○ ゲフィオン
× シフレイヤ
  グレイプニール
  ニドホグ
  ミヨルニル
  スカディ(巨人乙女)
  ヘイドル

 

 
◎ 組 織 図 (第三部以降しばらくの間における)
 
        宇宙植民者連合
       /(コロニスツ)豪田 行
      /     |  アルテミス・セイレア
     /      |  会田正行
    /       |      \
   /        |       ゲフィオン
  /         |       杉谷好一・ユミコ
A.Ruva.Taule      |       |  \磯原 清
ミネルバ・アルバトーレ |       |
アルヤ・アラム : −−|−−−−−−−−−−−−−−−その他
(楠木綾子)  : | | |   |   |    |
(会田ゆかり) :栗原伸|竹中尋人 | セレクテッド 熊の一党
        :   |     |  ダンディ・ゾーン  バル
        :   |    スカディ
        :   |    キャル・スカディ
        :   |    ベルセリナ
        :   |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|  地球 | :   | |  |    |  |  |
金星 軌道衛星群:月面政府 火星 小惑星帯 木星 土星 |
        :   |               |
         \月面正規軍           Point.P>★
          担・ミステリア・テール       |
          水原まりあ        自由貿易人組合
                       J.G
                    ヤニ・C・修善寺シカ
 
 

     環太平洋皇国
    /      \
  皇国軍     七福神財団(旧セブンス・ヘブン)
   |          |
  −−−−−−−−−  −−−−−−−−−−−−−−−−−−
  |   |   |  |  |   |   |  |  |
  方面軍 守備隊 近衛 大黒 恵比寿 毘沙門 弁天 福寿 |
 権藤黄金                         |
 権藤 銀                 −−−−−−−−−
  |                   |    |
  |                   寿老人 布袋
  |
 (司令部)   VS   朝日ヶ森 
 権藤 鋼        総長 清瀬律子
 権藤鉄文字           |
  |        −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  |        |     |     |     |
  | ストリーム・ライン (対外活動) シャンバラ2xxx 他
  |      / |  故・楠木律子   |
  |     /  |  清峰 鋭(リレキス・ジュン) 
  |    /   |
★>スターエア島   |
(解放戦線)     |
主領 千葉老人    −−−−−−−−−−−−−−−−−
副将 尾崎 済    (皇国版図全般をふくむ)    |
                          植留花
                          高畑 篤
                            華夢
 
 
 ブリングランド共和国  グリターリア連合  イグニツヨルド
/ シュテル・ケント   ドント・スワッタ
| レナード・M・ブランド    v.s.
亡            《緑の軍団》と、その他周辺の賊徒ども


|    
| ユーサリカ神聖王国      アプラキエカ   エウリジア
| 国王ヒーロー・ザ・ユーサリカ 教主ドレイリア    |
\ 大臣デシロー・クンパ                |
 \                     アロウ・スクール
  ジョージ・物部     リト・アルダーイブ・シュゼンジシカ
 
 
 
 
※くっちゃん、ゆかり姫の、その後の所属、各々組織の変遷などに
 ついては未だ不明です。大体各個の概容も性格も、主要人物すら
 わかっていないのに、歴史が組めるもんかっ!
 しかし……どんどん本気でGUIN・SAGAに
 なっていきそうな……


※アルヤ氏は豪田行の個人的な腹心であり
 アルバトーレの2等監務官であり、
 月面正規軍アルバトーレ分団の科学士官(少佐)でもあります。
(※第3次世界大戦と《第2の月》事変後に存在する諸国)
 
○ ブリングランド(隆起した英仏海峡の両岸にまたがる平野部)
  イグニツヨルド(北欧〜ドイツ北部)
  グリターリア (スイス南部〜イタリア・ギリシア)
  アプラキエカ (アフリカ大陸西部〜中近東・印度西部)
○ ユーサリカ  (北米大陸北東岸)
○ エウリジア  (ほぼ乾上がった黒海・バルト海とその周辺)
 
※ブリングランド、グリターリアが騒ぎの中心地である。
 エウリシア王国はかなり平和。イグニツヨルドは根暗な軍事国家、アプラキエカはわけのわからない宗教国家である。
 グリターリアは右傾化の後、革命と称して独裁政権が立ち、カウンター・レボリューションの気運が高まっている。
 その正統な主権を主張している奴は今ブリングランドにいて、さらに王位簒奪を目論んでいるのが、我らがレナード・M・ブランドさんである。
 なおエウリジアの地にはスイス地域も含まれ、ヤニさんの子供がいる。
 
 家 系 図 ♪
 
****************************
  
         《間》(はざま)……(同族)…… 《翼》
          |
        −−|
        |
        |
      《会田》(あいだ)
        |
        |
        |
 −−−−−−−|   《Seilea》 《豪田》
 |      |     |   |
《竹中》 ○−−−−−−○ |   |
 |   |      | |   |
 |   |      | |   |
 尋人  |      | Mally=行(ゆく)=Demeter
(ひろと)|      |    |
     |      |    |
栗原 伸 =ゆかり    正 行 = Altemiss
    |     (まさゆき)|
    |    |
会田 透(リーフ)       | 
由緒(ゆお)・新(バルドル) |
               |
           −−−−−−−−−−−−−
           |   |       |
    Selenia.Ai.豪田 Eos.Lifraceel Hera(II)
               |
               |
               |
             《Leniata》
 
 
****************************** 
 

                       地球神=《水霊》
           《ヤツリーダム》−−−−−−−|
               |          |
             《サムサーラ》      |
               |          |
               |          |
《アルバトーレ》 《白の一族》−(色の七支族)−  |
   |       |              |
   |       |−−−−−−−  《磯原》 |
  Arcath   《黄金》の      |   |   |
A.Ruuva.Taule=イルレアーナ<双子>Marise=岳人=《水精》
       |             |  |
      Hestia.A-Ruva-Taule  −−−− 清峰 鋭
       |          ||| | (Lile-keis)
      Venus         広 高 厚|
       |             |
      Hera(I)  杉谷良一     |
       |      |      |
豪田 行 = Demeter   −−−      |
       |    |  |     |
      Minelva =好一 優実子= 磯原 清
       |         |     《Anir》
     −−−−−−      |       |
    |      |     杉谷 狼 = 真理呼
   宇宙樹    Pandola  (ベルゲルミル) |
(ユグドラシル)                 |
  (うつき)               |
                      |
                      |
                    《Archtass》

