☆ 読者が持たなくちゃいけない疑問。


・ ライラはバイラなのか?
・ セラの正体と、二人の本名は?
・ この事件は、これからどうなったのか?
・ バイラの側に、他の気波使いはいないのか?

           等々。

Psy-che[saiki(:)]n.
 1.(ギ、ロ神話)プシューケー(Cupidが愛した美少女)
 2.[the [one’s] P〜]霊魂、精神

psy-chic [saikik]
 a.霊魂の、精神の、心霊の、心霊作用を受けやすい、
 n.いちこ、みこ、霊媒。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 > 斎姫。 Psy-tech [sai-tek]


              .
 エスパッション外伝・スランナート禍・?

 紫昏の闇   by 時室真扉   1991.09.09.

☆ 構成; 3章12節 100枚! はいらねーよ!


 
 できごと順 or カットバック? 


 
 レイは地球を知らない! 

 
 
1.紫昏迷走
 (テラザニアの辺境民間社会)(セラとキル、紫昏のライラと星間警察)

・ ライラ、白と青の二連星の予知
・ セラとキルの行動説明。拝礼する老婦人
 (緑色の恒星ワンゼルラン〜極冠ツアー。)<キルの記憶能力
・ パーティーシーン。船上の式典〜公職登録に基づいて
  潜入するセラとキル。「非合法は嫌いなんじゃ  
・ 秘かに張りこんでいる星警部隊
・(式典前後のツアーは約10日間の密室/乗客千人)
 (会談等兼ねる)
・ 増加するライラの不安、部下への指示等。
・ “客”の一人、出歩かない? >セラとキルを見つけて動揺
・ ライラと闇部隊の逃走による船の破壊。ESP利用で沈火。
  銃撃戦。けがをするセラ。
・ 医師もしくは操船要員として公職登録のあるセラ。
  急行した星警部隊にカツラをはがされてホールドアップ。
  二人の逮捕。
 
 
2.蒼影揺動(テラザニアの歴史・政治機構)

・ 星警の取り調べをうけてひらきなおるキルと泣きおとしのセラ。
・ 舞いの練習をするセラ。強制送還直前に司法資格をとり、
  「公職」を逆手にとる。
・ ムベラ大使の護衛? 正体を知っているらしい。
  (セラのも闇のも)(側近<やみの連絡員)
・ 逃亡したライラと叱責する影男。
・ “闇”の背景説明? ライラの恋。(母性愛とも)
・ ワンゼルラン極冠で見かけた男(側近)。発覚して銃撃戦。
・ セラがケガしてぷっつん切れるキル。暗黒街で独断行。
・ 闇の行先を知って混惑する星警部隊。
・ 自治区《久別》と祭連船団の説明
・ 親地球家(リステラノン)の調査局員、セラに協力を要請。
  =「良心に試える」(公職で足がついた☆)>?
  (“彼女”はESPの存在を知っているのか? <yes.
・ セラ、《久別》の皆無拓に面会を申し込む。

3.白夜乱舞(テラザニアの歴史)

・ カイムタク、“セラ”の出現におどろき臣下の礼。
  キルの眉つりあがる。
・ 《久別》  寒冷な草原星、自ら貧しさを選んだ人々。
・ 祭連船団
・ 極秘裡にバイラを追う星警プラス調査局。祭典のかげの捕物行。
・ セラとキル、ライラに面談。
  自首を誓うライラ。(ライラ・バイ・ライラ)
☆・(地球史の説明もしくは本物のセラ・レーン・エラ、もしくは)
 ・ムベラ大使の正体判明?
・ 「舞う」セラ。  

    ヤマが足りない!!

                .
☆ 固有名詞。

1.気波(エスパ)(またはリスタルランで気波(シ・エス))
                      <シ=名詞形)

 生体の発する固有の生命波動。時空間を超越しうる作用を持つ。
 意識的・無意識的にこれを操る者を気波使い(エスパッショニストまたはエスパッショノン)と呼ぶ。
 意味語の“キハ”は灰色の一族の用語であり、気波野(キハノ)(現民族自治区)に住む彼らは代々、気波使いである斎姫の集団によって統治されていた。
 
 
2.灰色の一族(アイン・ヌウマ)
 (蘇衆(ソシュウ)・灰蘇衆(カイソシュウ)とも)

 最終戦争後、もっとも早く地上に戻った集団のひとつで、斎姫によって率いられた。人口は現在約二万だが、下層支族や、血縁はないが忠誠を誓う同系文化の他族を含めると六億七千万にものぼり、惑星連邦の7パーセントを占める。新族長たる咲巫(サクミコ)は後継を拒否してリスタルラーナへ留学してしまい、先代の遺言に従って同化政策が進められている。斎姫直系の者には“++(クサカンムリ)”の姓が多い。

 蓮(レン)家  蘭(ラン)家
    |     |  |
咲良姫(サクラキ)=男 冴夢(サエム)=ヨセフィア・アークタス
          |        |
    世良姫(セラキ)  咲子(サキコ)
             (咲巫(サクミコ)咲神(サクミ)とも)

              .
☆ 舞台

1.(地球系)開拓惑星連邦(テラザニア)

 地球第二期文明の最終戦争後、一千二百年を経て統合された。
 『一惑星一政府、人工十億以下』を目標に急ピッチの惑星開発を進めており、物質的・技術的には必ずしも豊かではない。
 他選式の調整会議が立法を、自選式の調整局が行政を担当しており、特異。
 相互不干渉の特殊自治区等多く、前時代の弊害を多くひきずっている。
 “異星人”リスタルラーノとの国交を開始して18年になる。
 公用語は表意・表音文字の弊記方式。
 
