上つ昔 一人の女神ありき
 
 ルマルウンという名の女神ありき

 女神ルマルウン 他の神々と違いて

 その魂(こころ)をば 水晶の中に住まわせたり

 淡色の紫水晶の中に住まわせたり
 
 
 
          (女神イラスト)
 
 
 
 
       ルマルウン 大地(ダレムアス)に生きる神なれど
 
       天(あま)つ神人(かみうど)のごと美(かな)しければ

       神々 皆 かの女神(ひと)を愛すなり

       人間(ひと) 皆 かの女神(ひと)を愛すなり
 
 

            
 
 それを持つ者の願いなら なんでも一つだけかなえてくれる
という上(かみ)つ昔の魔法のかかった 宝玉 "ルマルウンのかけら" 。
ただし"正当な持ち主"よりゆずり受けたので なければその力を
発揮しない。

 ある日、山すその小さな村に住むオテンバな少女マシカは
山奥の小さな湖水に一人の美しいエルフが舞いおりて来たの
を見つけた。
 エルフは月立(つきたち)の国の女王に仕える騎士であり、大事な伝言を
たずさえて急ぎの使者としてつかわされたのだが途中 肩に傷を負って
手当て のために一時おりたったのだった。
 マシカの家で手当てを受けたエルフは 一週間後 マシカに対する愛を告げ、"ルマルウンのかけら" をマシカの手にのこして旅出った。

 数年後(ダレムアスでは5・6年ぐらいではほとんど年を取りません)
マシカの村に一人の放浪騎士がやってきてマシカの家に泊まった。
彼は実は都からおちのびてきたマーシャル王子で あったのだが、
身分を偽り ヤスカと名乗っていた。
 ヤスカは どこか妹姫におもかげの似たマシカを愛するように
なり、二人はよく遠乗りに出かけた。
 しかし、山奥の城に住むボルドムント鬼王がマシカの容色に
目をつけ(ロリコンッ)てヤスカを殺そうとし、マシカは王子を助けるために
宝玉を使ってしまった。
 さらわれて行くマシカから宝玉を受けとった王子は必死でマシカ
を救い出したが傷を負い、鬼王と相打ちになって死んだ。
   この時、フェイリーシャの形身である "白の破魔弓" がマシカの手に残された。
さらに 数年たって マシカのもとへ マーシャが訪れ、再び勢いをもちなおした鬼王がマーシャの命とマシカをねらって村に襲いかかった。
 村人たちは自らを犠牲にしてマーシャとマシカを地下道から逃がし、村は鉄砲水につぶされた。
 マーシャと わかれたマシカは 髪を切り、エルフを探して旅出った。
 
 

「 リーシェン …… セイウィラ -(兄妹)- フェル=マシカ
| グアヒ   ……… || ………………………………↑
| マライアヌ ……  皇
? ティアス



○ 神代 …… 4世界神(ルマルウン悲話)
○ 前代 …… セイラの降嫁
○ 現在 …… フェル、マシカ
        マリシアル、マーライシャ
        鬼王(<重要!!)ステロタイプ悪役or
              被差別民族の長?



「わかたれた血筋を戻してはなりませぬ。
 それはただの郷愁にすぎないから」

 扉はきつく閉ざされておりました。そろそろと火の手がのまわりはじめた奥宮の広間の中央に、彼女はひとり毅然と立ち尽して何事かを待っていました。足音が聞こえて来ます。疲れ切った、けれどどんな深傷の痛みをも忘れて果てて、ただにひた走って来る足音なのでした。待っていた貴女はわずかに扉に、歩み寄りたげにして止めました。
 「マーイアラフ!」
  彼は取りつくなり激しく扉を打ち始めました。
 打ち砕かんばかりに扉は激しく乱打されました。
 「マーイアラフ! 居るのだろうそこに。マーイア!」
 青銀の光が輪郭を透かし、飛仙の力が扉を押し開こうとします。貴女はためらわずたおやかな腕をあげ、碧の輝やきが放たれて扉を包みこみました。
 「マーイアラフ、何をする?!」
 「お静かに、兄上様」
 飛仙一族の貴女は、    ました。
 「皇(おう)陛下にはすでに御他界なされました。今や奥津城になろうとするこの宮へ、何の用がおありで騒ぎを持ち込まれようというのです。」
 「マーイアラフ! そなたは……」
 扉の外で、妹の決然とした声を耳にしながらなおもその結界力を打ち砕こうとむなしく振り当てた両腕に、がくりと体を預けて彼は声を絞り出しました。
 「……頼む。出て来るのだ。マーイアラフ。私達にならまだいくらでも逃げのびる途はある。出て来るのだ。死が怖ろしくはないのか。」
 「兄上様、皇は亡くなられたのです」
 「マーイアラフ! そなたは未だ千年と生きてはいないのだぞ!」
 「……故意に、お忘れですか、お兄さま?」
 燃え広がる炎の広間の中で妹は美しく微笑みました。
 「節を通させて下さいませ。わたくしは、皇に嫁した、ダレムアスの女皇(めのきみ)なのですよ。人の子たる皇陛下の命数に、殉じます」
 「マーイアラフ!」
 「仙女皇セイラ。あなたがたを悲しませた娘(セイ ウィラ ノリ ウィラ ウァマ)、ですわ。お許し下さいませ、皆を嘆かせたわたくしの、これが最後の我がままですわ」
 エルフエリは力を失い、扉に背をもたせました。
 「そうか……」
 「わたくしは、短き生を自ら選び取ったのですから。それが予定より早まってしまったとは言え」
 「そなたはこの日の来る事を予覚していたのだな。未来(さき)を視る瞳の陛下」
 若々しい女皇は答えず、兄もそれ以上言葉を継ぎませんでした。炎が静かに城中を飲みつくそうとしていました。明るい広間の内ではオレンジの炎が。崩折れるエルフエリの囲りでは暗く昏い赤い焔が。
 「お兄さま? 御逃げ下さいませ」
 「……小さかった私のマーイアー。酷い事を言うな」
 「皇女と皇子達は逃げのびました。子供達をお願い申します」
 
