C O N T E N T S 
 
 
 0. 序。
 
 1. 大野市のこと
 2. 緑慶年代の日本のこと。(朝日ヶ森勢力と世界情勢)
 3. 隣地球のなりたちと歴史のこと。(水太母縁起と四界神)
 4. 第三次世界大戦と精霊たちの死。
 5. ムーン?墜落阻止とアルヴァトーレ成立のこと。
 6. 宇宙植民者連合(コロニスツ)成立のこと。
 7. 最終戦争
(以上、巻之一、冒頭語り手:磯原清(資料記録者)、
        補記・翻訳:サキ・ラン=アークタス、
        総括:ラン=アグラス)
 
 そもそも年表書いてねーぞ!! 

 
 8. 最終戦争後
 9. 地球統一史略
 10. 対 リスタルラーナ 第一遭遇
 11.  リスタルラーナ史略
 12.  三世界均衡時代
 13.  エスパッション及びゼネッタ史
 14.  汎銀河協商加盟とリステラス統合
 
 
 .

 
 ☆ もうひとつの地球史物語 ☆
 
   最終戦争伝説  
 
 
 
 
      1991.02.10.再着筆(旧題:“俺と好”)
      湾岸戦争が早く終わりますように。
 
      presented by 柊実真紅(とうみ・まこ)あらため、
             外海真扉(とうみ)or塔之(とうの)真扉(まさと)
 

 
 
 1991.02.03
 
    “隣りの地球”について   
 
 
 困ったことに このお話は
 
 実在の地球上の できごと とは
 
 ホンットーに、関係ないんです。
 
 おおむねすべての設定は
 
 私が高校3年生だった、1983年頃、
 
 見続けていた 一連の白昼夢に
 
 起因しています。
 
 どうか、こんな物騒な物語が
 
 ただふたつ、大野市と朝日ヶ森の存在を別として
 
 現実の世界に まざっちゃったり、
 
 しませんように。…………
 
 
 
                            

 
 逝ってしまった岡村のばかへ。 

 
 ある晩あなたは見たんだ。
 夜中の三時にトイレに起きて、したへと降りる階段で、窓から漏れる月明かり。
   じゃない。
 鋭どく突きさす白光に、ついと立ちより、サッシをあけた。
 
 戦車が、走っている。
 眼下を戦車が整然と、列をなして行軍する。
 幾十台、幾百台?
 あまりの冷気に息が凍り、けれどあなたは寒さも忘れる。

 
 あまりの冷気に凍りつき、けれどあなたは寒さも忘れた。
 戦車が、はしっている。
 ひるまはあかるい国道沿いを、幾十台、幾百台の、砲塔の列が整然と、兵をしたがえ行軍する。
 サーチライトと緑の軍服。ビルの谷間を横断し。
 戦車は、音もたてなかった。
 特殊なゴムのキャタピラは、都会の深夜をのりこえてゆく。
 
 しずかに。
 中枢へと向けて。
 
 「誰だ!!」
 とつぜんライトが窓のあたりを狙う。あなたは突嗟に身をよける。
 「どうした。」
 「はっ。大佐殿、あの窓です!」
 哨戒灯がガラスをつらぬく。半分ひらいたそのうえを。
 「  このあたりの警備会社はすべておさえたはずだ。首都圏に、深夜に誰が居るはずが……
 「どういたしますか」
 「ひまがない。念のため、麻酔弾を。」
 「はっ!」
 撃ちこまれる、それを、投げかえすわけにもいかずあなたは昏倒し。
 
 翌朝、肺炎をおこしかけて発見されたあなたが確かめたときには、工事現場すらひとつとない、明るいいつもの首都圏だったけど。
 
 ある晩あなたは見たんだ。新聞には載らない、もうひとつの真実(せんそう)を。
 
 

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