 
2.惑星“最外遠(ワンゼルラン)”

 歴史のごく浅い鉱山惑星だが、対リスタルラーナ交易路上の重要港となり、各界のおもわくが動いている。軌道上の小コロニーで開港10年式典が行なわれた。
 
 
3.惑星“大鼻(ビッグノーズ)”

 第七辺境星域のなかでは歴史の古い開拓惑星。星間警察の出先機関がある。(暗黒街もある。)
 
 
4.惑星“久別(クサバ)”
    『物質的な貧しさをあえて選ぶ暮らしは、精神的には豊かだ。』

 遊牧文化を固持する“草の民”の特殊民族自治区。灰色の一族の下層支族のひとつである。首長は草(ソウ)家のカイムタク(皆無拓)。
 
 
5.“祭連(サイレン)”船団

 技芸を生業とし、船団を組んでどこにでも出没する宗教的特殊民族。“久別”での祭礼期間中は連邦内でも特に出入りの難しい治外法権となる。“闇”と関わりが強い。
 
 
                .
 エスパッション外伝・紫昏の闇 1991.04.07.

             時室真扉(ときむろ・まさと)
             時渡真扉(ときわたりまさと)


☆ 登場人物

1.セラ・レーン=エラ と キリアス・ヤンセン=エラ
 (セラとキル)(18歳)

 セラとキルは偽名である/公的には実在を認められていないエスパッション  超常能力  の法定データをとるために、リスタルラーナ屈指の科学者・ソレル女史の指示を受けて仲間探しの旅をしている/[占術者ライラに接触しようとしてバイラに関わり、星間警察の邪魔をしてしまったことから、スランナート事件の解決に協力(?)することになる。]
 
 
2.パリス・ジェス=オッペル刑事 と アリニカ・デュル・セザール警部補

 スランナート禍拡大のあおりをくらって警備部隊から転任したばかりの新任刑事と、その上司である捜査部いちの腕きき。密輸ルートのひとつとして対リ大使ムベラの身辺を張っていたが、セラとキルに妨害されてとりにがし。二手に別れて追跡を続ける。

3.ムベラ・ザンガ=ロイシ、対リスタルラーナ大使(通商担当)
              (調整会議員を兼ねる。)

 小児性マヒで片足の不自由な初老の大使。博識でお茶目な人格者。補佐官のひとりに密輸の疑いがあると知り、内密で星間警察に協力している。“セラ・レーン=エラ”の正体に気づいているらしいが?

4.紫昏(しこん)のライラ と 影男(ゴーン・ラ)
 (ライラ・ザタ=マンデラ)

 犯罪結社《闇(バイラ)》の新首領である影男(ゴーン・ラ)と、孤児だった彼を育てた占術者・ライラ。おもてむき(?)“闇”の下層幹部であるライラはかつて影男の愛人でもあったが、現在はうとまれており、危い立場にある。
 実は200年を超える時を生きる、エスパッショニストである。

               (去了(サリラ))

            .
 エスパッション外伝・?

    ブラインド・ポイント

                by 尊貴 真扉(とき・まさと)

一、盲目宙域(ブラインド・ポイント)
二、影(かげ)の船


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   一、盲目宙域(ブラインド・ポイント)

