「……火事の原因を作りたがる者はいないでしょう。」

 それは、私たちが火事を恐れるからです。
 ジースト星は、かつて超能力者たちに支配されていたのですよ。
 ほとんどの者は知らないことですが……

 (by ジースト星太守)
 
 
「でも人類がここまで発展してきたのは火のおかげではありませんか!?
 危険を覚悟の上で核実験を行ったのは何の為です?
 使い方さえあやまらなければ……」

 (by サキ・ラン)
 
 
「すでにあやまちは起きているのですよ。」

「太守  !!」 (by ユウ)
 
 
「いけないわ、あれは群集心理なのよ、一人一人に罪はないわ」

「トリーニ・ユウ! あなたは喋ったの?!」
 
 
「わたしに何がわかるかね? “紫の瞳(サンダ)”
 時の流れをとめることなど、
 だれにもできはしないのだ」
 
「ゼネッタの存在をみとめれば
 一般市民は恐怖のどん底に落ちいるだろう。
 悪の組織で幅をきかせているのは
 ほとんどがゼネラなのだから」

「わたしはただ見ている以外、何もできないが
 時が全ていいようにしてくれるだろう」
 
 
「30分でミス・ランを安全な所まで送りとどけられるかね?」

「おまかせ下さい太守、だれにも指一本ふれさせませんわ。
 それに、たとえわたくしがいなくても、
 彼女は、彼女の安全は保障されます」

「なぜだね!?」

「太守、地球−リスタルラーナ間では
 超能力者の存在が
 公的にみとめられました。
 二日後の憲法改定で発表されるのはこのことです。
 すなわち、
 ESP本部の開設と超能力訓練校(エスパースクール)の開校
 そして、全てのエスパーは、
 ESP本部の元に安全を保障されます。

 もちろんジースト人も!」
 
 
 
 
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