******************************
 
 
          《Goltmnt》
            |
 《火取》(ひとり)  |
   |       《Ingot》
   |        |
 《杉谷》      《吉川》
   |        |
  一良(いちら) = アンナ 
          |
       −−−−−
      |    |
    好一   優実子

****************************** 
 

  《Tale-Taller》        《水原》
    |               |
 担(ニナ)・ミステリア・ティル = まりあ
                 |
             Mythologia-Tale.水原


******************************

 
《有澄》  《高原》 《翼》
       |   |     |
     −−−   | 
     | |   |
《清瀬》 ○ 通子 = 雄一
 |   |    |
 律子=桂三   雄輝  《楠木》
   |          |
  −−−−−  −−−−−−
  |   | |     |
  笑   緑=和彦  −−−−−−−
  |    |    |     |
  律子   ○○ = ●●     |
(朝日ヶ森総長)   |        |
        高原律子=清峰 鋭  |
            |     |
        Atlyer.I-laryam=楠木綾子
                |
             楠木 視夢(ミム)

******************************

 
   《翼》   《皇家》   《飛仙》      《?》
    |      |      |        |
    |      |    −−−−       |
    |      |    |  |       |
    |    Madagaral= Seira Fel.radal = Ma.Cika
    |         |          |
    |      −−−−−−−−−−   Sa.Yurai=?
    |      |    |   |       |
    雄輝 = Marsya Marisial Marisetwit    |
       |                    |
    −−−−−−                  |
    |    |                  |
   Mylon Meediya                 |
         |                  |
     《Muspellheim》              《蘭》

****************************** 
 

 《Leniate》  《Archtass》  《蘭》  《楠木》
   |       |      |     |
   |      Josefer = Saemu(冴夢) Abis Clear
Erisaveta Ariss      |
dona Leniatta    −−−−−     《Eflemof》
           |   |        |
    Yan = Saki(咲子) Sayuri(小百合)=●
       | Ran Archtass     |
      Yuris             −−−−−
                     |    |
                Arisa(亜里沙) Erry(絵里)

******************************
 
 
 太陽(ソル)(女)
 と月(マニ)(男)
 
 
 
 
 
 
(※元ネタは『ハーロック』の表紙の大学ノート(B5)の
  見開き一杯を使ったやつなのですが、幅が足りないので、
  ここでは分割しました☆)
 
◎ 書き直しに関して。
 
○ 「エリはち」のシーンはカット。
  没ね、もちろん。
       ?
  番外編として復活? (※)
 
 

☆ 神。  人間の一歩向うに存在する、上級者たるもの。
  その概念には、全智全能の絶対者・創造主というものから、
 小さな土地神、家の神まで、そして善からぬことをなす、悪の
 神  “魔”というものまでが、含まれていて一定ではない。
  だがしかし、確かにひとつことだけ言えるのは、彼ら、“神”と
 呼ばれ畏れられる上級者達にも、人智には測り知れぬといえひとつ
 の厳とした行動律があり、意志があるのだということ。  ……
  神の意志。
  これを運命と、人々は呼ぶのであるが。
 
 

“神”に関する前文  アルヤのシーン  
   (エリはち?)  登校風景  とぶ。

 
 
◎ 『 未 来 〜いまだく〜 』
 
 
 
 
 
☆ 章(150p.単位) タイトル
 
1.ほんの発端
  = エリはち から飛んで帰ってくるまでの約1日☆

2.月は無慈悲な夜の女王
  = 再び月面へ 〜 アルバトーレ公女 〜 ヤニさん。約1週間。

3.地球の緑の丘よ。 = 地球に降りて、約2日。

4.Run with the Wolves  = (?)
 
 
 
 
 
 
(※)<……そして、
「番外編」の設定のはずが膨らみに膨らんで……あの、かなり長大な
「善野物語」に……☆ 成長してしまったんどすぇ☆ A^-^;)”
 1983.10.8. 

 『ジョーって奴が一番嫌いです。嫌いだからさっさと殺しました。』云々と言うことをかつてガッチャマンを描いた連中の一人が口にしたそうだ。なるほど。これはもう最終的な愛の告白としてとるほかはありませんな…… ったく。
 このごろ“俺と好”はガッチャマンづいております。現代編では作者(わたし)が愛している故に好は一番最初にさっさと死ぬでしょう。未来編では  そのまったく同じ理由にもとづいて彼は最後まで生きのびて老醜をさらし、世界を滅びに導いてしまうのです。
 
 
◎ 「アルヤ、そなたは残るように」
  ごく短い指示を聞いて彼の細い眉はわずかにつりあがった。
  「ミネルバ様?」
  「そなたが私と違って地球を離れ得る筈もない事、
  承知していますよ。我がアルバトーレは2人の公女
  を遺しましょう…… フェンリス=ユグドラシル と、
  2人を頼みますよ」
    ↓
 
  捕われの身の盲いたアルヤ(=アトゥルヤー)・アラム(=アィラーヤ
  「……残留思念というやつでしょう、おそらく」
 
 
 
 
 
☆ スルトル = 北欧神話の「炎の国」(ムスペルヘイム)の巨人。
  ラグナロクの終りにあたって巨大な火の剣を世界に投げつけ、
  全世界は炎の海となり、大地は海の底に沈んだ。
 
 
 ア・ルーヴァ・タゥーレの娘達。
 
 
 

楠木      [白の一族]−黄金のイルレアーナ=アルカス・アルバトーレ(I)
 |     磯原  |         :
 | 水乙女=岳人=マリセ 杉谷良一 デメテル=豪田行=マリーム・セイレア
 |    |  |    | |     |    |
律子=清峰鋭 磯原清=ユミコ 好一=ミネルバ   アルテミス=会田正行
: |       |     | |      | |  |
綾子=アルヤ マリコ=杉谷狼 パンドラ フェンリス   セレニア エオス  ヘラ
  |      |   (アルバトーレの聖姉妹)    ・リフラシール 
マリア・ブロン 「まだ鍵(キー)があるのさ」 (↑旧設定ではカミィユとリラ)

 
 
ESP迫害史<>アルカス・アルバトーレ 〜 ミネルバ、約100年。
       = ムーンII,アルバトーレ。
 
 >年表はファイルの方をね。
 
 
 

 好はほんの時折り、とても遠いとおい眼をする。
 ここにいるのはおれの本意ではない。ここは本来のおれの場所じゃない    そんな独白(フレーズ)を、見る者の心に思わせる、切なくなるほどに漠然とした、 彼方 彼岸への視線。

 

前アーマゲドン期伝説 “過去から来た13人”キャラ4人も増やせるかっ!!