 
[総括]
 地球と呼ばれる惑星と重なりあう、もしくは隣接して存在したとされる空間、エルシャムリア・ボルドガスドム・ダレムアスの三界は、地球(ティカーセラス)とあわせて[かつてありし四世界]と呼び慣されている。各世界を統べる四柱の神は兄弟姉妹であると人間には解釈されていた。
 神代末期の争いにより長姉リーシェンソルの開いたエルシャムリアは滅び、残る三界を結ぶ通廊は封印された。長い(地球時間で約2万年)時の流れのなかで互いの存在自体が忘れられた頃、主神グァヒーギルに飽きられたボルドガスドムの崩壊が始まった。が、造物主に見捨てられても、ひとたび存在することを始めた生命は死なないものである。かくてボルドガスムの皇帝ガザルアジャールは禁じられた扉を破り、隣世界ダレムアスへの侵攻を開始する。
 [鬼]と呼ぶボルドム人の侵略によって緒戦で統皇そのひとを失った大地世界ダレムアスは泥沼の局地抵抗戦を余儀なくされた。地球世界に難を逃れていた皇女マーライシャが帰還し、分裂しかけていた各勢力を束ねて大規模な反撃にうつる。形勢不利とみたボルドムが地球の「地下勢力」(と考えた)セブンス・コングロマリットと手を結んだことにより、ことは三つ巴の争いとなる。

 いっときボルドガスムに拉致されたマーライシャは侵略戦の直接原因がグァヒーギルにあると知り、生還の後、ダレムアスの眠れる女神マライアヌを尋ねあて、万物を造る[神]たるものへの疑問を投げかけた。
 女神の娘である同名の神女マーライシャの助力を得て最後の決戦に勝利をおさめた皇女。ボルドムからの移住民をも受け入れ再び境界の通廊を封印するが、同時に彼女は半身である地球人の少年を失わなければならなかった。
 
 
[皇女を中心とした動きの概要]

(前生編)
 幼くして西皇子クアロスと婚約。兄皇子マリシアルとの淡い恋に惑い、大局を誤って皇都ルア・マルラインとともに落命。

(転生編)
 不死戦士アズユライ(黒百合)によって記憶を封じられ、地球世界で「幸福な少女時代」というやつを取り戻す。翼 雄輝・清峰 鋭 の二名とともに帰還。はじめ地球へ戻ろうとし、月女神レリナルディを訪ねた。記憶(人格)回復の後、兄皇子の死[>宝玉物語]を知る。[>記憶の旅]
 叔母である斎姫を訪ね、斎都戦にあたって指揮をふるうが、男装のため「皇子復活!」の報が各地に飛ぶ。圧政を敷くボルドム地方部隊を撃退しつつ、探索網をかいくぐり、地球人国・南都・北荒野などを巡り、大地世界全土の戦線の再統一を図る。[>(複数)]
 西への砂漠の旅の途路、軍司令のボルドム帝子を殺害。その双子の兄に捕らえられ地洞世界に幽閉される。無事脱出するが、鬼族を単純な「悪」と決めつけることはできなくなる。[>暗夜]
 帰還した皇女を出迎えたのは許婚者である西皇子クアロスだった。
 七つの門のうち四までを封じ込め、大地軍を統率して大規模な会戦を迫る。が、地球人将軍マダロ・シャサ(雄輝)を失った皇女は自失し、敗退した。[>遼恋(りょうれん)]
 雄輝、生還。再び戦線のたてなおしを図るが、地球人の介入により大地の力がそがれ、事態は深刻化した。西皇帝クアロス、皇女をかばって死去。女神に意思を問うて始源平野マドリアウィを訪ねる。神女の力を得た決戦の前夜、皇女は地球人としとねを共にした。
 
