……知ったら、どうするだろう。

 あるいは、運命が異れば、夫としたかも知れなかった相手の顔を思い浮かべてアマラーサはくすりと笑った。
 あいつの反応などいつでも手にとるように判る。
 蓬髪の仙戦士。
 そこ抜けに陽気で単純明快な……。

 愛しているよ。

 けして相手は知らぬそのことを、ひとり、胸のなかで呟いてみる。……女として、男を。

 それでも自分は選んだのだ。

 短かいこの旅が終われば、彼女はすでに人外の存在、不可侵なる月女神につかえる聖巫女戦士となる。




 『月仙譚』

 郷戦士 戦師
 剣策士 仙士
 仙戦士 仙女士
 女仙士 月媛
 仙者  聖戦者
 選戦者 巫女戦士

 ……言わずに出てきた。
 さぞかし、本当に、怒って拗ねるのだろうなと、笑う彼女につられるように野営の火花がはじけ、姿をあらわした最初の細い月が静かに荒野を観ていた。 


 神
 |
 聖
 |…………
 尊 >
 | > ここまでは「人界」に属する。
 仙 >
 |…>……
 貴 > < 以下、「俗界」。

 

コメント

りす
りす
2006年11月15日1:36

ヒミツ日記(相互リンクの人のみ表示)

チラシの後ろのメモ書き。(笑)

横浜市西区の「有楽土地住宅販売」
(不動産屋さん)のチラシの裏を
再利用しているので、
これを書きなぐったのは、
保土ヶ谷在住時代かな?

紙質も活字も今とは違う!!

……生きた「歴史」って、
ホント面白いなぁぁぁっ☆
 

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