 
 
仮題: 時空 転移 転送機械。
 
 
○ アルテミス、トリックスター的にちょこちょこ出て来て
  話のラストでさらわれる。

 「いやあだ。あなたたち何をやって追われているの?」

 「ルナ・シティの中くらい自由に出歩かせてくれたっていいじゃないね?
 いくらあたしが命をねらわれているからって」

 「そうよ、わたし宗女ですもの」

 ……ほとんどアリス的美少女だな……
 
 
○ コロニスツ、アルバトーレ勢、相方から追われ追われて二転三転。
  MISS-SHOT乗っとって地表に降りた、

 
  

 「こちら側の、メリットは」
 きつい顔をして好は尋いた。
 「例の、“エルシャム”を、なんとか使えるようにしましょう」
 優しい女顔でしらしらとアルヤは受けた。
 「あなた方の時代に戻る為には それ以外 手段はないのではありませんか? 断っておきますが、私の歴史的知識が正しいものだとすれば、あなたがたのもと居た世界に比べて ここは他所者だけで暮していこうとするには厳しすぎる世界ですよ。」
 
 
○ 能天気に、コメディチックに。

 
.
 
“俺と好”設定ノートの どうやら2冊目だぜい!!
  
☆ (※1〜7頁目省略!!)
 

◎ キャラクター

  清、好、ユミ、会田、アルテミス、ゆかり、(くっちゃん)、
  アルヤ、ミネルバ、その他おーぜい。
  皇国軍、七福神財団
 


○ 月面超古代遺構内母思考機械(時空機械)“エルシャム”の
  最終プログラム。
  (自らが起動して計算を開始する。)

○ 会田、ゆかり姫、くっちゃん、好、ユミ、清の6人、
  銘々未来へ。
  (ひろと、栗原は現時人?)

○ それの成り行きを監視するアルヤ・アラム。

 
○ 会田、外出中(おしのび)のアルテミスと接触、
  さらわれそうなところを助ける。

○ ゆかり姫、いきなり訳のわからない環境に放り出され、
  栗原、ひろとに出会う。

○ 会田、アルテミス暗殺舞台とまた一騒動おこす。

○ 好、ユミ、シティ・ルナティックの小規模市街戦にまきこまれ、
  会田を発見。

○ 清、その好とユミの処へ現れる。

○ アルヤ・アラム現場に急行する。

○ アルテミス、さらわれる。会田ヘリコプターにくっついてゆく。
 

 “くっちゃん”
  まり
  ひろと
  栗原    を、どうするか?

 
 

 会田   アルテ 好ユミ清ゆかり くつ+まり ミステリア
未来へ飛ぶ 外出   未来へ飛ぶ  未来へ飛ぶ 従女狩やってる
  街でぶつかる          難民地区を
      誘拐騒ぎ、市街戦    二〜三日、
                  さまよった
                  挙句つかまる。

 アルヤ     ミネルバ
“エルシャム”
 にて騒動続行  いちゃもんつけと密談
                     会田・アルテ
                     さらわれてどこぞへ。

 ヤニ
 アルヤと通信、D3へ。

 スター・エア島へ。なんたらかんたら、うよきょくせつ。
 
 
          秘密をかぎあて、脱出をはかる。
 
          脱走              潜入

 
 
◎→日記、1983.10.11付、詩。
 
 
◎ 好は  何故か古い城下町O市の影の総番  めいたものをやっていて、しょっちゅう堅気の人間の筈の俺までを、その喧嘩騒ぎにひきずり込む。
 それだけならいいのだが、今日は、何故か、女の子たちまでが巻き添えになった。
 
◎ 「いい考え(アイデア)ですね清先輩。もし万が一ここの行政府が親切にできてたら、最高級の待遇で迎えてくれますよ、精神病院にね。」
 ぶっ、とか言って杉谷が吹きだした。
 

 清
 好
 ユミ
 くつ
 まり
 ゆかり
 会田
 栗原
 ひろと


 
 信じたいという気を
 起こさせる
 だからおれは奴が嫌いだ
 信じるなんていうのは
 身の破滅を呼ぶだけのことだと
 判っているのだから


 
 
 .
 
 
 運命者(さだめるもの) 時代を動かす
 過去より来たる 9人とひとたり
 神々さえをも凌ぐだろう
 ひとたりの血縁者に
 すべての選択はゆだねられる
 彼の感情が
 神々の意思をさえも凌ぐであろう。
 神々の思想をさえも超えるであろう。

 
 
       アルカス・アルバトーレ著述“予言の書”より
       最終章 頭句   

 
 
 
.
◎ プロット、その1。
 
1.プロローグ・「エリア88」→プロローグ……杉谷好一
 ゲイバー「エリア88」。不貞腐れて酒を飲みたいと云い、つれてこられた清。好のキャラ設定と、教科書問題に関する清のぐち。清〜好の関係説明?
 正行〜杉谷ラインの伏線。

  ↓(つづき)

2.ヒーロー・会田正行
 2日酔いの頭かかえて直接クラブへご登校の清と好、ユミちゃん。途中で出くわす正行(→合宿へ? うん。剣道部。)に、マネージャー?ゆかり姫。2人のキャラ設定概略。学校制度の変化の説明。清の教科書問題ぶりかえし。正行、生徒会長として一家言。好、裏番として一言。一本道でマラソン途中の栗原くん♪ 正行おでむかえの まりくつコンビ。たけなかひろと。

○ 小夜曲。
 
3.とうとつですがスペースオペラ
 いきなり、わけのわからんところへふっとんだ8人。重力が弱い。
 警備員にいきなりスパイあつかいされて頭きた好に栗原。正行が ひきとめる暇もなく騒動をおこす。あわや勝つかというところでアルテミス姫のホールドアップ。正行の説明に興味を示すアルヤ。城へ行こうやというところで頭上の地球に気づいて、げっとなる。
 敵襲あり。あっさりさらわれるアルテミス。
 追っかけてった会田正行。清、気絶。一回戻る。>※
 
小夜曲〜セレナーデ〜 >> 変奏曲?
 