 
外伝[宝玉物語]

 放浪中の薬師のおばば(実は黒百合という説も)に拾われ、山奥の「道の果ての村」で育った〈星の娘〉マシカ。皇都戦から落ちのびた飛仙フェルラダルを救ったことから大地世界の危機を知る。[>山百合と銀の楡]

 飛仙にもらった宝玉〈女神ルマルウンのかけら〉を胸に、復活した〈鬼〉族の出没に脅えつつ山で暮らすマシカ。冬も近いある日、「道の果ての村」には珍しい下界からの客人が訪れた。偽名をなのり、疲れはてたふうの少年をもてなすうちに二人の間に淡い恋が芽生える。が、マシカは鬼の首領から望まれた身だった。気を揉んだ首領に期限より早く連れ去られるマシカ。譲られた宝玉を懐に、追う少年。鬼の城に忍びこみ、少女を救って落命した少年こそ、大地世界の皇子マリシアルだった。[>宝玉物語]

 皇子落命の報を皇女に告げ、
 
 
 
外伝[地球干渉編]
 
[リツコ冒険記]
 朝日ヶ森学園から三人の生徒が姿を消して五十年。新理事長となった 楠 律子の孫、高原リツコ十二歳は、「夏休みを利用してアルバイトをしないか?」ともちかけられ、離婚訴訟中の両親から離れられるとばかりに森の奥の通路へでかける。

[惑恋]
 大地世界へ侵入した地球人商社軍の強制キャンプに拉致され、男達のなぐさみものにされた少年、セネ。逃亡後、皇女軍の参謀役として働くが、口にすることも出来ない過去と、皇女への報われない片恋が彼を苦しめていた。
 
 
 
 
[前生編]
 かつてありし四界のうち妹なる大地世界と呼ばれるダレムアス。創始の女神マライアヌの直系である皇家によって平穏に統べられている。が、界境の封印がほころび、兄なる虚洞世界ボルドガスムが襲来するという予言によって平和な日々は崩れ去った。万の単位で数える年月をダレムアトは戦のなんたるかも知らずに暮らしてきたのである。数年の猶予はあると告げる星見の言葉を頼りに、いまは国内をととのえ、迎え撃つべき軍団の編成を急ぐしかなかった。
 美しき白の都の皇女マーライシャ。わずか七歳にして彼女は見ず知らずの婚約者を持つ身となった。ながい時のなかで分裂した西の皇家との統合をはかる為とはいえ、本人の選択によらない婚儀は、魂の純潔をおもんじるダレムアトにとっては異例のことである。
 大局のためにと、幼いながらも理解して進んで合意したものの…やがて恋をしる齢となり、迷いは苦悩とかわる。禁じられた想いの相手は兄皇子マリシアル。そして彼もまた、血をわけた半身を妹とは思えずにいた。
 史録にのこるボルドガスムとの界境通廊は七箇所。しかし今にのこる封印跡を見いだしえたのは六箇所のみだった。及ぶかぎり万全の布陣を用意しながら在りかの判らぬ七箇所めを求めてあせる統皇たち。時日をはやめ、ひそかな出立を余儀なくされた皇女の降嫁。おもいをのこすマーライシャ姫がふりむいた先に、炎上する白の都があった。七箇所めは神の門として知られる皇城の聖域だったのだ。
 護衛の制止をふりきり兄の安否を求めて火炎のさなかにとってかえす皇女。愛する妹を守るために皇子は前線を切り抜けるが、深傷を負い、再会を約して部下に皇女を託す。
 この日、大地世界の統皇と女皇は崩御。皇女もまた昏き河におち、その命を断った。
 
 
[転生編](プロローグ)

*黄泉…冥界の扉*
 落命した皇女マーライシャは恋の為に道を誤ったことを深く恥じ、黄泉の扉を守る者に大地世界への帰還を願い出る。転生を司る者はそれは許されぬことと告げる。が、かつて皇女の護衛をつとめた長生族・黒百合が、死を許されざる者としての禁を破り、介入する。
 かくて皇女は転生の掟を超えて回帰することとなった。ただし四界のうち弟なる球の地と呼ばれる世界に。

