ部落へ。
・ 両親、拷問の上 公開処刑。


・ ティリー → サキへ。
 「え、まあね、ちょっとした脱サラ。深いワケなんて  
  かなわないな、サキには。全部わかっちゃうんだから。
  そりゃあね。科学は大好きで、あきらめるのはつらかった。
  これでもずい分悩んだんだよ。でもね、自分で自分に
  尋ねてみたんだ。科学と本と、どっちが好きかって。
    後悔は、しない。」
 
 
 
・ 深遠、空間も時も超越して。ただよってゆく。
  “死”に到たつするまでの 束の間のひととき……

・ 最終は、ガンダムによらず、SSS999の惑星メーテルのように。

・ ケイとコル。ユリスはケイの胎内へ。
  ユリスはサキの、(したがってレイのも)とヤンの記憶、
  さらにサエムに続く人々の記憶を全てうけついでいる。

・ サキやマーシャたちが持つ一種神霊的な技、“心を飛ばす”

・ ゼネル(物を成し得る力) → ゼネッタの語源。
  物質文明のひずみから生まれて物質文明と反撥。
  機械の助けを借りずに重い物を動かし、遠くと
  連絡をとる精神エネルギー。
  初期のゼネッタは意志・情報の伝達手段として
  テレパシーを使うが、感情や思想を読みとることが
  できるような人物の出現は被差別階級に落とされてから。
  ただし、この別種の能力はゼネッタの中で目立たないだけで、
  異質の性格を持つ。
 
・ エスパッション研究所員たち
  リスタルラーナを主体に最年長45〜6歳から。
  エスパーへ移行する過渡期的存在で、テレパシー、
  読心、透視、予知など受動的な力。
  ソレル女史など後期の幾人かは潜在意識下で他人への働きかけ、
  普通人に語りかけること、精神攻撃、危険からの瞬間回避など
  弱B級なみの能力を持つ。

.
 
 “お話”ノートより

(一番最初の設定−小五当時−、および文書ストーリー)
 著者 K子−合作だった−
 
 
 リスタルラーナ = デネブ第7惑星
 大使   = サーとケイト
 ジースト = リゲル第9惑星

「それから君は超能力者と言ったが、冷静であるべき科学者に
 似つかわしくない夢物語だ。地球の神話の類(たぐい)だろう」
 
 同時に二人の姿はかきけすようになくなった。長官はつぶやいた。
「テレポート……だな?」 そしてにが笑いをした。 』
 
 パトロン = ソレル女史  長官 = Mr.クラース
 
『ケイの作った超能力反応装置』(?! 彼女化学専門じゃなかった?)
 
「荷造り!? あたしそんなもの苦手中の苦手。
 ケイ、いっしょに見てくれる?」

『間もなく3人はそれぞれの部屋  レイは殺風景なほどさっぱりした、サキは荷造りでめちゃくちゃになった、ケイは少女趣味でかざりたてたお城  。』
 
『「ねえ、ケイ。なんだってこんな大きな荷物になったの?」
 「ごめんなさい、だけど最低限必要なものだけよ。……」
 「着がえが6組もいるもんですか、たかだか1週間!
  それに薬なんて!」』
 
『中にはリスタルラーナと地球の美しさを競って口論を始めたものもいる。』
 
 


 ジースト星間国家の歴史

(ジレイシャ)         (アンガヴァス)
  |
  | 人類科学の発展
  |
 5000 最終戦争    → 一部、アンガヴァスへ移住。
  | 超能力者社会の形成    発展
  200 アンガヴァスへの進撃 …… 統合
  | 超能力者の圧政時代、科学の衰退
 1600 革命
  | 人類社会の復興、化学の発達
  200

 
 


 ソレル女史の車爆発
 なぞの通信   リラとボスの出現
 8人のエスパーによるサキの攻撃  V・Z団の出現
 
 
 リライアの死
 オーダの死

 
 
 へェ、レイにそんな特技があるとは知らなかった
 なによ あたしに子供の世話ができちゃ悪いかね!?
 だいたい 6年もここにいたんだから いやでも覚えるさ
 
 
 よしよし どうしたの? こわい夢でも見たのかな?
   普通人(ジュアリー)がくるの! 追いかけて来るの!!
 