4.知識と勝利の女神。 ←ムーンII。・会田正行、行方しれず。
 ※>アルヤの力で呼び戻される。
 回航中だった船は月面に到着。ミネルバとの会見。強行に事情説明を求める好。友好的なミネルバ。(地球の状勢に関する説明・伏線)。一行は、会田・アルテミス救出に地球へ向うことになる。が、単座艇の練習におよんで
まりちゃん、ふにゅんっ
。くつがつきそって月面に残る。アルヤ、ヤニをつれてくる。
 
5.俺たちは無鉄砲のかたまり。
 にせのビザもって中継ステーションから地球へ。地球連邦直接統治領であるケープ・パール(仮)、貧富に身分制、環境汚染に驚きつつ、情報収集に下町へ。老人の助っ人をしてスケベおやじをのしたら皇国軍の有力者だった。ことのついでに奴隷用に集められた人間たちを救いだす。老人の願いをききとどけて極東列島弧へ。
 カーチェイス。清のE.S.P.伏線。
 
6.老いたるパルチザン。→ Run with the wolves.
 予想外に厳しい統制に、警戒線強行突破と同時に窮地に陥った一行。謎の老人の意外な知識と行動力に、危機を脱し、朝日ヶ森ラインの一端にたどりつく。
 バケツリレー式に送られて一翼をになう指導者と会見。
 日本の歴史。
 
7.レジスタンスというものは。
 援助と情報を得られたはいいが基地に奇襲。一行とレジスタントの若者数名は“地下水流”にのるために朝日ヶ森へ走る。ドン・ダンカンの死。脱出。「これは映画じゃないんだ。」
 
8.今インド洋に鳥は飛ばない。
 けれど精強をを誇る潜水艇も汚染の進んだ海を通れないのです。
 東南アジア〜メソポタミア方面まで、突然変異の自然と人類の絶滅に瀕した中をバイク・ツーリング。鋭が清たちの「時代が違う」ことに気づく伏線。清のE.S.P.による衰弱伏線。
アルヤ・鋭ライン伏線。
 
9.花の欧露巴(オイローパ)。
 早々にゲリラと旧政府と新政府のゴタゴタ(※)に首つっこんだ一行。鋭たちアロウ・スクールその他に用のある連中とは一寸前にわかれているので手がたりない。オーバースピードで走らせるとバイクは死んでしまうのです。好は他のいい年こいた連中と伍角以上にはりあってる。ゆかり姫、好に反発。清の体調と本来の目的からはずれている件。(この辺でヤニさんと好、できている。)
 
10.として、正行とアルテミスの行状記。
 
10.アナログ・アナーキスト
 レイク・ダ・オークのカウンター・レボリューション(※)。出撃途上でヤニさん、「E.S.P.だったのですか」。引きかえせと主張するが理由を云わないので好、強引。もくろみは成功。清、倒れる。
 正行の情報入ったとムーンIIより連絡。全員帰途につく。
(※皇軍の援助をうけた新政府の圧政をてんぷく。)
 
11.夕焼け。
 『俺がまだ僕と自分を呼んでいた時代……』
 「思い出しちまった……」
 「あん? 何をだ」
 「忘れていたかったこと」
 「……はん。」
 解ったのか解らないのか。
 「おら、寝ろ。」
 云って好は濡れタオルを投げてよこした。(*)
 
12.Some Importances.
 ムーンIIで一週間の安静を申し渡された清。しり目に飛びまわっている好。「栗原も? なんで」 もはや事態がはっきり見えているのは好とゆかり姫だけらしい。残された一行、女の子3人の家長的立場になっている清。
(正行のノートを見つける? くつとあるやの会話。)
 ヤニと好のベッドシーンを目撃。テレポート?
 熱を出す。
 (*はこちらに移動。)
 『そして俺はひどく残酷な事実を認識してしまったのだ。』
 
13.
 「地表へ戻るぜ」の好の一言に再び旅の(今度はかなり豪盛な陣立てで)仕度を始める一行。ヤニが清は追いてゆけ、作戦からはずせと頑ばる。アルヤも加わるが、好がつっぱねる。清を説得しようとするゆかり姫。失敗して逆にくつに尋く。「あなたは行かないの?」
 「このままじゃいけないと解ってはいるんだけど」
 「行きなさいな。あたくし、残るわ。」
 このあたりからゆかり姫と好の反目、目に見えてくる。
 出発前夜、好、清にマジに        。テレキネシス。
 「               !」
 アルヤとくつの会話。
 出発。(ゆかり姫、正行の荷物を清に託す。)
 
13.スーパーマンのお国。
 美々しい行列と弱冠の軍示的示威も含めて北米王国入りした一行。
 王に会見して事の次第をのべたてると以外やあっさり問題解決。
 「ほんとかよ、おい……」
 お城で正行たちの到着を待つ間、清、好の日記をみつける。くつと酒盛。アルヤのセリフつたわる。
 「ンなもんですかね」
 「ンなもんよォ」
 なんにせよ、正行先輩が帰って来ちまうことに乾杯。
 みごとカップルになって帰ってきた正行とアルテミス。
 おみやげもらってご帰還という段になって見かねた重臣たちの反乱。
 逃げるうちに環太平洋圏にひっかかり、非常に丁ちょうな『七福神財団』のおでむかえ。
 
14.杉谷好一行きかたしれず
 清・正行たちを一足先にのがして好、行方不明。
 待つが、帰還せず。アルヤ転送機の不調をうったえる。
 やむなくアルテミスつれて地球へ。
 
 
「本当に鈍いのね! それで文章を書こうという人間だなんて信じられないわ。」
 
 
 



「根の暗い過去(むかし)のお話」

 直観だった  この世界は滅びるだろう。あるいは好の存在は、その滅びに拍車をかけるものでしかないのかもしれない。


 

「彼はこうしてロリコンした」
 
「そして誰もいなくなった」
 
「B.G.M.が決まりすぎ」
 
 
 