*嵐・一*
 有澄夫妻は時ならぬ嵐で山荘に閉じ込められた。流産で子をもつ望みを断たれて以来、神経を病みかけていた冴子夫人は、嵐のなか子供の泣き声が聞こえると飛び出していく。濁流のふちに倒れていたのは傷だらけの少女だった。
 マ・リシャと名乗った六歳ほどの少女は日本語がわからず、教育していくうちに記憶を失っているのだと知れた。なにより、鮮やかな緑色の髪の地球人などいる筈がない。
 が、冴子には娘が必要だった。染料を受けつけない髪のためにカツラを調え、真里砂と名付ける。少女は慈しまれて育つことになった。

*嵐・二*(六年後)
 高すぎる知能指数のゆえに〈センター〉と呼ばれる国家機関に拉致され、軍のための洗脳から逃げ出してきた清峰 鋭、十一歳。追跡の手から護るように突如おこった嵐が深い森のなか少年に道を失わせる。その風に導かれ、荒れる雨水をおさめるように現れた緑の髪の少女、有澄真里砂。邂逅の一瞬、二人は不可思議な存在を聴く。[…球の地の哀しみと、大地の惑いよ。あなたがたはおなじひとつの魂。互いの旅をたすけあいなさい…]と。
 緑の髪の少女は[風の空隙]と呼ばれる結界の道を抜け、少年を導いた。
 
 
 
**第一部・記憶の旅**

*体育祭*
 やがて十三になる真里砂は六歳以前の記憶を持たない。拾われたので出自も知らない。何不自由なく幸福に育ったが、それでも不思議な予感はあった。この世界は自分の本当の場所ではないという。故に、ゆうべ不意に訪れた黒い女戦士にも違和感は抱かなかった。
「時間がない」と放浪戦士は告げた。もう少しあなたを護りたかったが、追われる立場の自分には、これ以上、掟を曲げてこの世界に関わる力がなくなった…と。
 
 
 

【聖白都(ルア・マルライン)国皇朝】

               |
(美芸皇ミアマスルナ)−−(兄妹)−−(前斎宮マデラガリナ)
         |            |
(第七代)    |            |
 危機皇マダガラル−皇太子マリトウィク   |聖白都公
  =仙女皇セイラ  =斎宮マリマイニャ皇女−ミアマテルダー
     |               |  =クルナド王女
皇太子−−−皇女−−−−−皇子    ミアマルーセリナ |
マリシアル マーライシャ マリセトウィト        |
                            |
             公子−−クルナド国王−−近衛隊長
         ヨリスリルト  ダリナマルテ  デアマリリト

(※赤と青で皇位継承順位が書き込んであるんですけど省略☆)


【西(モルナス)皇朝】
         |
   西朝廷八代皇ボルデア−太子−女−女−女−クンテル残忍公
   ||   ||   ||
  妾妃  皇妃   皇后
サルカナ ラフィエラ デーヴァルナ−−ヨードラ太子弟
   |   |   |
  皇子   皇子  皇太子クアロス
 マデイラ ネイマス


 赤字は皇及び女皇が死亡した場合の皇位継承順位、青字は西皇死亡の際のものである。
 マルラインでは現皇から数えて5親等、モルナスでは太子から数えて3親等の者までにしか継承権が認められていない事が、かつての大休戦条約の際に定められており、

 その他に、

 1) マルラインはモルナス皇家の女性に対する継承権認定を
   極力控える。

 2) モルナスは、原則として女性(マルラインの成員も含む)
   の皇位継承権を認めない。
   (ただし順延されている両皇家間の婚儀が成立した暁には、
   この大原則は全面撤廃のこと……が、マルライン側の絶対
   条件。これのおかげで話がまとまらないのである。)

 3) 皇位継承者は言うまでもなく大地女神マリアンドリームの
   血を濃くうけつぐ者でなければならず、婚姻によって皇家
   に入った者にも直接的な継承権は認められない。
   (女皇(めのきみ)・男皇(おのきみ)には無論なれる)。

 4) モルナス皇位を継ぐ者は皇妃腹以上の者に限り、
   またマルライン側に継承者を求める場合、妾腹
   (あまり考えられない事だが)でも母親の身分
   血統が正しければ嫡子と同等に扱う。
   (マルライン側はこの項 承認せず)。

等々、種々雑多な問題が考慮に入れられる。上の例図は大異変の際の諸侯会議後、皇子マリセトウィトの誕生を口実に両皇家間で極秘のうちに更新されたものである。
 
 
 
 
 
                   初代王マルドリスタン


 大地の国戦記 皇女編 I

 第一部 『記憶を探して』(仮題)