 三次元映像(スクリーン)はもやがかかったように見えにくかった。
 深宇宙。
 光点がひとつ、するすると逃げていく。
 「ちょっとォ〜〜! なに、してんのよ、もっとスピード上げてっ!!」
 星間連盟保安局から借りうけた超速探査艇の操縦室だ。
 地球人、アリニカ・デュル=セザール警部は銀行強盗のニトロよろしく、自慢?の癇癪玉を破裂寸前にさせて叫んでいた。
 「無茶いうなよアリー。こっちだって精一杯やってんだぜ」
 部下のひとり、小柄な東洋系人のダイムが細い黒目をつりあげて言いかえす。となりで焦茶色の肌のバムボロウが落雷をおそれる熊のように太鼓腹のうえで首をすくめている。
 「だって、逃げちゃうわよ? 逃げちゃうっ」
 ドン!   ぐら。
 「たのむから制御卓(コンソール)は殴らんでくれっ☆」
 「ごめん!」
 重力方向が逆転しかけて立っていたアリニカは一瞬宙に浮く。
 操縦士たちは泡をくって航路たてなおしを入力した。
 それでなくとも艇はさっきから奇妙な動きをしている。
 あいての航路を計算・予測して常に邂逅点を設定しながら最短コースをえらぶという宇宙空間での理論(セオリー)を無視しきって、文字通りに追跡する  むこうの航路をそっくりなぞっているのだ。
 警部としては異例に若い二十六歳のアリニカは、赤い巻き毛にふちどられた日焼けしない白い肌に点々とみごとなソバカスを浮きたたせ、新緑色の大きな両目を山猫のように光らせていた。 ?
 はやく! と、もういちど叫びだしたいのを、アリニカはなんとかこらえる。
 このあたりの星区にはところどころこういう場所があるのだ。
 盲目宙域(ブラインド・ポイント)  連盟のことばでは、“鉱石戦争の傷跡(リ・カン・ザリア・ソルテーン)”。
 五千年前に恒星系ふたつを消滅せしめた星間連盟(リスタルラーナ)の技術力をもってしても、未精製の鉱石(ソルテーン)の残滓を回収しおわるにはあと一万年ほどかかるという。
 大気圏外に飛びだしてからわずか千五百年の地球人には想像の難しい数値ではあるが。
 問題は、ばらまかれた粒子のおかげで電磁波から赤外線から、およそすべての探査機能が麻痺させられてしまうのだ。
 いまの頼りは非常用の光学式船外カメラだけ。
 それも、微小な隕石群がバリアにさえぎられて燃える炎で、ぼうっとした紫色に曇ってしまう。
 自動障壁(バリア)で処理しきれない大きな岩塊にぶつかればそれでイチコロだった。盛大な花火におくられて冷たい宇宙に散ることになる。
 他の場所でなら一、二隻は見られるソルテーンの回収船も、ここは政府の実験宙域に指定されているとかで入っていないし。ここで遭難した日にはだれも探しにも来てくれない。
 警部としては異例に若い二十六歳のアリニカは、赤い巻毛にふちどられた日焼けしない白い肌に点々とみごとなソバカスをうきたたせ、新緑色の大きな両目を山猫のように光らせていあ。
 小粒でぐっとくる(コンパクト・グラマー)と評される彼女のすぐわきで、くつくつと喉(のど)で笑う場違いな音がする。
 連盟保安局のロルー刑事だ。
 無重力用の密封容器にはいった飲料(ティレイカ)を手渡しながら、
 「まあ、そんなに焦ってみても仕方がありませんよアリーさん(ミズ・アリー)。とりあえず今は見失なわないことだけ考えて、ここを無事に抜けないと」
 「ロルー、あなたね。」
 「それからならあなた好みの派手な銃撃戦でもなんでも自由にやって下さって結構ですよ。わたしは余計なことは上司(うえ)に報告したりはしませんから  
 「よくも言えるわねえ他人事(ひとごと)だと思って!!」
 
 
               ,
1.21.

 設定なんかもういいじゃぁないか書きだしちゃいたいよ、という気がしないでもない。下の絵を見てタージが描いてくれたやつ、次ページ。

(※高校の時の友人?の描いてくれたイメージイラスト
  ……あったはずなんだけど、現在行方不明……(T_T)” 


 そうかサキってもともとこーゆー顔でこーゆーきつい表情をしてたんだ。う〜ん。なまじ迷いや色気が出てから紀久子さんに“女々しい”と酷評されるようになったもんなァ………………

 
 120ぶんの設定を決めるまでは描かないこと。
 
 

 (サキとレイのイメージイラスト(自作)あり)

                .
1.19.

 あらすじ第1稿

(プロローグ) 10枚

○ 雨やどりから知り合って偶然同じ船に乗ることになっていた2人。
  (でなくても良いなァ、別に。)

○ サキとルイック。宙港に向かう途中でチンピラにいちゃもんつけられて(>人買い船の伏線?)サキが腕がたつこと、慣れてる様子であることを示す。

  決めなきゃならないこと。
  ・ どこの惑星? 辺境だよ。 < リネークーラ。
  ・ 虹色岩礁の説明。 < 必要なくなったね。

(起) 20枚

○ 船旅は数日間、チェスでもやって「お宅……手を抜いてるね」で知能の高さ。ぐわしゃんと事故ってサキの即応性、簡単な医術。船長・船医なかと知り合ってコックピットへ入り込む。

(承) 20枚

○ 酸素が足りない。通信機がいかれた。とりあえず応急処置中にブラックシップの攻撃。航行機能はなはだしく落ちる。ルイックが後ろからまわって敵さんやっつけようという計画をたて、「あ、わたしも行く。」「普通の女の子が……オレ保安局。」「肩がきありゃ偉いってもんじゃないでしょ。」 で、勝利。サキESP伏線?

(転) 20枚

○ 人殺し!! つーんでサキが落ちこむ。空気足りないし座標を失っちゃった。……んで不時着。子供達が回復してダメだダメだと騒いだ時には遅すぎた。気絶して助けられて「何処です」「惑星アンブラ」「失われた楽土(リアンブラ・アルマローロ)?!」
 隊長さんのお話。「エルリエイラ(大エイ帝国)も地におちたなー。」

  ・ ディテール作ること。

(結) 20枚

○ 数日たってサキは子供の相手したりなんだり。脱出作戦途上にスパイと看視員たち相手にドンパチやってルイックのフラッシュボン☆
「これは試作品だったんで性能あまりよくないんだ」ゆーて工具借りて自分のを改良するサキ。そうこうするうちに日数がたって敵さんの船がおりて来る。ドンパチ。「人殺すのやだ!」「殺さなきゃやられんだぞ」「そのほうがいいもの!」「オレ達見殺す気か? かもしれない知らない人間の方が、あんたが死んで悲しむ人間より大事だってのかよっ!!」
 そして  サキは撃ち。特務部Dクルーがドタンバで騎兵隊。
 
 
(エピローグ) 10枚

○ 船着場にて。ルイックはDクルーと共に更に追って行く。サキはまたヒッチハイクひっかけて。
 
○ 「“死んで悲しむ人間”のリストにオレも入れといてくれよな。」
  握手して good bye.
 