○ 会田先輩はクォーターの好や国際結婚の見本市みたいな家系の俺とは違って見るからに純粋日本人。それもかなり古典的な顔だちで、昔、紅顔の美少年、いま白せきの美青年……といったカンジ。
 太く濃い眉に、いかにも涼しげな目もと。口が大きめなのがまあ難といえばいえるけど、その方が男っぽくてすてきだわ♪とおっしゃるむきが多いんだから、欠点のうちには入らないだろう。
 家柄のよさに加えて文武両道の達人! 弱小剣道部を率いて全国レベルまで盛りあげたのは先輩だし、生徒会長として全校を把握するかたわら成績も学年3位を下ったことがない。(あと2人、ガリ勉と才女のライバルがいるのだ)
 普段は親しげだが一旦怒らせるとこれ以上ないというこわさ。
 人望厚く。
 全体をひっくるめると、美青年とか美型とか云うんではなく、頼もしい  という一言か。はやい話がTVの時代劇のヒーロー。
なんかあった時にすっとんでって、殿、一大事にござります、とさわぎたてると、黙って話を聞いてくれて、よしあいわかった。おれにまかせておけい、とか云って全てうけおってくれそうな。
いや、殿、と云うほど坊っちゃん坊っちゃんもしていないから、大岡越前の守あたりかな? とにかく老若男女だれからも慕われている。これがスペオペとかのヒーロー、ってんならいささかステロタイプだってことも認めるけど、現実にそんな人間が存在しうる、ってのがすごい。
 好が……

 
 
  

 
 ◎ 俺と好? ストーリープロット。
 
 1.落第坊主・俺
   現状説明
 
 2.生徒会長・ゆかり姫
 
 3.『エリア・88』  再びアブノーマル
 
 
 
 
 
 
○ この世界はこれからどうなってしまうのだろう  それを俺は知っている。
 
 

 
 ◎ “俺と好”第2代。《前夜》(仮題)
 
 ゼネン・シン(好のおい)
  と
 真理子。
 
 アルバトーレの聖姉妹、カミィユ と リラ。
 
 
 杉谷 狼
 

 
◎ 舞台設定。
 
 主として その政治・経済的圧力を行使して、母なる大地とその自然を守れ、というのが コロニスト連合 の存在目的。
コロニスト連合そのものが新選組である。
 コロニストを後援し、なにげなく利用して 北米王国群や欧州をたたかせ、世界を手中に納めようとしている「七福神」財団。
清洲八郎。
 なんとか黄色いジャップの手から商業圏の回復をはかり、コロニスト連合に手をひけと迫ってアルテミスをさらいだした北米王国の重臣たち。単純熱血正義漢の若き国王(ヒーロー)にバレてチョンである。
  地球連邦 太陽系連邦……当方は賛成もしないが あえて異議を唱えたいとも思わず、協力しかねるが 阻止もいたしません と
終止言いつづける柔軟な政府。
 
 
 
◎ 時空間転送機 について。
 
月の先史文明の遺跡で宇宙人の作と考えられている。
後にリレキスがいじくって次元転移システム(例の金属カード)の解明のカギになる。実はエルシャムリアのもの。
 
 もう少し後になってアリサが鋭に会う。「もう終りだよ、地球は」
同じ頃ダレムアスよりメッセージが届き、鋭は月にとぶ。
月面で皇と出会う。転移装置完成。フェアリスティラーヤ建造。
この時期アルバトーレの聖姉妹だから
“俺と好”の20〜25年あとくらいか。
地球滅ぶ。フェアリスティラーヤ完成。ダレムアス滅ぶ。
 
 
 

 
○ エスパーは支配しようと欲してはならない。
  奢ってはならない。
  支配してもならない。
  「私と妹とは母親が違うのです。私の母の方が高貴の出で、
   重要な地位にいました。
   だからこそ私が長となるわけにはいかないのです。」
 
○ 「珍らしいよな、好が そう女の子に つっかかるってのはサ」
  「あれが女に 見えるのか? おまえ。あーゆーのは狐っつうんだ。」
  好は無愛想のかたまりで滅多に冗談を云わない。
 これはジョークなのか皮肉なのか……?
 好がゆかりのことをどう考えているのか、俺にはいまいち握みきれない。
 


 
◎ キャラクター。
 
○ 磯原 清
  身長165。スパゲティ好物。辛いものダメ。
 
○ 杉谷 好一

○ 杉谷 由美子

○ 会田 正行
  正統派主人公的性格(キャラクター)のもち主。
  プリンセス・アルテミスとくっつく。
 
○ 会田 ゆかり

○ たけなか ひろと

○ 栗原 伸
 
○ 水原 まりあ

○ 楠木 綾子
 
 
 
○ 宗女 ミネルバ・アルバトーレ
  ゴウダの長女 兼 右腕。母親譲りの強力なテレパス。
 
○ 宗女 アルテミス姫(リーデストライディイヤ)
  ミネルバの妹、ゴウダの後継者。
  ヒーロー・正行とくっつく。

○ アルヤ
  目立たない人だが、ミネルバの側近その1.
  どーも鋭の2番せんじやな。(実は息子。っっ)
 
○ ヤニ・シュゼンジシブ・シュゼンジシカ
  ろっぽい生体アンドロイド。
  必要に応じてミネルバとアルテミスのフォルムになる。
 
○ ミスター・ユク・ゴウダ(豪田 行(ユク))
  コロニスト連合 初代宗主。

○ 老パルチザン・ドン・ダンカン
 
 
 
.
 
◎ 時代設定はいつなんだ!!
 
○「現代」
 高校が4年制化して数年。教育の複線化が進みつつある。
 図書館蔵の古い歴史や現代社会の教科書が貸出禁になっているが、
 誰もそれを気にとめない時代。
 
○「未来」
 第3次世界大戦からハルマゲドンまでの小康期(→時空間転送機の項)。
 
 大戦中に、母なる大地を勝手に破滅させられてたまるかという主旨のもとにゴウダがコロニスト連合国家を建国している。主として商業・資源を背景に地表人の自殺行為に圧力をかけているのだが、地上では宇宙乞食の造反と見なして地球連邦政府を設立。but,旧国家同士の思惑がらみで実際的な力なし。
 地表において大戦前と同じ政府、政治制度の生きのびている国はまれである。かつてあった“国家”という存在そのものが形骸化しているアナーキーな状態に近く、国境、だとか政権、といった定義も過去のものとなりつつある。力の時代である。
 資源争いから直接の戦場となった第3文明圏の惨情は正視に耐えない。宇宙空間を除いて、世界は縮小再生産の機構になり下った。黄昏を待つばかり。
 環太平洋地方を中心に経済ブロックを敷き、遂には旧皇国軍事独裁政権をもその走狗と化さしめた「七福神財団」。それに席捲されつつあるが、軍事的には皇国軍瓦解の直接原因となっている旧U.S.A.・旧カナダの新興王国。北アメリカ南部とアフリカ南端には有色人種による白人差別の社会が成立したが、その他の地域では有色人種は大量虐殺の後である。欧州はゲリラ政権の乱立。ソ連邦は共和国単位に分裂。中国〜中央アジアにかけて末世的な新興宗教が流布しつつある。
 
 
.
 