 『指輪』を手本にして書くこと。
 
 
 
 ダレムアスで記憶をとりもどした時、マーシャは、
再びアルマリオンによって、地球での記憶を大半
隠されてしまう。
おまえたちは地球に帰れというアルマリオンに、
雄輝と鋭はくってかかり、皇女然となって一人で
さっさと出かけたマーシャの後を追う。
アルマリオンは彼女の強い魔力にもかかわらず
マーシャが既視感覚に捕われ始めた時に、
さびしく微笑しながら文をとく。
 
 


♪ わたくしの時は停まっております
  母が涙を流したゆえに
  わたくしの時は停まっております
  異母兄(あに)がわたしを愛したゆえに ♪

(※後に《狂女レフイヤ》と呼ばれる?少女のイラスト※)

 マーシャ4年生、つまり「4年後」の10歳当時に、黒百合たちの不意の出現と消失で謎を感じ、雄輝と二人で世界中に散らばっている答えを追って歩く。
わりとアンソロジー的な構成にしたい。『記憶の旅・第一部』

 季節はずれの転校生を巻きぞえに、「かつて盛えた四界のうち、今現在残っているのは、地球、ボルドム、ダレムアスの三つ。うちダレムアスがマーシャの故郷で、どうもここがそうらしい……」程度の知識で始まる、『記憶の旅・第二部』

 自分の身分素性を思い出す代わりに、地球に居た頃の事を一切忘れてしまった皇女を追いかけて、雄輝と鋭の旅が続く……『記憶の旅・第三部』

 ある晩、ふとした事から救けた《仙》族(エルフェリ)の戦士に、宝玉《ルマルウンのかけら》を託された、少女マシカ。二年後、妹宮を求めて流れついた皇子マリシアルとの短かい恋のあと、鬼王にさらわれ、救けに来た彼の命を護る為に宝玉を使う。更に二年後、村は滅され、マシカは皇女に全てを打ち明けた後に、《仙》の戦士を探して旅に出る……『宝玉物語・I』

 次の世継ぎは自分だと知り、同時に兄宮の死は自分の責任だと思い悩んで髪を切ったマーシャ皇女。と同時に帰郷の方法を知りながら二人に話す事ができず、期限切れになってようやく打ちあけたものの、逆に雄輝から永住の決意を聞かされる。ひとまず従姉姫の館に身を寄せたものの、戦火の中で雄輝とはぐれ……『女皇子(めのおうじみこ)・I』
 


 ○ アンジェリク風大河ロマンにしたてあげる気だったら、
   地球の6年間は「夢のような……休暇のような」
   描写として出る事になる。

 ○ 山ゆり(サユライ)
   黒ゆり(ジエルユライ)

 ○ 「どうして?! 母さま、どうして
    お兄さまに会ってはいけないの?!
    わたしはお兄さま好きよ。
    兄さまが大好き。」


 

 わたしは前宇宙の女王、最後の生き残りにして時の旅人。
《黒百合》と呼ばれる女戦士、アルマリオンである。
 わたしは他の不思議の旅人、時の追人(おいひと)等と
連けいしてかの《樹》、喰魔邪夢魔邪樹を滅ぼさんがため
に長の年月を追い続けているものであるが、
 
 
喰魔邪夢樹
喰邪夢魔樹

魔邪夢樹
邪魔夢樹
喰夢魔邪樹
喰魔邪夢樹


 

 (ルア・マルライン粗地図) 

 

(ダレムアス古?地図)

     北 海

     太 湖

     ルア・マルライン
          火の山
        大地の背骨山脈        月   鏡
 旧西都 旧都              月 読   の
                     女 峠   湖
 モルナス・デア                神     (ウミ)
          涙海         殿
 塩湖

 ←じゅう



涙亞 真流良院
   真鳥愛初
   真愛礼謝
   真里思亞流
   真鹿 笛流良達 笛良達


◎ マーシャ

  地球名: 有澄真里砂

  正式名: 水面月(フェイリーシャ)の娘・危機皇の世継、
       マルラインの炎の皇女マーライシャ・ダレムアス。
       (マーライシャ・マルライン・ダレムアス)

  仙 名: マーイアルフエリーシャ

  生誕名: マリスシア・ラ・ルル・セイラリマ
       (マリス、マリサ)
 
 
◎ 女皇(めのきみ)・仙女皇セイラ

  通 称: エルフェリヌ・マーイアルフ
       (仙女 緑乙女 森の緑花)

  職 名: 水面月フェイリーシャ

  仙 名: セイウィラノリウィラウァマ
       (我らを悲しませた娘)
 