 
 
(※ サキのESPと世界情勢と保安局の機構と、
   どこに入れるのよお?っっ)
 
 
                 .
1.14
 
○ よーするにさー、“散る宇宙(そら)”と“癒えない傷跡”の中間に入る物語書きゃあいいわけでしょ? 明るいストーリー考えようとしてこれ以上の所はないって位置ねっ!!
 
 
◎ その半年間のサキの行動  

  ある程度元気を回復させてからジレイシャ・アンガヴァスを離れる。(レイは?)
  しばらくうろついた後、
  エスパッションへ帰り、
  リスタルラーナ上に下宿を持つようになって、
  その間E.S.P.によるものとしか思えない犯罪があいつぎ、(“傷跡”発端)
  ソレル女史が従兄妹の保安局長にかけあって、
  サキ、レイ、調査の為ジーストに飛ぶ。
 
◎ 100枚という枚数制限がある以上、登場人物は極力しぼらなくちゃいけない。……だってさ。100、てゆーのは、1聞、大変そうに聞こえるけれど結局は短編でしょ? (調べてみたらば“あたしの中の……”が90枚。)ついでに仮にもコバルトへ初投稿しようって作品である以上、それらしいネタも仕込んどかなければならない。

◎ 
 
 
+++++++++++++++++++++++++++++++

? ヒッチ・スペースシップやってぶらりぶらぶら1人旅途上のサキ、とある辺境航路で、半年前に発見されたばかりの“虹色岩礁”を撮りに行くというカメラマン(実は連盟保安局情報部or特務部)と知り合い、ヒマなこととて着いてこうかなァという気になっている。

? 途中、恒星系近くでワープアウトしてきた他の船とガッシャン。乗っているのは子供ばかり。

? 虹色岩礁に最も近い恒星系の唯一の惑星へ、非合法にだまされて入植させられた1団が危機に瀕しているという。あいにく通信器とレーダーがいかれまして。(対隕石バリアは無事)。

? 空気量が足りなくなったら惑星に不時する余暇ナイのではないだろうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○ テーマっていったって結局はサキの恰好良さを描きたいだけなんだい。

○ “エスパッション”てな言葉や具体的にで表すのやめよう。その方が2作目おもしろい。
 
 
 

                .
 
○ やっぱ3人称にしましょうね。1時の興奮でペースを乱しちゃ行けない。
 

(起) 仕事か何かで移動の際に休暇を兼ねて
    豪華客船で時間を潰すことにしたソレル女史一行。
    / 連盟警察特務版(男女2名 or 男性数人)が
    悪人(テロリスト、惑星独存論者、ケティアと同郷かしら)
    追っかけて船に乗りこんだところVIPがいたんで
    万がいちを考えて護衛に人数をさく。

(承) 悪人集団との実に明るくインケンな小競りあい。
    サキ達と特務の珍道中。

(転) 盛り上がりの大詰め。宇宙空間銃撃戦。

(結) 目出度目出度(めでためでた)。

 ※  あくまでも長編にする気はない★ 100枚or400枚だっけ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 う〜。設定資料持って来とらんと無理じゃー。
 注)<って書き込んであるってことは、
 つまり、学校で授業中に書いてたわけですね、これ☆ (^◇^;)”

 
 
 登場人物。
 
 ソレル女史御一行(女性5名):
 ソレル女史。…… 氷の女博士はまだ外面が悪い。
 サキ  ………… 基本設定おっかけると暗くなる。
          初期のイメージで。16歳半くらい。
 レイ  ………… 同上。髪切ったあと。17歳。
 エリー ………… ソレル女史の片腕としての活躍の片鱗を
          見せはじめている。えっと、20?
 ケイ  ………… いつもどーりだよ。15歳の誕生日を兼ねる。
 
 特務班御一行(男性6人):(男女、&関係ないの、1人?)
 ロキ
 レザイ
 サリス
 リセ
 ヤミン
 ラシエ
 
 悪人さま御一行 : なにをやらせよう?
 
 
+++++++++++++++++++++++++++++++
 
 
○ やっぱり彼らの時間的・社会的 situation をしっかり考慮に入れなければストーリー、組めないよ。明るい話、暗い話の別は小手先で変えられるんだから、さ。

○ 時間的には基準年齢であるサキ・17歳の1歩手前。16歳半。
  レイは髪を切り、サキは片方失明した後で、だけど1ト月も間を置けばこの連中のことだから、他人の前ではもうすっかり明るくなりきってる能天気少女。エリーはジースト滞在中にすっかりソレル女史側近としての能力を身につけはじめ、外交官になろうという志望を確立している頃。ケイは……スクーリング期間の楽しい思い出があるね。
  やっぱりエスパッション号を舞台とする。のだとしたら都合上ジーストの子供達を迎え入れる以前、てことは  レイがまだリスタルラーナに戻っているヒマがあるのだから、“嵐のはざまに”からそれほど時間たってないね? てことはサキはまだなんとなく暗っぽい。悪人が乗り込んで来た時に素直に善悪2元論はたてない筈。
 ソレル女史は不在。
 
○ 社会的には……もちろんソレル女史の名を出せば誰も知らぬ者のない。でもそれはまだ高名かす崇高な女性科学者として。サキは“サエムの娘”として地球知識人階級ではどこへ行っても通用する筈だけれども、無名。レイはジースト開国前後にヴィジ・スター程の知名度になっちまったけど髪切ったし大分面変わりしたからね。
 
 
(サキ、レイ、ケイ、エリーの雜描きイラストあり。)
◎ エスパッション・ストーリィズ第1話草稿として。
     ティリーさんによる前書き。        83.1.10.