◎ “?”のプロット。
 
○ “俺と好”の舞台設定「すけべの好一くん」。ゲイ・バー。
↓ ユミちゃんに  買わせたくなかったら まりくつ コンビ。
  正行−好の伏線?
 
○ 「異世界」へ、ふっとぶ。「会田正行・ゆきかたしれず」
↓ ゆかり姫。ユミちゃん。ひろとヘンパイ出すか出さんか?
  くっちゃんを  にする手もあるのだ。
  人数増やすと新選組っ!
 
○ 宗女による援助願いと「やったろうじゃんか」。
↓ 月中心のコロニスト連合。重力の問題。
 
○ 「俺たちは無責任のかたまり」
↓ 清のESP、バラすか否か?
 
○ 「まいごのまいごの正行や〜い!!」

○ 地下のパルチザンたち         (※)

○ 正行救出、ハッピーエンド
↓   すでにアルテミスとくっついている。
 
○ 「杉谷好一ゆきかたしれず。」


○ 「現代へ戻る。  正行どないするんや。

 
○ 学園祭実行委。「必ず探しに行くからな!!」 end.
 
 
 
(注:
 (※)部分に 「うああああ、短いっ!♪ 1984.2.29.」
 というコメントが入っているので、その更に数年前に書いた
 初期設定だということが、伺われます………………(笑)。 )

 
 
 

 コロニスト と フロンティア

 
◎ テーマ という おそろしいものについて。
 
1.まず題の通りの“俺と好”から話は始まってんのだ。
  ナナの S of Highschool に触発されてることは
  いうまでもない。
  清がESPだという設定もここに含まれる。
 
2.別世界でのドタバタ宇宙活劇(スペースオペラ)。
  正行とアルテミスがひっついてメデタシメデタシ。
 
3.未来世界の荒廃と混乱ぶり。現代(近未来)との
  2層構成により学生の意識のありかたってのも
  書いてみたい。
 
4.舞台設定の必然性から鋭やアリサが
  なだれこんできますな。「ふたり」の話になる。
 
5.俺と好、ゆかり姫(もしくはユミちゃん?)等々の
  存在による   というものの是非書けっか?おまえに。
 
6.新選組かぶれ。歴史ものとして時の流れに
  逆う人たちの 生きざま とゆーものも書きたいの!
 
☆ ええい! また長編になりそうじゃっ☆
 
○ だからさ、“俺”たちの未来世界へのかかわり方の度合で(※)
  ストーリーが決まるんじゃない? なんにせよ。
 
○ 清が好を「探しに行くからな」、もしくは「探しに行く」
  もしくは「とうとう見つけた」、「やっと!」……あたりで
  話をぶったぎる。だから第1のテーマは答えが出ず
  じまいなのだ。
  「探す」過程をどのあたりまで長くするかによって(※)は決まる。
 
 
あいすみません。(^^;)

こちらの中味は移動しまして、
ちゃっかり「有料」とあいなりました…☆
 ↓
http://p.booklog.jp/book/109754/read
リステラス星圏史略
古資料ファイル
5-2-5-0
「街の外れの高い壁」

あしからずご了承下さいませw


(2016.09.29.)
あいすみません。(^^;)

こちらの中味は移動しまして、
ちゃっかり「有料」とあいなりました…☆
 ↓
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リステラス星圏史略
古資料ファイル
5-2-5-0
「街の外れの高い壁」

あしからずご了承下さいませw


(2016.09.29.)
 
    
 それは、時間を超越した あるいは現象だったかも知れない。
 彼の視座は閉ざされたまぶたの奥にいまだあるようで、同時に高く虚空に飛びたちかけてもおり、眼下、一面の廃土には、悪魔の孫(DEMON-III)とも呼ばれる薬品特有の傷膿のような薄い黄緑色が、月に照らし出されて渺々(びょうびょう)とひろがっていた。
 点々と、ひときわ濃く散るのが汚染された泉の姿か。
 おともなく風もない世界でたましいは、寒さだけを感じた。
 地獄
 そう、呟やきかけたとき。
 荒漠たる地平の彼方より、純粋な靄(もや)だけがもつ白ひといろの光が、ひとつ、ふたつ……そして無数に、たち昇り現われた。
 
 白虹。
 いや、おぼろな 人影 とも見える。
 光柱はそれぞれに散らばり、地の上に降りたつと、くまなく覆うように漂よい動きまわる様子だ。ふとたましいが心づいたことには、それらが通り過ぎた後には大地はひとしおに寒々と涸れはて乾上がり、薬品の発色だけが濃い。
 かわりに、ごく小さな無数の金色の光粒が、よくこれだけと思うほど地表や地底から丁寧に集め拾い出されて、樹木の花か果実さながらにのように光柱にまとい、周囲に漂よい、蝶の乱舞にも似てまといつき連れられてゆくのであった。
 ちかくで視ればひとつひとつは小さな生き物の姿をしているだろう、そう思考するわけでもなく たましいは感じた。

 それならば、光柱のむれは天使だろうか、話にきく沙漠の妖神(ジン)たちだろうか……
 こころひかれた魂は、いつしか己れもまた、さまざまなひかり渦まくさいはての野へと 吸いよせられ、まざりこんでいた。
 見上げるばかりに宙天を指す、ひかり、またひかりの柱。
 そこには、遠い潮騒やかすかな瀬々らぎ、はるかな鳴滝にも通じる、無限にくりかえし、つつみこむ、時そのものを楽の音にしたような不可思議なざわめきが、静かに満ちていた。

 いつしか、遠い潮騒やかすかな瀬々らぎ、はるかな鳴滝にも通じる、無限に くりかえし、たたみかけ、包みこむ、時 そのものを楽の音にしたような不可思議なざわめきが、沙の封土のうえいっぱいを、静かに満たしていた。
 よく聴こうとすればそれは、光の柱や光の粒子たちの、声やことのはとも思える。
 魂は、呪詛の声をなかば、救われた声をなかば、小さな光の亡骸たちに望んで、その群のさなかへとわけてはいった。
 けれど、異(ちが)ったのだ。
 しれらは一様にかたくまぶたを閉ざし、彼のように目覚めているものさえいない。
 野に斃れたけものたち、ひとたちの失なわれた姿は、胎児のようにまるまり、ただかつての生命の残光を発しながら白虹の周囲をへめぐり、乱舞し  順を待つもののように、やがてはふいと白い光のはしらのなかに吸われて、苦悶するでなく、祝福されるのでもなく、あわあわと溶けこんで、消え去っていってしまう。
 魂は、おののいた。
 うつくしすぎる光景だった。
 おのれもまた、呼びよせられた ひとつとして、気がつけば 小さな光柱の力に とらえられている。
 魂は、ふるえた。
 消えるのは、いやだ 消えたくない……!
 逃がれようとする異なる分子のあることに、人影とも思える天高くそびえる光は、気づいたようだった。
 気配がのびてきて、魂に触れる。
 光が魂を識るのと同時に、たましいは、光人のいま視ている世界をかいま見ることになった。
 