 
◎ 鋭
  正式名: 清峰 鋭
  大地名: リレキス・ジュン(鋭く・おだやかなる者)
  変 名: ジュン・シャーピエス
 
 
◎ 雄輝
  正式名: 翼 雄輝
  大地名: マダロ・シャサ(勇ましき少年)
 
 
◎ 西の三皇子
  クアロス・モルナス=レデ・ダレムアス
  ネイマス・モルナス=レデ・ダレムアス
  マデイル・モルナス=レデ・ダレムアス
 

◎ マーシャル

  正式名: 皇の息子・水面月の血統・
       マリシアル・マルライン・ダレムアス

  変 名: ヤスカ



重複してんなぁ。水面月の娘マーライシャ
前宇宙の女王 インディゴアリーナヤ
       アルマリオン

++++++++++++++++++++

九尾狐

戦士(時の旅人)アルマリオン
 > 狂戦士《黒百合》, 前宇宙の女王インディゴアリーナヤ

狂女レフイヤ     , アーナーラサ ,《樹》の巫女

アーシュラ・グィド  , 《哀しみの姫》,

扉の司        , 《狐女》   ,(大地界の精霊)
                    , 大地の精
 

 かの皇女(きみ)マーライシャが幼少の頃、叔父上フェルラダルにこのような
質問をされたという。
「皇女(ひめ)が大人になったら、何になるおつもりかな」
それというのも、マーライシャには、地球式に数えれば六つ年上の兄皇子がいて、皇位は彼がつぐことになっていたので。
それに答えて皇女いわく
「わたくしは大人になったら男の子になります」
大まじめな顔をして答えたという。

 
○ 「記憶を取り戻し、わたしの国、わたし本来の生き方の上に還る事が
  できないのなら、ここで殺された方がましよ。」

○ 偶発事故でまきこまれながら、新しい危険な旅に出るとなったら、
  あわててついて行った雄輝と鋭。

○ 大地(ダレムアス)は完全な並行世界で、地球と交わる接平面上、太陽系内から月のへんまで、ずっと陸地。(!?)


(地図)
          北方              大

                        地

 海    マルライン           の

          火の山       背    精  月読峠
西                        霊  
方        始祖平原     骨      の  月神殿
皇        (マドリアウィ)           森


                         日出峠


 縮尺メチャクチャ 大地の国(ダレムアス)地理図

 ……しっかし、大地の国(ダレムアス)を書くのに、
 海から書き始めるって、ものすごく、
 海の球(ティカース)的な発想だと思わない?
 
 ○ 地球で言えば、12歳ぐらいで、皇女のおつきで西方(モルナス)行に加った黒百合は、皇女に対する同情から後先考えずに皇女をつれて逃げだした。

途中、見つかって追いかけて来た兵二人を夢が夢中で殺し、村の魔法使いを脅して、通路を開く という分不相応なまねをさせて殺し、ために黒百合の本名は大地の国(ダレムアス)では忌むべきものとされて埋められている。

地球に着いたマーシャは、大地の国(ダレムアス)へ帰ろうとして黒百合のそばから逃げだし、ダレムアスへ帰る方法を捜しながら放浪しているうちに、かえってボルドム軍の手先に見つかり、不意にとびだしてきた長寿人に救われたものの、記憶を失って有澄宅へ。
影のように追って来た黒百合は、マーシャが幸福であるのを見て朝日ヶ森に潜伏しているが、彼女には知れない所で、彼女を追ってきた長寿人たちが学苑にはいりこみ、マーシャの記憶の鍵を握りながら、時が来たらそれを教えると言って、マーシャに帝王学をしこむ。

 長寿人たちが自分をつかまえようとしているのを知った黒百合は一時期姿を消すが、《呪縄》につかまっているので、再び帰ってきて、帰ろうとするマーシャを捕まえて無理矢理心中しようとする。
 
 
後、マーシャを追って名を変え、姿をかえてダレムアスに戻った黒百合は、影のようにつきしたがいながら、追手を避け、マーシャを護り、良心と呪縄の板バサミになりながら、遂にマーシャが記憶をとり戻した日に捕えられ、再び少女の姿でマーシャの前にひきだされる。

「さあ、おまえにどんな悲しみがあろうと、おまえは掟を破った。おまえの為した事のために一つの国、一つの世界の営みが変わってしまったのだ。皇女の御名において、今、裁きを受けるがいい!」
「争魔の力から身を避ける術(すべ)は知っているだろうに、争魔と戦うべき身でありながら、そのさそいに甘んじるとは何ごとか!」
 