 この話をあたし、1人称主語で書く気ってなかった。あのですね、この話、あたしの話ではないわけなんです、もちろん。なんでもちろんかっていうと  読んでみてもらえれば解ると思うけど、こんな凄いマネ、あたしにできる筈がない!
 実話です。
 んで、他人の話なのに、なぜあたしが1人称代名詞を使って文章書いちゃうか  ていうと、この話を身振り手振りでえんえんしてくれたサキ達の語り口調があまりにも達者だったからで。どんなに巧く書いても、あたし、3人称主語で彼女の物語のあの臨場感、出せる自信ってない。
 それと。
 つい最近、やはり同じサキが、地球の古代小説1話、訳して誕生日に贈ってくれまして。それがやっぱり1人称主語の、仮空のストーリィだったんですよね。
 それまで公式に、地球の文化史の一端を招介する為として直訳されていた“シショウセツ”てやつしかあたし“自分”をあっし示す主語で書かれた物語って知らなかった。あたしあの根の暗いなんかぐちゃぐちゃしてわけの解んない話ってきらいで。だからだいぶ以前にサキと議論しまして  “なんで地球ではこういう表現形態つくられたわけ?”
 あ、その地救語にもこの話、翻訳してもらえる予定だから、これだけのフレーズって不親切か……リスタルラーナ文明圏ではこういう形式の文学ってこれまで存在していませんで。だからとっても不安……自分で、うまく書けているのかどうか。
 どうも話がズレました。とにかく。1人称主語形式の小説のごく1部しか読まないで“不健全、意味のない思想”と決めつけていたあたしにサキがあらためて贈ってくれた話……面白かったんです。もの凄く。
 「地球式の分類でいくと、それって“文学”扱いはされていないんだよ  。」
 とは、サキの言。……どうもいまいち、あたしは地球人の物語観というものはつかみきれない。あの話あんなに面白かったのに。
 すっかり考えをあらため、“1人称主語”に惚れこんでしまったあたしは、ともかく実験作としてこのストーリーをみなさまにお届けしようと思います。
 だけれど始めに書いたように主人公はあたしではないので。“わたし”とサキは自分おことをきちんと発音して呼びます。
 
 それでは。
 むかし、むかし……と、実はつい最近のできごとなんですけれど、リスタルラーナ文学最盛期のもっとも正統な語りくちからこの物語を始めることといたしましょう。御用意は、よろしいですか? それではしばしひととき。
   むかし、むかし……
 
            宇宙暦0018.第9月.41日,
            ティリー、ことティリス・ヴェザリオ記。

 
 
 
                              

○ 1話終わったあとにラストとして
  “タイム”のエピソードもって来よう。

○ テーマは? とにかくエスパッション書きたい。

○ ラスト、てか後がきがわりに「どお?」
  「う〜ん。やっぱ実名出すのってなまずいんじゃないの?」
  とか、入れる? ソレル女史云々のふくせんとして。

○ あんまし大枚にはしたくねーなー。“俺と好”もぜんぜんメド
  ついとらんのだし。

○ とにかくこれ書くとしたらよほどいっしょけんめ書かなきゃ。
  んでもって本物の後書きに“実は姉貴と共同の物語なので”
  ての書くわけ。

○ ……だけどホントにマジに1人称で書くわけ  
  まあ、試作の1話くらいはいいんじゃないの? うん。

◎ 前書き(ティリー)  本編(サキ)  後書き(会話)
    あとあがき(まやと)、くらいの構成。

○ え、あたしの悪友たちの莫迦話につきあって下さっちゃって
  ありがとうございます、てんであとあがきはじめたいな♪ 

 
 
               .
 
 「  仮に、思想的・人間的に未発達な精神を抱えている“誰か”がいたとして、その“誰か”の知的能力が十分に高くさえあれば、綿密な分析や計算の上に立って、表面的な「人格者」を装うのは不可能事じゃない。現にわたしはそうした人たちを幾人か知っていたし  そのうちの1人、本人でさえ自分の演技を自覚しえない程完璧に成りおおせていた人はとりわけ見事に周囲をあざむき続けていた人は、周囲から冗談で、“ソレル女史2世”なんて呼ばれていたよ……」
   ティリスは何も云わなかった。それから、ややあって、目線を上げた。
 「レイは? さっきから何も言わないみたいだけど……」
 「  ああ、レイに関しては意見を言わせようとした所で無駄ですわ、ミズ・ティリー(ティリーさん)」エライジャ(エリー)が口をはさむ。
 「ある2つに実害を及ぼす事のない限り、彼女は女史に対しては絶対服従ですわ。ゼネラの倫理観というものはあたくしには理解しかねますけれど、サキの部族の古語にそれに近いものがあったように思います。そう  確か、イッシュキッパンノウンギ……だったかしらね? サキ?」
 サキが彼女の発音を直している間にそれまで黙りこくっていたレイがふいと立って窓際へ移動する。
 「然りそのとーり、ってね。『どーとくてきかんじょー』なんてシロモンはあいにくとあたしには何の価値もない」
(「じゃあ『ある2つ』ってなあに」いつ目を覚ましたのかケイがそう質問したが、それは今のこの話題には関係ないわ、とのエリーの声で大人しく黙らされ、ティリスは考え深げな顔でレイの方を盗み見た。)
 