 女性……で、あった。
 植物に そそぐ 夏の雨のように、かつて生命あった金色の光たちを力としてとりこみながら、その大いなる数多の存在は 
 
 天使、という単語を彼は想起した。
 いつしか息絶えかけた泉のかたわら、自分の体に戻り、目を瞠(みひら)いて精霊界の出来事を見上げながら、彼は、声を聴いていた。 
   母上様はお怒りです。
   もはや水の太霊(おかあ)さまは
   この地をお見捨てなされた。
   他の三族の皆さまに申し上げる。我ら水霊、
   以後この荒土には一雨、一滴たりとも流れ降りることはないゆえ、
   あとは煮るなと焼くなと、皆さまのよろしいように。

 
 
 ……母上様はお怒りです……
 
 ……お怒りです……
 
 殷々とひびく深い銅鑼のような波動で、光柱のどれかが語ったその意味を、ふいに魂は はっきりと覚った。
 
 ……もはや、水の太霊(おかあ)さまはこの地をお見捨てなされた……
 
 ……お見捨てなされた……
 
 幾多の光柱が、くりかえしよせるように それらの思念を、反復し、伝えあい、境土の隅々へと浸透させてゆく。
 
 ……地よ、火よ、風よ……
 
 ……他の三族の皆さまに申し上げる……
 
 ……申し上げる……
 
 ……我ら、水霊……
 
 ……これより後、この荒土には……
 
 ……一雨、一滴たりと 流れ降りることはない……
 
 声はひとつのもののようでもあり、光柱すべてが潮の響きのように唱和したものとも、思えた。
 ややあって、
 
 (  承知  
 
 という応えが 地、火、風、 それぞれの波動で届けられた時、すべての気配は消え、彼は異し世を見る力を失い、正気づいたと思った。
 
 
 
 
 
 燥いた世界。
 荒涼ただひといろの……
 動かぬ瞳であたりを見渡せば、先刻まではたしかにあった周囲の木立ちの枯れた姿もなく、湖底の泥も その亀裂も さらさらと風に吹きくずれて、ひとかけらの湿りけもないただの無機物、細かく砕かれただけの鉱石と帰していた。
 月面の、クレーター、というのがオアシスの最後にもっともよく似たものだろう。
 西の地平にその月は沈みかけ、おびただしい白虹の群れが遠く海の方角に尾をひいて飛び去ろうとしていた。
   夜は、がらんどうだ。
 星々だけが はるか高処に凍てつき、塵のような惑星上のことなど、そしらぬ貌をしている。
 軌道のうえを人工衛星が すばやく よぎって行った。
 その動きにつられて視線を転じた彼は、おのれの傍らに、なにかの気配があしをとめ、うずくまるのを感じた。
   誰だ……?
   そなた、まだ、連れてはゆけぬな。
 気配はさきほどの白虹だったろう。
 応えるともなく波動がひろがり、無数の、もとは生き物たちだった光の粒子をまといつかせて、その存在は青白い純粋な光そのものと、彼の意識には映った。
   天使か。それとも“神”か?
   俺の魂を連れて行くのか……?
   我は、〈水の娘〉
 笑い、ともとれる、ゆらめきの波をたたせて、精霊はそう告げた。
   そなたの魂魄はそなた自身のものよ。
   好きなところに行くがよい。
   したが、そなたの器のなかの〈水〉、
   それは我らのもの、我ら一族のもの、
   我ら〈水〉が神々とそなたに貸して
   与えてあるもの。
   返してもらおう。
   そなたの滅びと共に。
 
   そうか……
 
 彼は呟やいた。では、俺の魂は どこへ行くのだ?
 
   知らぬ。
 
 精霊は冷たく応えた。
 
   我ら無限連鎖を渡るものには、
   転生流転の行く果てなど関わりなきこと。
   器を離れて まで 何故みずからに固執する?
 
 
 
 
 
 

 
聖霊 精霊
 DEMON-THIRD、デモサード

 
 
 

「渇くのなら求めるのなら、
 我らの庇護する世界から
 出でなければよいものを!!

 
 

・神霊と精霊、転生と変化のこと。
・魂と器の構成物質のこと。
・人祖、ティクス=アセル神が水霊を犯して生ませた人族のこと。
・人界神話のこと。
・精霊世界のなりたちのこと。

 
 
 (……未完……★)
 
 なにかにせかれ追われるように国を出た。日本という場所には 在りたくない気が彼はしたのだ。
 さいわい、食ってくための技術には自信があった。
 写真だ。
 ひとびとの倦み疲れた表情を追い、ねじれた森を探り、裂けた魚や斃(たお)れゆく獣たちの慟哭を伝えつづけるうちに、
 いつしか、彼は、戦場にたっていた。
 