◎ その昔、若く一本気だった ? (従女、ねえや、乳母、守人、……?)黒百合は、国の為の理不尽な婚姻のために西へ旅出った皇姫の一行からマーライシャをさらい、ひそかに地球へつれだして朝日ヶ森の奥で育てていた。
ある日(旧暦の15夜にあたる、通路のひらく日)、ようやく探しあてて皇女をつれ戻しに来た二人の《大地の国人》(ダレムアト)と言い争っているうちに、やはり皇女をねらってきたボルドガスドムにおそわれ、黒百合は皇女をつれて一足先に逃れる。
本来ならば、皇女を一応安全圏に逃したあと、黒百合は二人を助けに引き返さねばならなかった。

  


  ○ 《地の闇》 閉鎖し、岩盤に囲まれた暗の世界。

  ○ 《地の闇に生くる者》(ボルドム)(の国)。
    《地の闇の殺す者どもの群れ》(ボルドガスドム)

  


が、このまま皇女をつれて行方をくらませば……、またあの二人が死んでしまえば……という強い考えにとりつかれて動けなくなっている一瞬に、ボルドムのしかけた火薬で、二人は黒百合が外から閉じてしまった、地下室にある脱け道の岩戸にすがりながら殺されてしまう。

それが原因で長寿人(超寿人)となった黒百合は、罪の意識にさいなまれながらも、皇女を戦いに踏み込ませぬよう必死になる。
 
 
○ 黒百合の行動には多分《樹》の影響が見られるのじゃないかな。
  既に西方皇家に嫁ぐことに自分なりの覚悟を決めていたマーシャを
  つれだし、記憶を消して
 


エルフェリ    エルフ

エルフェリヌ   エルフの女性形。ヌはンに近い音

リレキス     鋭き者 > 鋭のマルカリディア

マダロ=シャサ  輝かしい雄々しさ > 雄輝のマルカリディア

ディア      > ダイア

ダイア      名前、
         マルカリディアは地球における洗礼名のようなもの

サユライ     山ゆり(エルフェリナロク)
         マシカのエルフェリネィア

フェルラダル   銀のにれ

ルア・マルライン 第4王朝、
         マーシャの父母が属していた美しい王都、

グラウド     長老




○ その昔、皇女マーライシャと皇子マリシアルは、
  女皇をして将来近親婚の禁を犯すのではないかと
  不安にからしめるほど仲むつまじかった。

○ マーシャたちの運命は、銀河帝国じゃあるまいし
  計画されたものでも運命づけられたものでも
  予言や計算によってあらかじめわかっていたものでもなく、
  ただ《人事をつくして天命を待つ》べく個々の人間が
  その時その時に自分にできることをした結果つくられた。

○ 鋭は、一旦、科学の専門教育が受けられると喜んで、
  新設の国立科学者養成センターへ行くのだけれども、
  あまり非人道的反平和的で、反戦・自然擁護主義の鋭は
  朝日ヶ森の話を聞いて脱走を決意。
  しかし脱走計画が発覚しそうになって、
  準備のないままに飛びだした。
  一旦、養護院へ戻り、園長の有澄夫妻あての紹介状をもらい、
  どこをどうくぐりぬけたものか一ヶ月後に朝日ヶ森についた。
  学長は鋭がくわしい話をするまでもなく全て了解した様子で、
  至急 有澄夫妻が呼ばれて転入手続きを行った。

○ マーシャは、朝日ヶ森にいる時から魔法(鋭はさい眠術と言うけれど)
  を少し使えて、いくつかの事件に出会ったことがある。
 (カイ、レム、律子、露美緒、正、亀山田貫(たぬき))
 
 
 
○ 体育祭の朝、駐車場、霧、落ちる。

○ 森、九尾の狐の精

○ 村

○ 満月亭

○ 城市の不思議の旅人を尋ねる。
 (精霊、
  昔、危機皇ダレルが武者修行にでて東方はるかに旅をした時、
  森の中で一人の……)







○ 朝日ヶ森転入式の前夜、マーシャの窓辺に一人の騎士。
  そこから始まる不思議、朝日ヶ森のなぞ。

○ 「マーライシャ様」「はい」
  驚いたことに、マーシャはそれが自分の本名だということが
  すぐわかりました。
 
 
○ 「わたしは王家の娘ですっ」
 
 
○ 体育祭の朝、有澄夫妻を待ちながら、三人で、
  それまでの推移を話しあっている。

○ 「あっ来たわ!」 霧、落ちる。

○ 森、九尾の狐、ここはどこだろうのディスカッション、
  遠くの森人たちのひびき、マーシャ、郷愁の念から解放される。

○ 村、
  「そういえば最近言わなくなったね」
  「あたりまえだよ、マーシャの故郷探しどころか、
   地球そのものから、はみだしてんだぜ」
  マーシャ、言われて始めて気づき、疑問を抱く。
  彼女は言葉の覚え方が異常に速い。