               .
○星火祭
×星炎祭
 
 
     星  火  祭
 
        みほしまつりのなつ   
 
 
 
                    柊実 真紅
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 ながく厄介だった事件もようやく片(カタ)がつき、とたんに気が抜けた  と、いうような時には野郎どものほうが回復が遅いらしいとみえる。ベッドになついて丸一昼夜、それぞれなりに服装を整えて、起きだしてきたのはまずは女性軍ばかり五人だけだった。
 「あら早いわねレイ、おなかすいたでしょ?」
 あまつさえ人より先に目覚ましをかけたらしい、この船の“主婦”なぞは白いエプロンも清々しく、ひさかたぶりのお手製パンの香りが絶妙のタイミングで胃袋を刺激する。
 たっぷりカップの合成飲料(ティレイカ)やミルクティー、各自の好みでとりわけ式の、肉やらエプやら卵やら……
 「ヒマなったねー、いきなり」
 休暇の朝一番の会話がこれだった。
 「あたしなんか仕事、辞めちったんだぜ」
 「それはみんな同じよティリス」
 「あたしもー。休学届けがあと半年も残っちゃったのぉぉ」
 「なんか、あんたら、奴らが捕まったのが残念みたいだな」
 片肘ついて手づかみで野菜を食う、レイの機嫌が悪いのはサキがまだ起きてないのを気づかってのことだろう。
 「あなたたちが引っぱってくる“事件”なんていうのはね」
 エリーが焼きあがったトーストの補給をしながら言う。
 「あたくし達、慣れっこになってしまって」
 ホットミルクのおかわり。
 「あってもなくても今更のことなのだわ」
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
 「そーゆー人間を護る側の身にもなってくれ……」
 がっくりと、疲れたようなポーズを装ってみっつ目のパセリの束にとりかかる。
 肉類に手が出せないというのは、やはり、まだ相当にからだの調子が悪いということなのだろう。レイは野性の獣とおんなじで、薬はとらずに植物で病気を治す。
 一歩、間違えば生きてここにはいなかったはずの彼女だ。
 そんなことは誰もがよく承知していたけれど、たかが、なのである。いちいち感慨に浸っていたらばこの航宙船(ふね)の生活では身がもたない。ましてや全員が、常時命を狙われていたのだ。
 数ヶ月間もの半人質状態から、ある日突然解放されて、事件究明のために走りまわる必要も当座はなくなったとすれば  
 茫然自失の虚脱感。
 すぐには平穏な暮らしに戻れやしないのが、ひとの情動の常(つね)ではあった。
 「う〜〜〜ん。ヒマ、だあぁぁっ!」
 フォークを天につきあげて自己主張する、その背後で、
 「労働中毒(ワーカホリック)。」
 ひとことぼそりと地に蹴落としたのは、毎度おなじみ主人公なのだった。
 「サキ!」
 「あ、戦闘(トラブル)嗜好症とも言うなァ。……傭兵部隊にでも入ってみる、ティリーさん?」
 「サキったらどこへ行くつもりなの?!」
 エリーが叫んだ。
 普段着に、大きめのショルダーひとつ。
 昨夜命を落としかけたナンバー2、それでなくとも一番疲労していた彼女の、見れば確かにいつもの“旅仕度”ではあったのだったが……
 「ちょっとね。地球に帰ってくるよ」
 こともなげに言いおいて立ったまま、ミルクティーを飲みほした。
 「地球(テラズ)へ!?」
 「うん。部族のお祭りがあってさ」
 と、いうからには極東草原だろう。
 民族自治区は同時に、広大な自然公園でもある。
 「五分待ってな」
 レイが素早く戸口に向かった。
 「きゃあん、三十分。お願いいいっ」
 ケイが叫んで走りだせば、ヘレナもティリスも、食べかけを呑みくだして慌てて自室に戻る。
 「えーっとっ」
 五分、程度ならともかく、そろそろ星間便の時間がと、うろたえる長身の少女の前にエリザヴェッタがお盆(トレイ)をさしだした。
 「あ、食事はいら……」
 「一時間、待っててくださるわよねぇ」
 にっこりと、大輪の 蘭 水芭蕉 白百合にも似て、サキは渋々とセリフの続きを飲みこんだのだった。
 
 
 とどのつまり小型艇ごと瞬動(テレポート)をかけてしまえば宙港までなど所用0分である。こっちはサキとレイという二大エスパッショノンをかかえているのだ、恐いものはない。
 「あんたたちって便利だったんだねェ」
 「どーゆー意味だ……」
 「遅刻防止用近道。」
 短い青髪の頭をかかえる。いまひとつ新来のティリスに対する驚異といおうか苦手感覚が抜けきっていないレイである。超能力(エスパッション)というものの実在を知ってまるで動じない普通人というのも、神経回路が並ではない。ヘレナはもっと、知らされた当初は困惑していたものだが。
 「まあまあ」
 そのヘレナがティリスをひきずって行き、疲れきっているレイはエリーがせきたてた。
 実のところ、おちょくって遊ばれているのだとは、気づいていないのは本人だけである。
 IDカードで検疫と出国手続きと。
 地球圏まで十八時間の船旅はいつもの通りなにごともなく過ぎた。
 