   砂漠だ。
 一面の、荒れた すなはら……
 
 かつて、けれどさして遠いことでなく、ここにも木草は茂っていたのだという。
 いま視界にはいるのは、どこまでも点々と散るほそく小さな生き物の白骸と、ちかくに倒れた数人の、血。
 膝から下がずたずたに裂けた自分の脚を見おろして、座りこんだ彼は、茫然としていた。
 止血が してある。だれも、生きて残っては いないというのに。
 かたわらで彼を護るように横たわって死んでいるのは、この戦地へ来て雇ったばかりのまだ若い助手。
 彼、日本人、ISOHARAの写真集に、何年も前に生き別れた家族の無事な姿を見たのだと、出会った時に静かに語った。
 それは、彼が身内の恩人であるかのように、若者に錯覚させたのだろうか……
 腹部の深い裂傷は、だが絶息するまでに いくらか時間がかかっただろう。
 爆風でとばされたすこし離れたところから、這い、にじって 彼の安否をたしかめに来たあとが 沙になかば 吸われた血痕となって つづいていた。
 びょう、と、旋風が吹く。
 もはや遺体となった連れたちに葬悼の白いすなが降る。
 ジープは爆発転倒して、なお炎をあげていた。
 そうだ。
 地雷かなにかを踏んだのだ。
 見かえれば、後にしてきた前線の駐留基地は はるか地平に没し、水も食糧もなかまとともに失っていた。
 そして、足が動かない。
 ただカメラだけが彼の胸に無意識にかばわれて、まったくの無傷で有った。
   撮る、か。
 苦笑して、彼は手をのばし、一歩をいざった。
 すこし動いてからふりかえり、勇敢で無謀だった仲間たちの末路と、ぼろになった自分の足とを、苦心してアングルにとらえる。
 フィルムの殘数を確かめて再びいざりはじめた。
 もうそれほど離れてはいないはずだったのだ、目的地は。
 危険だという強硬な反対を押し切って出てきた以上、捜索や救援部隊は望めまい。おなじこの荒沙のさなかで朽ち骨をさらすなら、せめて、最後まで意地を通したかった  撮るのだ。
 傾きはじめた巨大な太陽の方角を、彼は目指した。
 この条件では自分は三日ももつまい。けれど、5年、10年たって、この不毛で醜悪な戦争にもいつか終りが来るとき、誰かが忘れられた写真を発見してくれれば、それでよい……もっとも、この過酷な環境下でフィルムがそれまで保てば、の話だが。
 
 いざりはじめて次の日の夕刻、すでに伝説となった最後のオアシスが、濃い朱色のなか、黒い影となって前方に浮かびあがった。
 水の場(オアシス)。
 このあたり一帯のそれが、もう幾年も前に化学物質が大量に流布されて以来、草原のなか生きものの集う宝玉ではありえず、ただ白い沙原のそこかしこに点々と散る濁った銅色の鏡、あるいはもっとも少額の、クズ同然のはしたの価幣にしか、例えられなくなって、久しい。
 そして、植物のまもりを失った泉のほうもまた、年々その力を衰えさせ、餓えた虚空に吸い上げられてゆく運命にあるらしい。
 そうした厳しい現実を 彼もほかの取材屋たちも危険な戦場めぐりのうちに目のあたりにしてきた。それが、どういう風向き加減でか、たったひとつ薬品の害から免がれえた泉地があるという。
 難民たちからの定かではない情報に、飛びつくようにあわただしく出発してきたのは、ひとつには“彼らを保護する”名目でこの地のいさかいに介入してきた大国の駐留基地で、奴隷同然に浅黒い美しい肌の人々を扱うそのやり方を、これ以上は見ていたくなかった、というのがあるかも知れない。
 
 日が没し、彼は うめいた。
 すでに死期は近く、眼はふさがり、のどはひあがり、意識は朦朧としている。
 だが、死よりも悪い光景というのはあるものだ。
 彼の目指してきた聖地は枯れていた。
 昇りそめた月が彼の影をながく前方に投げかける。その先に、葉をおとし黒ずんで枯死した、ひとむれの樹々。
 では、最後まで、残っていた、というのは本当だったのだ。
 そしてそれすらも力尽きたということだ。
 
   神よ
 
 渇いて動きはせぬ舌で彼は つぶやいた。
 
   これが、人間の したことか ……
 
 這い、たどってきた道程のせいで傷つき、よくは動かない指で、かすむ目をまばたきながら 静かにシャッターを押した。
 彼は、なおも、這った。
 生きるものが水を必要とするように、水とても植物の護りを必要とする。ここに至る水脈のすべてが滅びつつあるというのに、たとえ人の造った愚かな兵器の害は直接には避けられたとしても、たったひとつの泉だけが、淋しく 永らえていられるものではない。
 小さな けものたちの 骸(むくろ)が ふえていた。
 逃げこんで、二度とこの地から出ることもかなわずに、餓えてじわじわと 殺されていったのだろうか。
 ときおり、とどまっては、フィルムにおさめながら、もはやよける力とてない彼は、もろく砕ける骨をのりこえて、泉の奥をめざした。
 泥が、ひろく、溜まっていた。
 枯れてかたむいた木立ちの輪のなかで、すでになかば表面は干涸らびて、無数の亀裂をはしらせている。
 ごくわずかに残された底のほうの水面も、風や水とともに流れこんだ薬品に汚染された徴の、奇妙な緑色にゆらめいて月光を拒絶していた。
 一枚、一枚、命数とひきかえにアングルを決めてゆく。
 ついにフィルムが尽き、彼は、ほとんど動かなくなった腕で長い時間をかけて湖底の泥をかきだし、小さな山と横穴とを築いてカメラとフィルムケースをおさめた。
 ふと、のこしてきた日本へあてて遺書というものを書こうとも思ったが、やめた。
 真実をとらえたものが いつか 人の手に渡るのなら、十分、その役を果たしてくれるだろう……
 小さな塚山により添うかたちで横たわり、彼はとうとう深い眠りにつこうとしていた。
 ひと息ごとにからだからなにかが流れてゆくのがわかる。
 つぎの夜明けの冷気をは、耐える力はもはやないだろう。
 抱いた築山がまるで女性の子宮のようだと静かに微笑して、目を、閉じた。
 欠けはじめの月が宙天をはしりやがて傾いてゆく。
 現し身から抜け出しかけた魂は そして不思議な光景を 砂漠のうえに 視た。
 
 
 
 
 
 
 
 
   もとより“ヒト”は“地”(アン)と“水”(アトル)の
   婚姻によって生まれいでた一族。
   これで子を奪われた亡母さまの嘆きも、
   すこしはおさまろうよ。
   まことに海中にては息もできぬとは。
   さもなくば腐の水からは、われら娘(ウルワニ)が
   救けたろうものを。
   かわいそうに、《水の息子》のおとうとは、
   すっかり疲れてしまったよ。
   けれどあの者ならば我らの手で護りえよう。
   そう。……
   地の水(アナトル)のいもうとらに伝言を、ああ、
   雨はならぬ。真人(マヒト)の末裔(すえ)らが病(やまい)する。
   わき水のめぐみをな……
 
 
 
 

 水の地   (アトル・アン)
>水の地の王国(アトル・アン・ティス) > 海中島(アタラン)。
 
 ……時代を追って隆起・乾燥。
 
 地の水(アナトル)……池・川・泉の水など、
            子らを思いやる水母の命により
            交替で陸にのぼる“娘(ウルワニ)”らの
            職番。

 
 水命宮。

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