エスパッションスクール自習室風景映写室から高学年組が騒ぎながら出てきたところで、リアその他が待ちうけていてエスパッションに関して質問。
リア・オーダを率先して追ったのは、自分の立場が危うくなっているミュータントエスパーだった。
『癒えない傷跡』 設定資料 I
時期……宙暦17年(リスタルラーナ暦2661年8〜9月ごろ)
舞台……主としてエスパッション号内(リスタルラーナ上空にて)
形式……普通の小説形態。サスペンス、もしくはミステリー。
心理描写は終盤に持ち込むまで極力抑えること。
行動のみにて表現。
舞台背景……帝国社会とゼネッタについて。
エスパッション組織の概略。
挿話……リアとオーダの生い立ち、2年前のサキとオーダの会見。
荒筋第一稿
・1人で出かけたソレル女史が狙撃されてテレポートして帰って来る。すっとんで行ったサキが待ち伏せを受けて捕まりそうになり、一合戦やらかしてスパイの情報を得て帰ってくる。で、首脳会談。エスパッション全体が不安に騒ぐ。
そんな中でエスパッションの中でもあいついで2件の殺人が起こり、外ではQQQの調査にサキたちが奔走する。ある時リアに不信を抱いてつけていったサキはオーダを見つけ、リアの生いたちと重ねてその事を誰にも言えず悩む。
リアがQQQへ戻った後、凶悪な計画をかぎつけたサキは一人で前後の見境もなく乗り込んで行き、そこでリアが死ぬ。
サキが殺したと思い込んだオーダに追いつめられたサキは反撃できずに殺されそうになり、土壇場でレイがオーダを射殺する。
第二稿
・ 自習室風景に始まってホールでサキは新入生(ニュー員ロール)相手に雑談していた。そこへ一週間ばかり選挙運動もしくは政権争いで飛びまわっていた女史と、その護衛役のレイ初め数人がどやどやと戻って来、レイはすぐ用があると言って帝国へ。他の連中が自習室へ引きあげてから女史がまた出かけようとするので今度はサキが随行を申し出るが、私用だし誰も知らない約束だからと断ってソレル女史独りで出る。サキ一抹の不安。
・ 数十分後に画像抜きの遠距離音声通信がサキ宛に入る。サキ青ざめた顔をして「ソレル女史が捕まった、行って来る」。場所はどこと聞かれて答えないサキにエリーが言ったところでわかるわけがないというと、ホールの中のだれかがスパイだという。サキが出かけるのを見届けた少女(もしかしたらリア役は少年)の謎の通信。
・ 指定の場所へ着いたサキは、ソレル女史が単にエサにされたに過ぎず、本命は自分だったと知り、わけが解らずとまどう。拉致されそうになって無我夢中に争い、気がついたらテレポートして安全圏までのがれていた。で、理解できないまま、帰る。
第三稿
第1章《エスパッション》
舞台・時代背景の説明と人物紹介。
サキが本の説明
女史一行が帰ってきて、解散。
第2章《ゼネッタ》
一休みしてレイ、ソレル女史でかける。徹夜した感じのサキが
朝起きの連中とコーヒーなど飲み始めた頃に音声通信が入り、
サキすっとんでゆく。ちゃんちゃんばらばら。
第3章《Q.Q.Q.》
レイの話。
第四稿
第一章はエピローグとこみで、《エスパッション》の詳細には言及しない方が、2話・3話とつなげる時の効果がおもしろい。ついでならESPAってこともふせとく。
“幕間”は消して、少なくとも前半はサキのみ中心で進めて行く事。
第二章《ゼネッタとESPA》では、大体サキの超能力に関しての説明は終え、ゼネッタとESPAの現・実情について議論……と言うか会話形式を主体に進めて行く。ピノは消してゼヌ対サキ。
第四章あたりでアルジスとゼラエの死体(エア・ロック)が発見され、
五章か六章でソレル女史のエア・ジェットに爆薬を仕掛けたと報告している“少女”をリュティンが発見。ダスターシュートに詰め込まれる。その後“リア”がリュテインは家へ帰ったと報告する。
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