 「一般船室にしましょう。その方が目立たないわ」
 言ったエリーのセリフはもちろん、逆に、とか、かえって、とかいう意味だ。VIPはVIPの顔を知る。休暇の間中またいつかのように、記者だの求婚者(やじうま)だのについてまわられたのではたまらない。
   彼らはそもそも、とある著名な科学者のもとに超越能力者の研究という名目で集められたスタッフ達だった。むろん、世間に対してはそんな能力が現実に存在する、実在はおろか、博士の研究所自体が極秘にされている。
 いずれ、もっとも着実な方法で、社会への公表と市民権の獲得を、というのが、全国の隠れエスパッション達を探し出しては秘かに連絡を保っている、特にサキの、目標だったのだが  とまれ、科学者の秘密、なぞというものは裏街道のいらぬ誤解をうける。
 スパイやら特殊部隊やら、降りかかる火の粉を払っているうちに

 
 
 さあらさら……

 古代の謡(うたい)のひびきのとうりに草原のうえを風が吹きぬける。

 さあらさら……
 むかし むかしのものがたり……

 「広いわねぇぇ」
 だれかの呟やきに、舞のかたちをとりかけたサキの指がとまった。
 「怖い?」
 「ケイは宇宙船生まれだもんな」
 「大丈夫よ……でも」
 「こうして見ると、つくづく水の豊かな星だねぇ」
 「本当にこんな所があるんだねぇ」

 
 リスタルラーナ星間連盟首都惑星から地球まで、何万スランという距離も、いまでは片道わずか十八時間。船旅はいつもの通りなにごともなく過ぎて、ところが、そこから先がおなじくらい長かったのだ。
 極東草原地区に一番近く、隣接して建てられているシソカ市まで民間航空機で六時間。そこで一泊して、出身者のサキはともかく、他都市の人間やら、レイ、ケイ、ティリスといったまったくの異星人達が民族自治区に立ち入る許可をとりつけるために、半日。
 (結局のところサキの“顔”が通用したけれど  これは、実際、異例のことなのだ)
 磁性列車とエアローバーを乗りついで、目的地のサキの生家にたどりついたのは、さらに次の日の午前になっていた。
 「秘境〜(田舎)」
 「驚異の世界っ」
 「まだ本当にこんなところがあるのねぇ……」
 等々。
 機械と文明にかこまれて育った四人娘たちは行路のあいだじゅうきゃあきゃあと騒いでいたが。
 海港都市シソカから長い長い傾斜地をよじのぼり、極東の、草の高原のはじまって数キロのところに、サキの生家は建っていた。
 白い、小さな館(やかた)である。
 見渡すかぎりの草の原、そのただなかに、塀も門もなくすらりと緑のなみに洗われている。
 「マハール廟のようだわ」
 すでに失なわれて久しい遺跡の名を、写真で思いだしてエリーが呟いた。
 「似たようなものかもね。いまは母さまが眠っているし」
 「“灰色の貴婦人”が?」
 「ここは、部族最後の祭祀のあった土地なんだ」
   地球現代史の幕あけとなった、その事件を知らない者はないだろう。かつてここは二度にわたって世界を動かす舞台になった。いずれも主演は一人の女性  サエム・ラン=アークタス、あるいは蘭家の冴夢と呼ばれる、伝説の最後の巫女王である。
 「ここは、部族最後の祭祀のあった地なんだ。普通はもっと御山(みやま)にちかい辺りでやるんだけどね」
 「で、その御山とやらまではどうやって行くんだ?」

 
 
 
 
 
   さあら さら
   さあら さら
   むかし むかしの ものがたり
   死ぞ過(か)し往きて 還りこず
   ただひとなみの 白き骨
   うたうはされど 恋人か
   木々の梢えの枯れわたる
   鳴き 泣きゆきし 神鳥の
   ひびきの明日こと地につかん
 
 
       人の世の知らぬげに
          草原はただ 風の楽土  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   エリー、ケイ、ティリス、ヘレナ、レイ

   ここでの生活は身がもたない
 
   たけたかい草の荒原は夏。
 
   生女神、巫女王、斎姫、祭司
 
 
                  .
 
   そして語られた通りに、星間連盟と呼ばれるリスタルラーナ文明圏と、地球系・開拓惑星連邦が国交を結んでから十年の歳月がながれた。
 その、サキ。
 サキ・ラン=アークタスという名で戸籍登録された少女は、ひとけのない自習室で最後の入力をすませようとしていた。
 もと稿は、植物の繊維でできた、あまり厚さが均等ではない、紙である。紙を、動物質の糸で幾重にもつづりあわせたものである。
 そこにいっぱいにプリントコピーされた古代文明文字  前アーマゲドン期文化の  まわりいっぱいに少女みずからの手で紙面が黒くなるほどに注釈や構文が書きこまれ、ところどころ、あたらしいプラ紙を耐性のりではりこんで、あるていどまとめた対訳がつけてある。
 それを目で追って、ディスプレイのうえの指が、 うごく はしる。
 翻訳のさいごの一行を打ちおえて、少女はいすの背にもたれかかり、かるくため息をつく。机の卓のコンピューターにメモリーパックの注出を命じ、ほおづえをついた
 ……ほおずえをついてついた少女は確認のために画面にうかんでくる全文(今日うちこんだ分の、だ、もちろん。作業自体にはここ半年以上かかずらっていたのだから)にすばやく目を通してGOのボタンを押す。
 カタリ、と2巻目のパックが少女の手におちた。