 
(※サキ・ランが「失礼!」と言いながら後ろ手にドアを閉める、
  無地の大学ノートにGペンと墨汁(?)でペン入れ!!してある!!
  イラストあり。
【初めてジースト星へ行ったところ、14才で17才といつわっていた。
 身長168cm】との注釈つき。)

 
  
 

 サキ → アビス・クリア    )
 レイ → アリサ・エフレモヴナ )→ 残留思念の強さによる偶然
 ?  → ?          )←……※
 
 
   ああ、まちがいない、この詩(歌)だ
 わたしが作ってサキに送った……
 まちがない
 アビスはサキだ アビスは……



わたしはネェ 前世の記憶が残ってるのよ
だれも信じないけどね……
  人を探してるんだ
一生かかっても 探しだして どうしても
償なわなきゃいけないことがあるんだ



ソレル女史は心の病気なんだ
10何年か前にサキって人が死んでからずっとだよ
女史と18ちがいだったけど、女史はあのとおりだから
娘のように妹のように友だちのように サキを愛していたよ
女史は、サキやその仲間たちが死んだのは
自分のせいだと思って
10何年もの間 苦しんできたんだ……
アビス、あなたならできる
いや、あなたにしかできないんだ
女史を助けてあげて……


どこかで会った  もしかしたら!? ……→※

  ねぇ、いつか、どこかで会ったことがないか!?

 
 
 
 
 われわれは、あなたがいままでいた

 宇宙の属している、この超空間にある
          (つまり三次元ですね)
 魂を管理しています。
 
 魂たちは○次元にある“泉”より生まれ出でて
 
 成長するに したがって より複雑な次元世界へと
 
 進むのです
 
 次元の数がふえれば疑問の数もふえる
 
 あなたは この一生で 驚い的な進歩をとげ
 
 ましたが
 
 まだ数多くの疑問を残しています
 
 もっと見て 聞いて そして考えていらっしゃい
 
 全ての疑問が解結した時に
 
 四次元への扉が開かれます
 
 
 
.


 ……むだよ……
 いくらあなたの超能力だって
 これだけの傷は治せっこないわ
 全身ズタズタで
 まだ息があるのが自分でも不思議なくらい
 それより手を貸して、
 わたしの体から、わたしの心だけを
 引っぱり出してちょうだい
 早く!! あなた、わたしを見殺しにする気!?
 
 −−−−−−−−−−−−−−−−
 
 これでいいわ…… さようなら サキ
 一ヶ所に長くは いられないのよ
 広がって 広がって ……ああ
 体がないって なんて 自由なのかしら
 一ヶ所にとどまれないかわりに
 同時にいろんなところにいられるわ
 わたしあなたと話しながら地球の方まで来てるのよ……
 ……だんだん眠くなってきたわ…… 本当にさようなら サキ
 死ぬんじゃないわ 眠るだけよ
 宇宙中どこにいてもあなたを見ているわ
 困ったことがあったら思い出してちょうだい
 さようなら サキ いつまでも愛してる…… 
 
   

 
 

(※新生ジーストの「首相秘書」が、
 「う〜〜〜!! 寝不足じゃ!!」とうなりながら、
 「はい! こちら首相室ですが!!」と電話をとっている、
 シャーペン描きのイラストがあるのですが……、以下略w)

 
 レイの姉さんがわりだった女性。
 彼女はレイのたった一人の友だちであった少年に恋していました。
 年上ということで口に出せない想いを、
 レイは、その彼から気ままに受けています。
 
 監視機破壊の最後の瞬間、レイが戻れなくなったのも
 そのせいなのです。
 彼女は一しゅん、レイを憎み、「戻ってこなければいい」と
 思ったのです。
 
 でも、レイの死んだあとも、彼はレイだけを愛しつづけます。
 そんな彼に再会したレイは……
 すでに昔のレイではなく、前のような愛情は抱けません。
 そしてサキを愛していることに気づいてしまったレイ。
 三人はお互いにかなわぬ恋を 永遠に抱きつづけねば
 なりません。
 
 
 
 

 
 急いで脱出しよう。
 ここはすぐに爆発する。
   戦いは終ったの?
 
 いいや、これから始まるんだ。 


 
 
(注:
 >監視機破壊の最後の瞬間、
 ジースト・ゼネッタの復権をかけたクーデター
 (武力……ならぬ超能力……蜂起)の、第一歩の作戦。)
 
 

 
 超能力者たち
 
 第一部 憎しみを食う樹(サキ)
 第二部 社会機構   (アビス)




 
          名 姓
 地球新式    サキ・ラン
 リスタルラーナ ケイ・エレンヌ



 喰憎樹  喰鬼樹  
 
 
 
.

1 2

 

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