○ 旅籠、満月亭で村人たちの会話を小耳にはさみ、
  雪白と野ぶどうの瞳に会う。
  「わたしはただある人からこれをおあずかりしただけなんですよ。
   まさか忘れ病におかかりとは……」
  「あずけられた相手ですか? さあ。
   わたしの友人の紹介で来た方なんですけど、
   暗かったし、布を頭からかぶってらして……
   話し方からして不思議の旅人のお仲間には違いないんですよ。」
  不思議の旅人の存在を知る。

 





 「ちきしょう。
  なんでおれたちであいつを守ってやれないんだよ!
  あいつは5月の森みたいだったんだ。
  あいつは森になりたかったんだよ。
  それなのに木枯らしがあいつを冷たくさせてしまう。
  そうして、あいつ自身の炎が森を灰にしてしまうんだ!」
 

 


 まず、鋭が来る。
 それから緑衣隊。
 なにが起こったのか?!
 院長が《地下》、裏や 緑衣隊 長寿人、不思議の旅人、
 その間にはさまってる魔法、神話、伝説、超能力、侵略者。
 それらの間になにかつながりが……?! と、
 思ったら、《落ち》た。
 冗談じゃない、糸口を見失ってしまう。と「ふれば土砂降り」
 帰ろうとするうちに事件に直面。
 とまどい迷う鋭とマーシャをしり目に
 単純な雄輝がまっさきに飛び出し
 そうこうするうちにマーシャのなぞ。
 ダレムアスの現状などが次々にわかってゆく。
 やがてマーシャが疑問を抱きはじめて、
 帰れるとわかってもうちあけることができない。
 話を聞いた時、鋭も雄輝も動じなかった。
 「義を見てせざるは勇なきなり。」「乗りかかった船さ」
 「地球(むこう)にはのことはきっとなんとかなるよ。
 それより今、おれたちができること、しなけりゃんらんことをやろう。
 見捨てるわけにはいかないじゃないか。」
 そうこうするうちにマーシャ、鋭の気持ちがふくらみ、
 マルラインから更に旅へ、キャラバンとの出会い。
 ついに(…………)と出会って、マーシャの記憶が戻された。
 しばらく続く異常な態度。
 長い旅の始まり。
 

 
 
学園
学院
学苑

現皇太子即位 70歳
 皇太子   45歳
 その子ら  20歳前後
   長子 性格温厚、皇太子似
   次子 比較対称、陰性の情熱
   末女 典型的お嬢ちゃん風、一見無邪気(皇族結婚)
 
 


○ 鋭が転校してくる。有澄夫妻の紹介。

○ 翌日(or二〜三日して)緑衣隊が来る。
  「鋭、何か心当りがありそう知ってそうね?」

○ ディスカッションのあげく様子をのぞきに行く。
  カイ、レムなど、東京へ。

○ 院長とのわけのわからない対話を聞く。

○ ディスカッション、ディスカッション、推理。
  鋭の皮肉な態度、マーシャ笑う。

○ 「だから私は魔法が使えるんだってば」マーシャの緑の髪。
  「みんなには、内緒よ」

○ 「君はエスパーだ」いや宇宙人かも知れないといってひっぱたかれる。

○ 「このごろ律子たち何やってるのかしら。」レムたち何やってるのかしら。
   律子は何か知ってるみたいだけど。」


 


○ 真里砂は、森の中で緑の髪で走り回っていた時に、
  高熱でたおれていた鋭を見つけ、有澄夫妻の別荘で看病して、
  峠を越した段階で、持っていた紹介状のとうり、
  両親(注:有住夫妻のこと)に引き渡し、
  自分は緑の髪を見られているので正体を明かさないようにと頼んで、
  学園に戻る。
  その後の面倒を見、朝日ヶ森に送り込んだのは有澄夫妻である。



 
里沙 ま・里沙
得謝夢理亜(エルシャムリア)
現生真里砂
現火
流亜 真流羅辰
真砂
真荒砂
真新来砂
真愛亜流符 土里砂

 



 ダレムアス全体にとって《聖》である数は4であり、
 6はマーシャにとって重大な決定要素を持つ。

※ダレムアスにおいては、生後6年間は一年に一歳。
 その後は4年に一歳づつ。

 皇子生まれる
(この間6年)
 皇女生まれる。

 《大異変》
 諸侯会議が開かれる。
 皇女と西の皇子婚約。
(この間30年)

 皇女、丸い地の国へ。
(この間4年)

 ルア・マルライン落城。
 皇子東方へ。
(この間6年)
 皇女、ダレムアスに帰る。



 

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