     ☆ここでセイ登場でもいい。
 
   妖精、魔法使い、導師、仙人、小鬼。
 これらの概念は“神”や悪魔、宗教という単語とともに、リスタルラーナ文明にはすでにないものだった。
 かたや地球には、統一後、4半世紀をこえるいまにいたっても、それらに類する能力をもつといわれる人々が、たしかにいる。
 なるほど、地球の文化を理解するうえで、これらの研究はたしかに欠かせないものだろう。(  ほんとうにそれだけだろうか?)それだけの目的で、たんに口頭にレクチャーにたよるだけでなく、これだけの量の資料の、翻訳をたのむものだろうか。
 
 正確に知りたい、という要求は、ただ好奇心、探求心というものをこえる、より深い必要に根ざすものであるはずだ。…………
 
 
   ☆サエム夫人、16即位、18解散、20婚姻、
          22出産、28サキ、35死亡、
 
 
 「どう思い考えますか? これらの概念について。」
 かつて存在実在していたものが、時をへて語り草に変化していったものか、それともやはり、文化文明の救いのない闇と恐怖の夜が、人類の心理にふきこんだ数多な想像力にすぎないもんか……」
 
 「原典は、あったのだとおもいます。たとえそれが噂やらによって後代にどれほどゆがめられたにしても。」
 現に、わたしの母は……」
 「あなたは? サキ・ラン」
 
 「……そうして、それに類する現象が……
  あらわれはじめていると言ったら、どうします?
  このリスタルラーナに。」

 
 
(リ)のコンピューター、“糸でんわ”操作にすること。
 
              .
 
 女装の美形か男装の麗人か、区別がつかないから、レイは困る。
 大抵の場合は、素直(?)に男に見える。実のところ染色体は、
 XX(ダブルエックス)で、ある。(!!)
 並の男性より高いんじゃないかという身長、どんと低いハスキーボイス、ざりざりに刈りこんじゃった感じの短かい青い髪、色気のかけらもない金色眼。
 唇は薄いし胸も腰も皆無だし、これで男と思うな、って方が理不尽といおうものだが、それにも増して  どうも、本人が、自分を女とは考えていないらしいフシがある。
 
 
 
(※シャーペン描きにサインペンで髪だけ彩色した上半身イラストあり)
                 .
 
 “ステメン”主メンバー
 
 
○ 高橋薫(カオ・ターク=モトナカジマ)
  サキに1番声質が近い。ただし“地についた”声。
  オリ・キャラーズ副団長。
 
○ ラーラ(ライオネル・ライヤー=シュテット)
  黒に近い褐色の肌。
 
○ リーク(セーレ,リレキス)
 
○ アルサー・ジャン=ジャック
  オリ・キャラーズ団長
 
○ ジョーグ
 
○ リーツ・ミエア
 
 
○ オランジュ(フランィシ,オラーン)
 
○ シェリル・プラネット(サキ・ラン=アークタス)
 
○ ボルグ・ビヨルン=ブランナー
 
 
 
(※ページ全体にバッテンして「廃案!」と書いてある☆)
              .
 
 ここに来てから泣いてばかりいる新入りに
 レイはいいかげんうんざりしていた。
 
 
 
                  .
 
 「蘭咲子。咲子  咲く子」
 「花が咲く子、新しい文化の花開く子。
    ……咲子と呼ばれていた頃、わたしには意味があったんだよ。今ではサキ・ランは単なる記号に過ぎない」
 
 
 
 「帰りたい?」
 レイが尋ねる。秘やかに、心の寂しさのありったけをこめて。
 「帰れない」 サキが答える。
 「帰りたい?」
 「帰れない」
 「帰りたい?」          ……
 
 幾度も繰り返される、同じ言葉。幾度も繰り返される、同じ、答。
 
 
 
 
 繰り返し、繰り返し、波のように   向き合った二面のガラスの鏡のように、他のもろもろの感情を押し流して、ただ深い寂静とした哀しみだけが今の二人の間には残されていた。
 「帰りたい?」
        「還れない」
 誰よりもその答を良く知っていて、知っているくせに、レイは、また尋ねるのだった。
 窓の外はただ無限の世界。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                   .
 
 「サーキ♪」
 「
 「レイにね、頼まれたの。落ち込んでるからなぐさめてくれって。
 あたしじゃだめだ  って、すごく暗い顔してた。」
 「そう……」
 「それでね、わたし少しうれしかったの。」
 「え?」
 「ほら、今までわたしずっとおミソだったでしょう。わたしがいるとみんな気を使って、暗くならないよー、深刻な話題さけて通ってたでしょう。」
 「え、そう  かな、」
 「そうよ。だからわたし今日、わたしの目の前でレイが落ちこんで見せてくれたのって、そりゃ少しはびっくりしたけど、実はとてもうれしかったのよ。」
 「落ちこむと  うれしいの?」
 「ええ♪ だって、ほら、やっと自分も1人前にあつかってもらえたんだな  、みんなの役に立てるくらい大人になれたんだなー、って、満足感があるじゃない。」
 「そ、そうゆうもん?」
 「だからね、サキも頑張って落ちこんでてね。
 これからは、その分わたしがしっかりしててあげるから♪」
 
 
                .
 
 「動物は好きなの?」
 「正直だから」
 「ウソだね。あなたは人間も好きなはずだよ、違う?」
 
 ケイニー。無気味がられて両親には捨てられ、叔父のところで働く。
 
 
 極上の茶にめいっぱいミルクを注ぎ入れたような肌の色。
 
 
 
                .

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