現在、こちらの世界大野市(大野藩4万石、幕末期、藩政改革に名君出る。言葉はきっぱり京系の関西弁。)にいる。少なくとも、「どこが違うか」「何が見えてないか」は見えてくる。ちなみに大野高等学校は文化祭準備の真最中。スキー場のある地方であるからして、夏休みは既に終了している模様である!!
清たちは、部活は?

 あちらの大野より気温・湿度ともに高く、耕地(稲作)面積は比較にならぬ位まったいらに広く、城の天主部分だけが突出した小高い丘の上にある。8月下旬現在、田んぼは淡緑から緑と茶の消え残った薄黄金色にかけての豊かなグラデーションであり、もう半月から一ト月のうちには刈り入れが始まるだろうと思われる。淡紅色からピンク、白のサルスベリが咲いていてあざやかである。四囲の山並は、高低差こそあるものの、標高は低い。
 
 私の大野市はありそうで、ありえないもの、になるだろう。
 閉鎖社会であり、地理的に隔離されており、かつ広い空間を専有している。電波社会への対応の遅れから『現代化』こそ遅れたものの、近代西洋文明の導入はいち早く、幕末・戦後ともに商魂たくましく乗り切った。資源・技術力ともに優れており、産品への誇りも高く、また、外部に売れなくても食っていけるだけの食糧自給量もある。都市との遠さ、交通の不便さを、むしろ好んで保っているような風潮もあり、江戸期土着文化、明治の西洋建築と習慣、現代を先取りした思考が混在している。(地域的には下町及び周辺山間部、城跡周辺のお屋敷町、駅周辺の商業・観光竹、が、 "大野" であり、新興外部資本系住宅地はヨソと見なされている。(ナカの友達がいればナカになる。)

類似と相異を煮詰めて行くと、だいぶん濃くなるね。


1990.08.24.高山ビジネスホテル泊(<ここは比較的夜の遅い町。)

  "プライバシー" の為に3,000円の差額を払える人間になってしまった(これは2人で泊まれば2分の1である)。単に天照寺YHが好きくないという事もあるのだけれど。
 一泊二食付7,000円で時間帯の不自由な旅館よりは食事ヌキ5,000円で先払い、何時でも出られるBHの方がリーズナブルである。おかげで今夜の夕飯は途中で買ったクッキーとトマト(無添加・無農薬♪)だが☆
 
 アルミサッシの防音の窓とクーラーと、いつまでも灯りを付けていられる時間的自由さ、社交会話に気を配らずに私事(原稿)に没頭していられる精神的自由さ、……の相乗効果は3,000円に値するか否か。
 ……単に5,000円札をパッと払っちゃった自分におののいているだけではあるが。(<これってほとんど自主的な取材とカンヅメ☆ はやく編集さんにたかれる身分になろう☆)
 
 (ひとつ気がついたのだが、ねまきとタオルがいらないとなれば荷物が大分減らせる。あと、お風呂が自由に使えるので、洗濯(と簡単な調理!)も可能な訳だ。……これって大分おいしくない? (お湯もあるので、お茶っ葉も持ってくればなお良い)。
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 標高900mの美濃白鳥〜庄川(牧戸)は、美しいコースであった。("桜喫茶"は写真とれば良かった!)(涼しくて水が清い!)稲穂はまだようやく形を整えたばかりでややくすんだ淡緑。とがった葉先のそよぐさまがまだ硬い感じで美しい。サルスベリの紅とオレンジの洋花。大型の紺色の蝶が風に乗って回遊している。とにかく水! 水の音!! 街路のはざまに水路がある、というのは大野に似合うかどうか? 美濃白鳥の長良川をロープで仕切ったプール、というのは、必ずあると思う。庄川〜高山間のバス1時間コース(1,800円)はもう1度逆行してみる価値があるかも知れない。(途中に Owk Village !) 白鳥神社も見に行きたい。
 
 建築は幅広で低めの、屋根の傾斜のゆるい入母屋造りが主体になっている。屋根をささえる基部の板の曲と彫り飾り(sのようなの)が、特徴的で良い。白塗りの壁に明るい茶色か黒に近い濃茶の、、太い柱と腰ばめ板。屋根は紅い金属か黒がわら(辞書も持って来るべきね★)。白塗り部分の多い羽振りのよさそうな建物など、小京都なぞというよりスイスの山村の風情がある。二階部分の窓の手すりに布団やはちうえがカラフルである♪
 

 庄川村の "桜喫茶" の、超簡単なスケッチ。
 上、和風。下、洋風。色の統一が美しい♪

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索